西向宝庫地蔵尊 マイクロウェーブ反射板

幼少の頃

私は京都市内の生まれですが、小学校三年の時に亀岡市に引っ越してきました。当時、幼心にもやはり「都落ち」という気持ちがありましたね。別に私は公家でもなければ高貴な家の出でもない一般庶民ですが、それでも「京都民」としてのプライドがありました。

で、亀岡の住宅団地に引っ越したのですが、はっきり言って、団地の外側は一面の田んぼと畑。な~んにもありません。電話もまだ来ていないというとんでもないところでした。子供というのは好奇心旺盛で、近所の野原を駆け回るのですが、その中でふと不思議なものを発見しました。

遠くの山の上に、何か四角いものがある。遠くの高い高い山の上なのだけれども、肉眼ではっきりと「四角い」ということもわかるし、山の大きさと比較すると結構大きなものだということがわかります。いったい何があるんだろう?ビルでも建ってんのかな?でも、あんな山奥に車の入っていける道はないし、どうなってるんだろう。もしかして、なんかの研究所かな。

と、じっと見ては何か大発見をしたようにワクワクとしたものでした。それからしばらくして、母方の祖父が旧日本陸軍で大陸に行っていた時に使っていたという太平洋戦争中の双眼鏡をくれました。

さっそく、双眼鏡で見てみたのですが、相当距離があるので「四角」であることしかわかりません。謎は深まるばかりです。そして中学生になった時、近所の友達がアルバイトをして天体望遠鏡を手に入れました。十数万円つぎ込んだもので、当時としてはけっこうなレベルの望遠鏡です。で、真昼間から友達をそそのかして「四角」を見ようとしましたよ。接眼レンズの中で、天地さかさまに映った「四角」は、はっきりと「壁」であることがわかりました。アンテナかな?どっかと通信するための施設なんやろ。もしかして、極秘に宇宙と交信してるんとちゃうやろか。どう見ても山の上から地上と交信するにしては、向いてる方向があさっての方向やしなぁ。どえらいもん発見してしもたな。UFOとか飛んできたらどうしょう。でも、いつかあそこに行って、なにがあるんかこの目で確かめたろ。

そして、初めてその「四角」を発見してから四十数年の歳月が経ったきのう、やっと「四角」のところまで到達できましたよ。

感無量です。

ということで、今回は「三頭山」「地蔵山」「愛宕山」と縦走?をしてきましたので、報告です。

令和元年6月19日(水) 早朝

雨の日に慣れない山に登ることは控えたいので、前日の午後、天気予報とにらめっこして、雨が降らないことを確認してから有休をとりました。

わし:「明日休みます。」(ずいずい...と前に出る)

上司:「は?」(ぽか~ん。ふさがらない。)

わし:ニヤリ。勝った。

ということで、19日(水)の朝はJR嵯峨野線の車中の人となったのでありました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No2

車窓から見た目的地。ちょうどど真ん中の一番奥の山、チョンととがったところが目指す「四角」のあるところです。ちなみに一番右が先日登った「牛松山」で、「四角」と「牛松山」の真ん中あたりにある遠い山が「愛宕山」です。一番左のとんがりは「三郎ヶ岳」です。

JR嵯峨野線「八木駅」~京阪京都交通「どんどん橋」

西向宝庫地蔵尊_反射板 No3

JR嵯峨野線「八木」駅です。数人のお客さんが降りました。みなさんお仕事のようですね。今6:40amです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No4

「跨線橋」は昭和というよりも大正か明治を思わせるレトロ調。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No5

今降りたホームを反対のホームから見るとこんな感じです。行っちゃ悪いけど、ほんとに田舎ですね。向かいのホームをよく見ると、二段の層に分かれていますね。低い方は昔の列車の高さのホームです。蒸気機関車やディーゼルカーが木造の客車を引いていた時にはこの高さが一般的でした。ホームから列車の乗降口にある階段を一段二段上がって、デッキの高さに上がるという感じでしたよ。当然「戸」は手動で、走行中も開けっ放しにすることができて、外を見ながら乗っていることも可能でした。インドみたいな感覚ですね。今となってはこの上なく危険な行為でしたけど、当時はごく普通のことでしたよ。なので、保津峡では年に何人かが、列車から飛び降り自殺をするということがありました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No6

