京屋敷
NHK大河ドラマの「西郷どん」もそろそろ佳境を迎える時期が近づいてきましたね。
私は滅多に見られないのですが、時間が合えば見ています。
で、その「薩摩藩」ですが、当然、京の都に藩邸を持っていました。薩摩77万石と言われ、琉球なども含めると最大の時で90万石程の石高があったので、加賀100万石につぐ規模です。
薩摩藩の京都藩邸は、最初、室町通りの四条下るにあったのですが、宝暦年間(16世紀末~17世紀初頭)に錦小路の東洞院に移転しました。
最初は山城守「松平忠国」の屋敷でしたが、17世紀末の一時期は「松平下総守」の屋敷になり、その後18世紀初頭からは「薩摩守(島津氏)」の京屋敷となって約160年間にわたり存続しました。この地にあった屋敷は1500坪以上の敷地を持っていたそうです。
薩摩藩邸は18世紀の「宝永の大火」「天明の大火」で類焼したのですが、その都度再興されています。しかし文久4年(1864年)「蛤御門の変」で焼失した後は再興されず廃邸となっています。
幕末期,「島津久光」上京後の文久3年(1863年)に「相国寺」南の二本松にも新屋敷を設けましたが、こちらが政治拠点となります。
では薩摩藩邸址に行ってみます。
東洞院を錦から下ってくると、「大丸さん」の東洞院口があります。その横に「薩摩藩邸址」の石碑と案内板があります。
「西郷どん」と「坂本竜馬」が初めて会ったのはこの屋敷です。
案内板です。ステンレスでとっても立派ですね。
もともと薩摩藩邸の出入り口は錦小路にあったのですが、後に東洞院通りにも拡張されています。そちらの出入り口がこの辺りだったんでしょうね。
「西郷どん」と「竜馬」が出会った薩摩屋敷も今は「大丸さん」となって、毎日多くの人々が訪れています。
アクセス
- 京都市バス「四条高倉」下車、徒歩5分