蚕ノ社 超強烈パワースポット

 木嶋坐天照御魂神社

「蚕ノ社」もなかなか読めないと思いますが、「木嶋坐天照御魂神社」も読めませんよね。
「このしまにますあまてるみたまじんじゃ」と読みます。地元民でも読めない人が多いです。通称「木嶋神社(このしまじんじゃ)」と呼んでます。「蚕ノ社」で通用します。

木嶋神社は京都の三珍鳥居の一つ、三柱鳥居がありパワースポットとして有名です。今は枯れてしまっていますが、深い森の池の真ん中に3本柱の鳥居があると、それだけで何かパワーを感じてしまいます。

因みに「蚕ノ社」は「かいこのやしろ」と読みます。蚕ノ社は、木嶋神社の境内にある神社です。蚕ノ社はその名の通り、蚕を祀った神社です。絹を紡ぐ蚕は、昔から大切にされてきました。昔は京都でも蚕を飼っている農家があり、桑畑もありました。

庶民の足、嵐電で行く

京都の中心部から、嵐電(京福電鉄嵐山線)を使って行きます。嵐電の「北野白梅町」から乗車し、帷子ノ辻(かたびらのつじ)で乗り換えて、嵐山線の「蚕ノ社」で下車します。

嵐電は「らんでん」と読みます。ややこしいのばかりで、申し訳ありません。

蚕ノ社 嵐電北野白梅町No1

西大路通りに面した北野白梅町の駅です。

蚕ノ社 嵐電北野白梅町No2

こんなかわいい車両が走ってます。日中10分間隔なので、あまり待たずに乗れます。

蚕ノ社 嵐電蚕ノ社駅No1

蚕ノ社駅です。嵐電の駅は難しい駅名がたくさんあります。

蚕ノ社、鹿王院、帷子ノ辻、有栖川、西院、車折神社、常盤、御室仁和寺

京都ですねぇ…
「西院」読めますか。「さいいん」ではありませんよ。

蚕ノ社 嵐電蚕ノ社駅No2

蚕ノ社駅のホームです。嵐電のホームはどこもこんなんです。一日乗ってても飽きません。
京都の日常が目の前にあります。三条通りの路面電車になっているところがとても面白いです。「ぶわーーんっ」と、とんでもなく大きい音の警笛を鳴らして、並み居る自動車を蹴散らすかのように豪快に走ります。ぜひ嵐電に乗ってみてください。

駅から北に5分ほど歩くと到着です。前の通りは太子道(たいしみち)通りです。

蚕ノ社 木島神社石碑蚕ノ社 蚕神社石碑

「木嶋坐天照御魂神社」と石碑が建ってます。そして「蠺神社」。

蚕ノ社 木嶋神社全景

まさに森です。緑が美しい季節です。

蚕ノ社 境内案内図

案内板には「元糺の森」「元糺の池」と表記があります。糺の森は下鴨神社ですが、その大元だったのではないかという説があります。

蚕ノ社 木嶋神社 拝殿

拝殿から本殿を見ています。左手に小さく映っている鳥居の奥が「元糺の池」で「三柱鳥居」があります。

蚕ノ社 木嶋神社社殿

本殿です。これが「木嶋坐天照御魂神社」です。右隣に蚕ノ社である「蚕養神社(こかいじんじゃ、東本殿)」があります。

蚕ノ社

蚕ノ社 社殿

本殿ではなく、蚕養神社の方が蚕ノ社として地名のようになり、地元民向けの名前となってます。

三柱鳥居

他の方のBlogやサイトではこの鳥居がメインですね。元糺の池の真ん中にある鳥居はとても厳かです。

蚕ノ社 三柱鳥居No1

先ほどの本殿の左手にある鳥居をくぐります。

蚕ノ社 三柱鳥居No2

そらもう、神々しい光景です。7月の土用の丑には、水をたたえるということなので、その時に参詣するのが良いです。

蚕ノ社 三柱鳥居No3

元糺の池はそれほど大きな池ではありませんが、周りの森がとても雰囲気を醸し出しています。

蚕ノ社 三柱鳥居No4

上の方から見ると、島木に当たる部分などをとてもうまく作っている様子がわかります。

椿丘大明神 強力なパワーが感じられます

世間一般では、蚕ノ社=三柱鳥居という図式が成り立っていて、珍しい鳥居でパワースポットと言われていますが、それを上回るパワーを感じるのが椿丘大明神です。
パワースポットなどという物でななく、恐れ多い、破壊的な恐怖を感じるほどの祠です。
蚕ノ社の入り口にある案内板には末社としか書かれていません。最初はそこに何があるかと言う情報も持たずに蚕ノ社を訪れたのですが、本殿に向かうときに椿丘大明神のある左手方向からは何とも言えない寒いような感じを受けて気になりました。椿丘大明神と書かれた石碑が目にとまるだけでしたが、何かがある、と引き込まれる感じがしました。

蚕ノ社 椿丘大明神No1

まずは本殿に参詣し、三柱鳥居を見学し、元糺の森でパワーを感じた後に見に行きました。ひっそりと「椿丘大明神」の石碑が建ってます。

蚕ノ社 椿丘大明神No2

入り口には狐が守っており、小さな橋があります。その橋を渡ると、何か世界が少し変わったような感覚がします。

目の前の祠を見た瞬間、前に進めなくなりました。蚕ノ社 椿丘大明神No3

真正面に立つと、はじかれるようで写真を撮ろうとする気力が起こりません。少し斜めから撮りました。この右手にも社や祠があるのですが、もうこちらにくぎ付けです。

蚕ノ社 椿丘大明神No4

入り口には白清社とあります。中は石室になっていて、ヒヤッとする涼しい空気にあふれています。

祀られているのは白清稲荷です。京都市右京区にある天塚古墳から移されたものであり、石室になっている理由がわかります。天塚古墳は秦氏の墓であり、お稲荷さんの総本山で有名な伏見稲荷も秦氏が建てたということから、お稲荷さんを祀っているのも納得です。

本当に恐れ多くて近づきがたい社ですが、この中に入ってお詣りしてください。中の写真はアップしません。ご自身の目でみて体験してください。パワーアップ間違いなしですが、心臓の弱い方は複数人での参詣をお勧めします。

アクセス

  • 京福電鉄嵐山線「蚕ノ社」下車、徒歩5分
  • 京都市営地下鉄「太秦」下車、徒歩7分

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