「八木」駅の駅舎です。これもまあ、なんとも古い建物ですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No7

駅前の看板。「内藤如安」が八木町ゆかりの人物なんですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No8

駅前からすぐの交差点が「国道9号線」です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No9

駅舎の前に停まっているこのバスで向かいます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No10

41系統「神吉(かみよし)」行きです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No11

田舎ですが(八木の人ごめんなさい)整理券の上にはICカードのタッチパネルがありますね。わたしもICOCAで乗車しました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No12

「がら~ん。」貸し切りです。運転手さんも休憩中なのかいらっしゃいません。出発前にバスに戻ってきたときに、「おっ!今日はお客が乗ってる!」って感じで私を見てびっくりしてましたよ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No13

さて6:49am出発です。神吉に向けてレッツゴー。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No14

途中、八木町の集落をあちこち寄りながら、山の方に上がっていき「神吉」の集落に入ります。集落を迂回するように新しく広い道ができているのですが、バスは当然狭い旧道を走ります。でも誰も乗ってきません。朝のこの時間は、折り返して八木駅に向かうときにお客さんが乗ってくるそうです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No15

ほのぼのとした風景の中をバスはゆっくりと走ります。家の軒や石垣とぶつかるのではないかというほどの狭い道を通るところもあります。小型のバスでないと到底走れません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No16

終点のひとつ前のバス停である「どんどん橋」で降ります。しかし「どんどん橋」ねぇ...

西向宝庫地蔵尊_反射板 No17

降りましたよ。かわいいバスは終点で折り返して、また八木駅に向かいます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No18

「どんどん橋」。もう忘れませんね。この名前。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No19

いま、はたと気づきましたけど、この橋が「どんどん橋」なんですね。由来が知りたいです。でも辺りには人っ子一人発見できませんので聞けず仕舞いです。

どんどん橋~星峠

西向宝庫地蔵尊_反射板 No20

ま、いいや。バス停からちょっと戻ったところのガードレールを山手の方に上がっていきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No21

ここです。「阿祇園寺(あぎおんじ)」の矢印がありますので、その方向に進みます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No22

集落の中を歩きます。コンクリートの道ですが、いきなり傾斜がきついです。アキレスけんがつりそうです。朝早いからなのか、だ~れもいません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No23

「阿祇園寺」に来ました。真言宗「神護寺」の末寺だそうです。門が閉まっているので外側から。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No24

道中の無事を祈って手を合わせます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No25

まだ10分も歩いていないのですが、一気に高度が上がります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No26

コンクリート舗装の道が続きます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No27

上を見上げると、山の斜面の中腹にお社が。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No28

ちょっとびっくりですが、山の神様なのでしょう。ちょっと上がれませんので、ここから手を合わせます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No29

えらく高くなってきました。ふくらはぎが張っています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No30

ここにも台風の爪痕が残っています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No31

今年は大きい台風が来ませんように...

西向宝庫地蔵尊_反射板 No32

根元から折れ曲がってます。よっぽどの強風だったんでしょうね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No33

お、なんか見えてきた。峠の頂上です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No34

「星峠道改修記念」の石碑です。今思えば、この碑に見とれていたのが間違いだったのかも...きれいな字で彫ってあるなぁと感心してみていたのですが、道を見落としてしまってました。「星峠か、いい名前やなぁ。ロマンチックやなぁ。」とほんわかした気持ちで通り過ぎたのですが...

三頭山を目指す すってんころりん

何気に、道に沿って進みます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No35

当然、峠を越すと下りです。今度は普通に歩いていてもスピードが乗ってしまいそうなほどの下り坂。多分厳冬期は、凍ってしまうと上り下りができないと思われます。どんどこ下っていきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No36

両側の木々のきれいなこと。手前の木には、まだ日が当たっていないのですが、奥の木には朝日が当たり、濃い緑と明るい緑の対比がとっても素晴らしい。惚れ惚れとします。

と、悦に浸っていたのですが、さっきからなんか胸騒ぎがします。「いつになったら、山道になるんやろ。このまま下っていたら、麓に出てしまうんと違うんかいな。」

この直感て、大事ですね。

で、スマホでYAMAP見てみると...

