岡崎神社御旅所跡 岡崎をめぐる

歴史が残る岡崎

京都市左京区には「狛うさぎ」で有名な「岡崎神社」があります。このBlogでも何回か紹介しています。

その「岡崎神社」は創建当時は北白川にあったそうです。貞観11年(869年)に現在の地に移ったのですが、牛頭天王を祀る神社で「東天王社」と呼ばれていました。なので岡崎神社のある地域は「東天王町」と呼ばれています。

「東」と呼ぶからには「西」もあるわけで、「西天王社」は現在の「須賀神社」です。もう少し西に行くとあります。

話がそれましたが、「東天王町」の交差点(丸太町通りと白川通りが交差)から西に2分ほど歩くと岡崎神社です。そこからまた西に3分ほど歩くと「岡崎神社御旅所跡」の石票があります。

岡崎神社御旅所跡 No2

岡崎神社の前から西に歩くと丸太町通りは少し右にそれていくんですね。画像左にある細い道の方が真っすぐつながっています。でも、この細い道を真っすぐ行くとすぐに平安神宮の東壁に突き当たってしまいます。丸太町通りは、地図で見ると平安神宮の北のところで緩やかにカーブしています。つまり、都の中心の方からくると、丸太町通りは岡崎神社と吉田山を避けるように平安神宮の北側で南にずれているんですね。

岡崎神社御旅所跡 No3

で、そのずれを直す三角の地点に「岡崎神社御旅所跡」の石票があります。以前は上の画像の石票の後ろ側にはタバコ屋さんがあって「たばこ」の大きな看板が目立ってましたが、時代の流れとともに喫煙者が減少したからか、ついにお店はついにつぶれてしまい駐車場となってしまいました。

岡崎神社御旅所跡 No4

いつもは草ぼうぼうなのですが、たまたま草刈りをした後のようですね。

岡崎神社御旅所跡 No5

「御旅所」というのは、神社のお祭りの時にお神輿が巡るのですが、お神輿が休憩したり、そこに泊まったりした神聖な場所です。現代と違ってさしたる楽しみもなかった時代では、お祭りという行事はとても楽しいことであり、それに加えて神様がおらが村にいらっしゃるというのは至極幸福なありがたいことであったと思われます。大きな神社のお祭りはそれこそ盛大に行われたことでしょう。

岡崎神社御旅所跡 No6

東の方を振り返ってみるとこんな感じです。右手の報道が大きくなっている部分を差し引いて考えると、やはりもともとの道路は画像右側の細い道であったのではないかと思ってしまいます。鴨川から東側が開けてきたのは江戸時代以降であり、平安神宮ができたのも明治時代であると考えると、この辺りで後からできたのは丸太町通りと考えるのが普通ではないでしょうか。

ま、そんなことは皆さんにとってはどうでもいいことでしょう。仕事帰りにあちこち歩いていると、いろいろなことを発見したり、考えたりします。京都の街も条例が改正されたりして、街の景観が少しずつ変わってきています。どうしても古い町並みを残せとは言いませんが、京都らしさというのはこれからも引き継いでいただきたいと思っています。

アクセス

  • 京都市バス「岡崎道」下車、すぐ

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