京都電信電話発祥の地 お世話になってます

色々密集、三条通り

いやぁ、ネタがないわけではないんですけど、場所的に近いところは一挙に記事にしておかないと、忘却の彼方に忘れ去られてしまって日の目を見ることができなくなるので、今回は「京都電信電話発祥の地」を紹介します。

京都電信電話発祥の地 No2

「またここですかいな...」という声が聞こえてきそうな「NTT京都支店」のビル。場所は三条通りの東洞院角です。上の画像で右端にちょっとだけ写っているのが「中京郵便局」、以前「京都郵便電信局」と呼ばれていた古い建物です。(こちらもそのうち紹介しましょう)

前回とはちょっとアングルが違うでしょ。一応は気を使ってるんですよ。

京都電信電話発祥の地 No3

以前「石灯籠型公衆電話」や「教諭所(宣教所)跡」を紹介しましたね。で、上の画像の右端に移っている石碑というかモニュメントが今回のネタです。

京都電信電話発祥の地 No4

これ。「京都電信電話発祥の地」です。

京都電信電話発祥の地 No5

全体像はこんなんで、2段構えになってます。

京都電信電話発祥の地 No6

もともとはこの「京都電信電話発祥の地」という石碑だけでした。若い人はご存じないかもしれませんけど、「NTT」は昔「電電公社」、正式には「日本電信電話公社」という公法上の法人だったんですね。昭和59年(1984年)に民営化法案が可決され「NTT(Nippon Telegraph and Telephone Public Corporation)」という一般の株式会社になりました。

明治5年(1872年)、明治政府は郵便事業開始に続いて全国的な電信網敷設に着手します。京都ではここに「西京(さいきょう)電信局」が設置されました。また電話は明治29年(1896年)「京都電話交換局」が設置され,翌30年5月に交換業務を開始しています。

「電話」は今でもスマホに代表される「携帯電話」があるので馴染みなのですが、「電信」って知ってますか?

「電信」は今でいうところの、スマホアプリの「LINE」や、メール、FAX、そして最近サービスが終了したポケベルのご先祖様に当たるものです。「電話」が音声によって意思伝達するのに対し、「電信」は一度文字にしてから伝送し、それを受け手側で読んだり解釈したりすることで意思伝達する通信方法です。

「電信」というとモールス符号を使った「無線電信」を思い浮かべそうですが、当時の「電信」は無線ではなくて「有線」方式で、カタカナや英語のアルファベットを記したディスクの上を針が回り、文字を指し示す「ブルケット文字指差電信装置」というのが導入され、符号を用いた「電報」よりも簡単に通信を行うことができました。

京都電信電話発祥の地 No7

そして、こちらが「京都電話百年記念」のモニュメントです。1997年に造られてタイムカプセルが埋められ、20年後の2017年5月27日(土)に記念式典を行い開封したそうですが、はて、中に何が入っていたのかはWebでは出てきませんね。ちょっと気になります。

アクセス

  • 京都市バス「烏丸御池」下車、徒歩5分

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