さっきの「星峠」で山道に入るのが正解でした。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No37

仕方ないので、今来た道を延々登ります。むっちゃ体力消耗。なんぼほどきつい坂やねん。でも、「四角」をこの目で見るという目的達成のためには、この試練を乗り越えなければ...

なんか、昔のウルトラマンとか仮面ライダーみたいに、やられて、やられて、最後に大爆発でやり返す、せやから今は我慢や!みたいな気持ちでとぼとぼと上がります。

実は、この後も、やられて、やられて、コテンパンな目に合うのですが、今はそれ、そんなことはツユも思わず、YAMAPみながら進みます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No38

約30分のロスタイムと、急坂での体力消耗でヘロヘロですが、「星峠」の頂上まで戻ってきました。さっきの石碑とは反対側に登り口があります。さっきはこっちにお尻を向けていたので全然気づきませんでした。つーか、来る前に地図をよく読んどけよってとこでしょうかね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No39

まずは「三頭山」をめざします。「みつずこやま」って読むそうです。難しいですね。「星峠」が466m「三頭山」が728mなので、その差が250m程度なのですが、「三頭山」近くになると、山が荒れていて、道はわからないし倒木は乗り越えないといけないし、簡単なハイキングコースとはいかなくなってきました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No40

時々見える、南の愛宕山方面。今日はあの山の向こうまで行くんだぞと思い、頑張ります。

倒木いっぱいで、両サイドに巻き道がない斜面に出くわしました。仕方ないので斜面に張り付いて登っていきます。皮がむけてつるっとした倒木の丸太の上に右足を置いた瞬間、いきなり足が左方向にもっていかれました。丸太の表面に、よく見ないとわからないぐらいのコケが薄く生えていて、サイドステップで足払いをかけられたようなものです。体の右面から丸太の上にひっくり返り、右の骨盤の側面からズボンの右ポケット辺りを丸太で強打して「ゴンっ!」と快音が響きます。「う~ん。」とうなり声をあげたのですが、10分ほど体が動きませんでした。のろのろと斜面に座り直し、打ったところに目をやると、ズボンの右の前の部分がベルトから太もも辺りまで、ぬるっとした苔で緑色になっています。「下山したらかっこ悪いなぁ。」なんて、ぼ~っと考えていたのですが、徐々に痛みが引いたので、気を取り直して斜面を登ります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No41

「山はきれいやなぁ~。」っと、気分を奮い立たせて、ぼちぼちと登っていきます。倒木が多くて元々の道を歩けず、YAMAPの赤い線に対して、自分の歩いた道は右に左にジグザクになっています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No42

倒木は減ったのですが、登れど登れど坂は楽になりません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No43

かっこ悪いですが、休み休みしか上がれません。10mほど上がっては、ハァハァと息を切らせて止まり、また10mほど上がっては、今来た下方向を向いて止まります。アキレス腱の辺がパンパンに張って、山の上の方向を向いて止まってられません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No44

ほうほうの体で、上がってきたところ、何となく道が分かれています。YAMAPで見ると、「三頭山」への分岐点のようです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No45

今度は進路を東にとって「三頭山」の頂上を目指します。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No46

5分も歩くと行く手の木の切り株の向こうになんか見えます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No47

きた~。「三頭山」の三角点です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No48

「三頭山」の標識は年月を経て読めなくなっています。

西向宝庫地蔵尊を探せ! ちょっと滑落

まずは、「三頭山」を制覇したので、さっきの分岐点まで戻ります。

分岐点でYAMAPを見ると、赤いラインは近くの電力鉄塔の方に向かっています。「これなら簡単。」とそこでよく見ずに歩きだしたのが間違い。ここで3つ目のミスを犯し、コテンパンな目に合うことになります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No49

道に沿って歩いていくと見えてきましたよ。鉄塔が。わ~い、あそこだ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No50

