時代の流れ
先日、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」を見ながら、最近TVで時代劇が少なくなったという話をしてました。
ま、NHKは受信料で儲けてるので大がかりなセットを作ってもペイできる余裕があるのでしょうけど、民放各社は広告収入が激減してるようなので、おいそれとお金をかけた番組は作れないでしょうね。
私の幼少のころは、週に3本や4本の時代劇番組があって暇つぶしによく見てたものでした。それもゴールデンタイムで視聴率を取っていたのですから、今では考えられないですね。
時代劇にもいろいろなパターンがあるのですが、私は最後に派手なチャンバラがあってスカッとするやつが好きでした。ストーリーがネチネチと進んで最後にお裁きとかじゃなくて、アカン奴はアカンから行ってまえ!みたいなアホでもわかるストレートなやつが良いです。
そういえば私の住む亀岡市にも時代劇のロケ隊が良くやって来てましたよ。マイクロバスとかで来て、ちょんまげつけた俳優さんたちが古い神社なんかで撮影をしてたものでした。
で、ロケ地が残っているのかなぁという話から発展して、集落のはずれにあるひなびたロケ地に行ってみることにしました。
今回訪れたのは亀岡市東本梅町にある「大内」の辻堂です。1970年代から80年代にかけて、いろいろな時代劇の撮影に使われた場所です。山の中の分かれ道に辻堂と松の木があって、そらまあ絵になるところでした。昔、原付の免許を取ったころに行ってみたことがあります。当時、砂利道でこの道走って行けばホントに亀岡に帰れるのかなと心細かったことを覚えています。
とりあえず行ってみましょう。
京都縦貫道「千代川IC」から山手の方(西)に向かいます。15分ほど走るとR372号線にぶち当たるので、右折して園部方面に向かいます。で、田んぼの真ん中の初めての信号(点滅になっていることが多い)を右折します。戻ってくるようなかたちですね。
ほんでもってどんどん走っていきます。「大内」の集落を抜けてしばらく走ると山間の田んぼ道となって「大内辻堂」に到着です。
おお「辻堂」だけが残ってましたよ。当時の面影は全然ありませんね。撮影が盛んだったのはもうすでに40年以上前ですからね。このまま、まっすぐ走って行けば舗装路で亀岡市に戻ります。縦貫道とR372号線の間の道に出ます。左の寺地道は八木町に抜けるのですが、農道で獣除けの柵があるので一般車は入らない方がいいです。
お堂の方は傷みが激しくなっていますが、当時と変わらないと思います。
来た道の方を見るとこんなんです。もう、ここで昔撮影が行われていたなんて誰も信じないような風景になってしまいました。
右手に切株が残ってますが、ここに大きな松の木があって、ちょうど枝が「辻堂」に覆いかぶさるようになっていました。ほんでもって前の道ももっと狭く、お堂の周りは一面の草むらで、後ろの山肌にも木がこんもりと茂っていましたよ。東海道の分かれ道、みたいな感じでした。
石票はそのままですね。
中のお地蔵さん...
静かに鎮座しています。
Googleで“亀岡 大内辻堂 時代劇 ロケ地”で画像検索すると、昔の画像がたくさんヒットします。
なんかちょっと寂しいような気持ちになりますが、お堂だけでも残っていたのが幸いです。TVを見る人の世代が変わってきて、昔、青春時代に映画館でチャンバラを見ていた人がもういなくなり、TVでも時代劇はマイナーなんでしょうね。
今通り過ぎた「大内」の集落にある「大内神社」にも伺ってみましょう。
アクセス
- 京都縦貫道「千代川IC」より車で30分ほど