嵐山城跡 昔は嵐山にもお城があったんですよ

先に伝えておきます…

普通の観光を望まれる方は、この記事を読むにとどめておいてください。

  • ちょっと変わった観光がしたい!
  • 山が好き!
  • 歴史好き!

と言う方、一度登ってみませんか。

はっきり言って現地には何もありません。ちょっと景色が良いだけです。

完全に自己満足の世界です。

ハイキングコースの入り口から、往復2時間あれば山頂でゆっくりと休憩して帰ってこれます。京都一周トレイルのコースから少し外れたところなので、運動靴とジーパンで大丈夫です。ただし、急な天候の変化や、予期せぬ土砂崩れなどがあるかもしれませんので、自己責任でお願いします

嵐山城のこと

京都の人間が、「嵐山」と聞いて一番に連想するものと言えば、昔から「猿」と決まってます。猿山がある辺境というのが、洛中に住んでる京都人の感覚です。昔の感覚では、「西大路通りより西は田舎、嵐山なんて、もってのほか。」と言う感じでした。今でも、岩田山のモンキーパークに行けば猿はいますし、嵐山公園のはずれにも野生の猿はたくさんいます。何十匹もいるので一人で行くとちょっと怖いです。

その嵐山が現在は世界的な観光地となって、休日ともなれば身動きが取れないところも出てくるほどの盛況ぶりです。日曜日のJR嵯峨野線のホームは電車待ちの外人さんの多いこと。日本人の数より外国からの観光客の方が多いのではないでしょうか。

さて、お題の嵐山城のこと。私はあまり歴史に詳しくはないのですが、「嵐山城」という名前は聞いたことがありました。嵐山はよく行くところなのですが、小さいころからの記憶をたどっても「城跡」を見たという記憶はありません。

実際どこなのだろうなと地図を見ても、世間一般に言う嵐山界隈にはありません。やっと見つけたのは岩田山のまだ南から登っていく、正真正銘の「嵐山」(観光地の嵐山を指すのではなく山そのもの、歌に詠まれた「嵐の山」)の山の中。う~ん、京都のはずれの、またはずれです。

嵐山城は香西元長によって築かれました。元長の没落と共に廃城となってますが、その後、細川晴元が在城したとの記録があり、細川氏が嵐山城を利用していたと考えられています。1500年ごろに存在した城ですね。

いっちょ、行ってみるか。

と自分に勢いをつけて、行ってみました。

やってみないと気が済まないたちなんですよ。(行動派と呼ばれるゆえんかな...と良いように解釈してます。)

嵐山城探訪

私はJRを使って嵯峨嵐山駅まで行きました。そこから、渡月橋を渡ってさらに南へ向かいます。道沿いに進んでいくと、メインストリートは左折するようになっているのですが、そのまままっすぐ細い方の道を進みます。50mほど進むと右手に「ハイキングコースの入り口」と書いた看板があります。

看板に、「苔寺へのぬけ道」と書いてありますが、惑わされてはいけません。「ぬけ道」ではなく、限りなく「まわり道」です。苔寺が目的の方は、そのまままっすぐアスファルトの道を進んでくださいね。

嵐山城跡 入口No1

上の画像にあるように、「京都一周トレイル 西山26」がここです。この京都一周トレイルの標識に沿って 西山 33番 まで進みます。

嵐山城跡 入口No2

看板の横の、「こ、ここですか?」と疑うような細い道が入り口です。

嵐山城跡 タケノコ

最初は竹林を抜けながらどんどん高度が上がります。さすがに上りはちょっとしんどいですね。日頃の運動不足で、息が上がり気味です。5月に上ったので、あちこちから竹の子が伸びてます。

嵐山城跡 渡月橋

途中、何度か景色の良いところがあります。上の画像では、渡月橋が見えています。土曜日の朝の早い時間なので、人通りも少なくガラガラです。

嵐山城跡 標識

さて、やってまいりました、「京都一周トレイル 西山33」の標識です。ここからは京都一周トレイルの道順から外れて、右方向の点線のように、烏ヶ岳を目指します。入り口から、ここまでに要した時間は30分ぐらいです。

嵐山城跡 難所

途中、一か所だけ岩を登るようなところがありますが、たかが知れてます。ここ以外はどこも歩きやすい山道が続きます。

嵐山城跡 目印

道沿いに歩いていくと、見落としがちなのですが、上の画像のところが目印です。石杭が合計5本あるのですが、ここのすぐ先のところを右手の尾根方向へ10mほど登れば到着します。ここを見落として歩いていくと烏ヶ岳へ行ってしまいますのでお間違いなく。

嵐山城跡 到着

さて、尾根へ上ると視界が開けます。ここが目的地の、「嵐山城跡」です。

やったー、との感動もなく、見ての通り、な~んにもありません。

がら~ん。と言う言葉がぴったりですよ。まあ景色はいいんですけどね。この景色を見ながら、2回目の朝ご飯をいただきました。

嵐山城跡 景色

画像の手前が桂川です。真ん中の右寄りに2つの山が見えますが、これが双ヶ岡です。今日は雨上がりで少し視界が悪くてよく見えませんが、天気の良い日には上賀茂の方まですっきりと見えます。

入り口からの所要時間は約45分ほどでした。

ま、何にもないところなのですが、何とも言えない達成感が得られました。手ごろなハイキングコースなので、「ちょっと変わった嵐山観光」をしたい方は登ってみてはいかがでしょうか。

でも、くれぐれも自己責任でお願いします。

アクセス

  • 渡月橋から南へ10分ほど歩いたところに入口があります。
  • 阪急嵐山線の嵐山駅からも入り口までは徒歩10分程度です。
  • 入口は下の地図で「ここはモンキーパークの入り口ではありません。」と書かれた案内板のところです。
  • 入口からは1時間弱で行けます。「京都一周トレイル」の標識に沿って「西山33」まで進みます。そこからは右手方向に進み、道なりに歩きます。本文の解説にあるように「5本の石杭」が見つかればその目の前の右手を尾根方向に10mほど登れば到着です。
  • 何度も書きますが、ハイキングコースと言え山道なので、自己責任でお願いします。当方は何があっても責任が取れませんのであしからず。

入口はここです。京都一周トレイル 西山26 が目印です。

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