おお、でっかいなぁ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No51

向こうの山までつながってます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No52

真下から。

と、何気に写真を撮って道沿いに歩きだしたのですが、どうも道があさっての方向に向かっているではないですか。

あれ?と思い返してYAMAPを見ると、さっきの分かれ道から赤い線は鉄塔の方向に進んでいますが、鉄塔には到達していません。

はぁ?なんやこの思わせぶりなラインは。よく見ると、赤い線は分岐点と鉄塔の真ん中あたりで90度曲がって西に向かっています。

この辺は倒木とかで道がわかりづらいんやなぁ、と引き返して赤いラインが90度折れ曲がっている地点に来ましたが、どう見ても道がありません。

GPSの精度が悪いんか?

仕方ないので、もう一度鉄塔まで戻り、ゆっくりと分岐点まで歩きます。

でもやっぱり道がありません。西方向は谷になっていて、斜面を降りるような道は見当たりません。

斜面を少し下ったところを等高線方向に歩けば、道に出くわすはず。と思って少し手前から斜面を降り、自分が行くであろう道が交差しているところを探しながら等高線方向に斜面を横切ります。

だいぶん歩いたところでおかしいなぁ、と思いつつ尾根の方に上がろうとしたその時、自分が立っている斜面がずずっと崩れて、後ろ向けに谷方向に転がり落ちました。ここ何年かで、久々にヒヤッとした瞬間です。

尻餅ついて、背中が地面について、ごろごろっとなった瞬間、やばいと思って手足を広げ、木や地面をつかもうと必死でしたよ。幸い10mを滑落せずに止まれましたが、勢いついて木で頭でも打ってたらシャレになりません。

カメラやスマホは全部ハンドストラップでどこかにくっつけているので事なきを得ました。斜面にへばりついたまま、息を整え、スマホを確認します。

お、電源生きてる。

現在地は...道から少し滑落したな。しかし、YAMAPの赤い線の道はどこなんやろ。

とそこで地図をよく見てやっと理解。

この赤い線は、道を見失って谷へ下りて隣の尾根まで藪漕ぎしている!

元々の地図の点線の道は、もっと手前から赤い線とは別れている!

お~、なんてこったい。

今回も怪我はしていないようなので、のろのろと起き上がって、慎重に斜面を登ります。

元の道に出て、一息一服。アクエリアスをグビグビ。あ~、俺は生きてるんやぁ、と実感。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No53

その横を蛇がにょろにょろと這って行きますが、もう怖くも何ともありません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No54

思い足を引きずり、YAMAPをよく見て、分岐点まで戻ります。「三頭山」への分岐点からほんの少し南に、もう一つ分岐点がありました。よく見れば道、といった感じの分岐でしたよ。そのあとは上の画像のように、しっかりとした道が続いています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No55

心なしか、気分もウキウキ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No56

おお、「地蔵山こっち」の札があるではないですか。完全にリカバリしましたよ。でも、ここの道もわかりにくいでしょ。この倒れている木をまたいで進み、緩やかな斜面に沿って画像の右方向の奥に続いています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No57

だいぶんとタイムロスしていますので、少し急ぎましょう。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No58

今度はさっき引き返した尾根のもう一つ西にある尾根を進みます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No59

日陰は涼しいですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No60

さて、だいぶんと下ってきましたが、今度は少し上ります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No61

道端に散弾銃の空薬莢。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No62

「芦見峠」の看板がありました。でも「芦見峠」ってもっと東のところじゃないんでしょうか。地図とずれています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No63

その横に「地蔵山」を指す矢印、だったもの。朽ち果てて「蔵」の文字だけしか残っていません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No64

また、延々登ります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No65

今度は道はわかりやすいんですけど、延々急な登りが続きます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No66

勘弁してくださいというような上りの連続。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No67

途中、なんか、小屋でもあったのか、金属の残骸が打ち捨てられていました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No68

丼や湯呑も。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No69

そして、缶詰の残骸。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No70延々登っていくと、徐々に植生が変化します。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No71

背丈も行かない、低い木が増えてきました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No72

山頂でなないのですが、開けています。もう少し先のところに、フェンスの残骸がみえます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No73

