大神宮 元竹田町

超レア? なんとも奥まったところに

京都市内の中心部は昭和時代には低層の住宅が多かったのですが、現在はマンションが多くなり、路地の舗装率も格段に向上しました。街の隅々まで、どんどんと小ぎれいになり昔の面影は失われています。

でも、そんな中で神社仏閣だけは周りの開発に染められず、大都会の真ん中でも静かに時の流れを刻んでいます。

今回は「大神宮」という神社を訪れます。Web検索で「大神宮」を検索すると、寺町の「京都大神宮」ばかりヒットしますが、今回の「大神宮」は元竹田町(四条烏丸近く)にあります。

ほぼ情報がありません。

「四条通り」から「東洞院通り」に沿って上がり(北上)ます。錦の交差点を超えると、左手に先日紹介した「画家呉春宅址」の石碑があります。

その石碑を超えた次の西に入る路地が目的地です。

大神宮 No2

ふつう、住人でない限りこんな路地の中には入ろうとしませんよね。路地の入口に案内板や駒札もありませんし。

でも、ずんずんと中に入っていきます。

大神宮 No3

途中、道が斜めにずれています。

大神宮 No4

まだ続きます。左手の長屋風の家々が戦後しばらくまでの京都の庶民の家ですよ。京都市内、こんな家がどこに行っても、ずらーっと並んでました。

大神宮 No5

で、路地の奥のどん突きに目的の「大神宮」です。この鳥居が無いと、ここに神社があるなんて、ほんとにわかりません。

大神宮 No6

手水鉢? だと思うのですが、コップとか...なんか庶民的ですね。

大神宮 No7

入り口です。中をのぞくと、お社が見えます。

大神宮 No8

唯一ここに「大神宮」と掲げられています。ご鎮座が明治25年であることしかわかりません。

大神宮 No9

ご鎮座の方角が、京都の碁盤の目と少しずれていますが、お伊勢さんの方向なのかなぁ?

大神宮 No10

お社です。

大神宮 No11

とてもきれいにお手入れがされています。ご由緒などは何もわかりません。ここの神様はどこから来られたのでしょうか。これだけきれいにされているということは、氏子さんがしっかりしているということなのでしょう。

大神宮 No12

「大神宮」から表の方を見てみますが、はるかに遠いですね。

大神宮 No13

おっと、昔懐かしい防火栓です。最近、こんな古いの見かけなくなりましたね。

京都の町中は、他の大都市と同じでどんどんと開発されています。特に観光客目当てのホテルがどんどんと立てられています。観光に来る人々にとってはとても便利でよいことなのでしょうが、古き良きものを愛でる者にとっては、ちょっと寂しい流れでもあるのですよ。せめて神社や仏閣だけでも昔の面影を残してほしいと思います。

アクセス

  • 京都市バス「四条烏丸」下車、徒歩5分

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