時代の流れ
「鍛冶神社」は、京都市東山区粟田口にある「粟田神社」の末社です。本当に由緒正しい、製鉄や鍛冶の神様なのですが、最近、ちょっと様子が変わってきています。
2,3年前から、「刀剣女子」なる人々が増え、若い女性の参詣が増えて、刀剣の聖地となっているのだそうです。
「日本刀」と言えば、お年寄りの道楽か、ルパンの石川五ェ門ぐらいしか思い浮かばない私にとって未知の世界です。
旧東海道に立って、「粟田神社」の二の鳥居をみます。「鍛冶神社」はこの鳥居を超えてすぐ左手の駐車場の方にあります。石段の上は「粟田神社」です。
「鍛冶神社」です。こじんまりとしています。
作金者(かなだくみ)の祖(製鉄・鍛冶の神様)である天目一箇神(あめのまひとつのかみ)が祀られています。そして、平安時代の刀工「三条小鍛冶宗近」、鎌倉時代の刀鍛冶「粟田口藤四郎吉光」も祀られています。名刀を生み出した刀鍛冶が神として祀られているというのは刀好きにとっては、とてもたまらないでしょう。それはそれで、よくわかります。
一般人にはよくわからないと思いますが、「三条小鍛冶宗近」は祇園祭の長刀鉾のてっぺんについてる長刀を打って奉納した人です。
こちらは、明治天皇御製の句碑です。「真心をこめて錬ひしたちこそは乱れぬくにのまもりなりけれ」とあります。
私が訪れたのは、ちょうど紅葉しかけの季節で、粟田神社ともどもきれいでしたよ。
粟田口は古来より交通の要所として人が行き来し、刀工や作陶家が居を構えて栄えた場所だったんですね。「鍛冶神社」は刀剣の神様をお祀りしているので悪縁を断ち切り、良縁結びに霊験あらたかなのだそうですよ。ぜひともお詣りをされて、「良縁」を手に入れてください。
アクセス
- 京都市バス「神宮道」下車、徒歩5分