フェンスも形だけで、朽ち果てて出入り自由です。フェンスの中には何もなく木が生えているだけです。若木を守ろうとしてフェンスをしたのでしょうか。広さもそんなになくて、家一軒分ぐらいの広さです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No74

地図では、この辺りに「西向宝庫地蔵尊」があるはずです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No75

生い茂った木の間を探して回ります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No76

と、発見しました。ありましたよ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No77

「西向宝庫地蔵尊」です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No78

「西向宝庫地蔵尊」としっかりと彫られています。Webで調べましたが、情報がありません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No79

「地蔵山」の山頂を目指しましょう。もうすぐです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No80

またまた、ジャングルのような木々の間を抜けていきます。あ、見えてきました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No81

「地蔵山」の山頂です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No82

山頂の広場です。視界は開けていません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No83

「一等三角点」ですな。さすが立派。値打ちが違います。947.6mで「愛宕山」よりも高いです。

「四角」はもうすごそこ 運命の対面

さて、地蔵山まで来たので、「四角」はもうすぐです。リーチ、というよりは王手ですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No84

ぼんやり見える亀岡盆地。今日は曇りなので、はっきりとは見えません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No85

どんどん進みます。俺は来たぞ~。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No86

「愛宕山」まではもう少し距離がありますね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No87

お、見えた!

西向宝庫地蔵尊_反射板 No88

あの上! ついに来た!

西向宝庫地蔵尊_反射板 No89

40年来の念願、「四角」に到達できた!

西向宝庫地蔵尊_反射板 No90

とてつもなくでっかいわ。これなら遠くからでも視認性は抜群ですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No91

付属の施設はないかと辺りを見回すと、パネルの後ろの方に何かの箱がありました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No92

銘板がついてます。「信号用器具函」とありますね。「鐵道電機産業株式会社」ともあります。昭和41年3月ともありますので、旧国鉄の通信回線施設だったんですね。

Webで調べてみると、「マイクロウェーブ反射板」という通信施設で、この反射板でマイクロウェーブ(電波)を反射させて長距離通信を行っていたようです。光を鏡で反射させるのと同じです。反射させるだけなので、増幅装置はありませんから電気を引っ張ってくる必要もありません。施設としてはメンテナンスが楽ですね。マイクロウェーブですから電波の直進性はばっちりで、地上からは狙いがつけやすかったのでしょう。ただし、増幅はしないので長距離を伝搬させると減衰が大きくなってしまいます。実際にどことどこを中継していたのかは不明ですが、インターネットはおろか、一般的には200Mhz以下の周波数ぐらいしか通信機器が発達していなかった昭和の時代に、3GHzを超えるマイクロウェーブで通信ができたというのはすごいことだと思います。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No93

「マイクロウェーブ反射板」の周りにはフェンスがあったようですが、現在はほぼ倒壊してしまって残骸が残っているだけです。そして、このようなコンクリートの柱が周りにあるのですが、これはなんなんでしょうか?

西向宝庫地蔵尊_反射板 No94

長い間、訪れてみようと思っていたこの地にやってくることができて大満足です。今歩いてきた「地蔵山」の方を顧みます。失敗続きでしたが、何とかやって来れました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No95

今度は反対側の「愛宕さん」です。これからあの峰を目指します。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No96

さらば反射板。またいつか会いに来ましょう。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No97

「マイクロウェーブ反射板」から見た亀岡市内です。今までは向こうからこちらをじっとうかがっていたんですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No98

「マイクロウェーブ反射板」の背後の京都市内です。こちらは曇っているのでほとんど見えません。

愛宕山まで行きましょう

さて、今度は「愛宕山」を目指して出発します。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No99

「地蔵山」からの道はとても分かりやすく、間違うことなくトレースできます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No100

もう、こんなに来ましたよ。反射板がはるか遠くになりました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No101

「愛宕山」に近づくにつれて植生が変化し、杉の大木がどんどん増えてきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No102

そうすると、また台風でひっくり返った倒木が増えてきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No103

「旧愛宕山スキー場跡」の看板です。「愛宕山」はもうすぐですね。スキー場跡まで190mなのでちょっと寄ってみましょう。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No104

