朝日神社 鎮守の神様

 来栖野

「来栖野(くるすの)」は古代からの山城国宇治郡山科村の地名です。現在の山科区で稲荷山の東側に当たります。京都にはもう一つ「来栖野」があります。それは 京都市北区、鷹ヶ峰の奥の山間で古くから皇室の狩猟場として史実に登場しています。山科の「来栖野」はもともと丘陵地帯で、古代には豪族が治めていた土地なのですが、京の都からすると山を超えて行く、穏やかな田舎の地という認識です。

今回は「朝日神社」を訪れるのですが、「朝日神社」は全国各地に同名の神社がありますね。「朝日」は日本人にとって特別な思い入れがあるからでしょうね。「始まり」や「出発点」を大事にする日本人ならではの命名だと思います。今回の「朝日神社」も「出発点」そのものを祝い、地域の鎮守を願われた神社です。

たくさん存在する朝日神社ですが、今日は山科区の「来栖野」にある、「朝日神社」を訪れました。「朝日神社」のご祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・徳川家康の三柱です。徳川家ゆかりの地なんですね。

朝日神社 No2

なにかしら工事中の様子。鳥居が倒壊しそうなので建て替えの工事をしているそうです。

朝日神社 No3

入れるのかと、ちょっと心配しましたが、右手に入口がありました。

朝日神社 No4

このあたりの土地は、徳川3代将軍家光の時に、息女の千代姫が取得し、久世郡寺田村、紀伊郡富森村、下鳥羽村からの移民により来栖野新田として開かれたそうです。朝日神社はその時に鎮守の神として元文5年(1740年)に創建されたそうです。

朝日神社 No5

手水舎です。柱がしっかりとしていますね。

朝日神社 No6

拝殿です。上に上がって遊ばないようにと注意書きがありました。子供たちは元気です。

朝日神社 No10

本殿です。立派な狛犬です。

朝日神社 No7

行事の時にはご神灯が掲げられるのでしょうか。

朝日神社 No8

御神体は拝めませんでした。力強いしめ縄です。

朝日神社 No9

御神木ですね。大事にされています。

入り口にある大きな欅(ケヤキ)の木が有名だそうで、山科区役所のホームページにも載っていたのでこれを目当てに来たのですが、切り株だけしか残っていませんでした。残念です。

アクセス

  • 京阪バス「来栖野華ノ木町」下車、徒歩5分

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