なだらかな山の傾斜面が広がっています。でも、スキー場を辞めてから何十年もたっているので木がどんどん生えていますね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No105

さて、元の道に戻りました。この辺りは作業用の車や、愛宕神社の社務所の方が登ってくるための林道となっています。一般車は入れません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No106

もうすぐ「愛宕山」なので、お墓がぽつぽつ見られます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No107

「竜ヶ岳」への分かれ道ですね。今回はパスします。また次回でも。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No108

さて、分かれ道の出くわしました。右に行くと「愛宕神社」、左に行くと「愛宕山」の北にある三角点があります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No109

せっかくですから三角点まで行きましょう。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No110

といってもあっという間です。5分もかかりませんよ。すぐに頂上が見えます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No111

頂上付近には展望の開けた休憩場所があります。上の画像の左手の小高い山が三角点のある山頂です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No113

三角点まで来ました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No114

「三頭三角点」ですね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No112

今日は曇っているのでいまいちなんですけど、それでも京都市内が見えています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No115

さて、さっきの道に戻りました。杉林の中を「愛宕神社」に向かって歩きます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No116

また、お墓が並んでいます。ここで修行を積んだお坊さんのお墓のようですね。風で湯飲みなどがひっくり返ってます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No117

お供え物は持っていないのですけど、整えておきました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No118

また、ぼちぼちと歩きます。歩きやすくていいのですが、なんか物足りませんね。こけたり落ちたりすることが続いたので、平凡すぎます。とまあ、文句ばっかり言ってますが、何にもないのが一番いいんですよね。休みを取って怪我でもしていたら目も当てられません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No119

お、また分かれ道。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No120

「首なし地蔵」の方に降りていく道です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No121

こちらの道もパスして「愛宕神社」へ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No122

また、京都市内が良く見えています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No123

晴れていたらもっと鮮明に撮れるんですけどね。残念。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No124

またまた、分かれ道です。人気コースなのか、大きな看板や案内図までありますよ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No125

「月輪寺」経由で「清滝」まで下りるコースですね。こちらもパスします。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No126

で、そこからもうちょっと歩くと、「愛宕神社」の境内に入り、表参道からの道に合流します。いきなり最後の階段のところに出ます。もうすでに足が疲労困憊しているのですが、引きずるようにして登っていきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No127

鳥居まで上がってきましたよ。あの向こうの神門を超えて階段を上がると社殿があります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No128

最後の階段を上って社殿前に到達しました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No129

最近よくお詣りに来ます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No130

ここまで無事にたどり着けたことを感謝してお詣りします。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No131

願わくば、帰りの下山も事故なく降りられますように。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No132

さて、今度は下の境内に降りて昼食です。

で、この昼食時にまたまたトラブル。

社務所の反対側にはハイカーの休憩場所として、木製のベンチがたくさんあります。今まで通りここで昼食にしました。昼食はいつものごとく、コンビニで仕入れたサンドウィッチやパン。

一つ目は大好きなサンドウィッチ。275円もしたのですが、レタスやハム、ツナやポテトが満載で、値段分の値打ちはあるなぁとゆっくりと感触。

二つ目は焼きそばパン。パンよりも焼きそばの方がはるかに多く詰まっているゴージャスなパン。一口、二口とほおばって、ああ幸せ、次の三口目でちょうど半分ぐらいかなと、顔の前にパンを持って行ったところ、「バッ!」という大きな音とともにパンが忽然と視界から消え去りました。

「うお~っ!」ってびっくりして大声を上げたんですけど、後の祭り。

なんじゃ、なんじゃ、何が起こった?

冷静に状況を見ると、トンビに焼きそばパンをかっさらわれたようです。やるな、トンビ。

今度はトンビを警戒して、抱え込むような体制でホットケーキのパンをほおばります。焼きそばパン、とってもおいしかったのに残念。どうも近くで食べていた人も、おにぎりをかっさらわれたそうです。こんな山の上でトンビが幅を利かすなんてどうなっているんでしょうか。人間の食べ物がおいしいことをよく知っているんでしょうね。

おなかも膨れたので、社務所にある自動販売機でポカリスエットを買って出発します。\200-。ま、山の上やしこんなもんか。でもよく冷えてるし、おいしいわ。

長坂峠を経て保津峡へ

焼きそばパンは惜しいことをしましたが、気を取り直して出発です。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No133

暫くは、表参道を下ります。「嵯峨消防分団」の標語札。登り口から1/40で始まって約100mごとに一本40/40まであります。これは境内にある41/40の札。下から登ってくると、40で終わりだと思ってしまうのですが、41があってちょっとびっくりします。

さて、ぼちぼち下ります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No134

「黒門」まで来ました。水曜日の午後1時前なんですけど、表参道はぽつぽつと登ってくる人がいます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No135

「黒門」から少し下がったところにあるお地蔵さん。表参道からそれて少し入ると、京都市内が良く見えるポイントがあります。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No136

「ハナ売り場」まで来ました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No137

すぐに「水尾別れ」です。右に行くと「水尾」の集落に出ますが、左の「清滝」の方に進みます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No138

表参道はとっても歩きやすいんですけど、階段状になっているところが多いのが玉にきず。上の画像のような道ばっかりだったら楽しいんですけどね。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No139

さて、しばらく降りてくると、表参道は矢印の「清滝」の方に続きますが、私は「保津峡駅」を目指して、右の細い道の方に降りていきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No140

こっからが、怒涛の下り。「長坂峠」まで、急降下で降りていきます。はっきり言って、反対の上りはやりたくないです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No141

途中、なんか地面から虫かなにかが土を地表に出しているところがありました。どうもアリではないようなのですが、なんなんでしょうか。ミミズのフンでもなさそうです。辺り一面、広範囲にこんなんがあって、とっても気持ち悪いです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No142

怒涛の急斜面下り。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No143

延々と急斜面。ここを上る人の気がしれません。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No144

やっと降りてきたのですが、ここがまた、峠の頂上でもあるんですよ。上の画像の右手の方から降りてきました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No145

案内板が立ってます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No146

「荒神峠(長坂峠)」といって、「水尾」の集落と「落合」をつなぐ峠道の頂上です。「愛宕山」へ行く人は、ここからさらに山を登って行ったんですね。昔はここに茶店があったそうです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No147

少しなだらかになりました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No148

道がえぐれています。道の半分ぐらい、削れてしまっているので、上を歩くとふわふわします。もうじき崩れてしまいますね。根っこ、がんばれ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No149

今来た「地蔵山」の方です。あんなに遠くなってしまいましたよ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No150

こちらは「愛宕山」。愛宕さんからもだいぶんと距離がありますね。

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これからも基本は下り道。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No152

尾根で少し登ることがあるのですが、一瞬で、その先はまたどんどん下っています。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No153

山の中で、いきなり水たまり。ほんとに、いきなりです。

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またまた、怒涛の下りです。JRの音が聞こえてきます。「保津峡駅」が近くなってきましたよ。保津川の流れの音も聞こえてきます。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No155

お、トロッコ列車の線路が見えました。

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木と重なっていますが、「保津峡駅」です。もう少し下れば下の道に出ます。

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下の道が見えてきました。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No158

もうすごそこ。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No159

降りたぁ。右手の山道から降りてきました。

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保津峡駅のロータリーです。

西向宝庫地蔵尊_反射板 No161

「保津峡駅」の看板。これを見るとホッとします。現在、ちょうど2:00pmです。あと3分で電車が来ます。普通列車しか止まらないので、貴重な一本です。

ということで、線路下の通路を走り抜け、何とか亀岡行の普通電車に滑り込みました。がらがらの電車のシートに座り、じっくりと思い返してみると、幼いころからの目標を達成できたという喜びと、すっころんだり滑り落ちたりしても大けがをしなかったのは、やはり神仏のおかげなんだなぁ、日ごろからもっと精進してお詣りしんとあかんなぁと、つくづく思いました。

大冒険というと、秘境に行ったり、海外に行ったりと、大げさなことばかり考えてしまいますが、近くの山登りでも充分非日常が体験できます。40年越しの目標を達成できた大冒険、今夜はぐっすり眠れそうです。ま、明日の仕事のことはまたその時考えましょうか。

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