秦氏の神社
先日、洛西右岸西幹線用水路(洛西用水) の「一ノ井堰」から「松尾大社」までの流れを追いました。
今回は「松尾大社」の中を追ってみます。
「松尾大社」は言わずと知れた「酒」の神様で、四条通りの西の端に鎮座されます。もともとは秦氏が氏神として信仰した神社といわれています。「松尾大社」自体については街中の本屋さんにある京都のガイドブックに丁寧に書かれているでしょうから、そちらを見てくださいね。私はガイドブックに載っていないであろう、境内の「洛西用水」部分だけを追います。
前回、「洛西用水」が松尾大社の中に消えていったところです。
道から外れて、境内の方へ入っていきます。私は入れないので、正面から回りましょう。
ど~ん。やってまいりました、正面です。
境内の案内図にも描かれています。お庭の中の池や流水に使われています。
ここまでの「洛西用水」の流れと変わらずに、どんどこ流れています。けっこう勢いがあります。
「山吹」が咲く時期にはきれいな黄色の花の乱舞が見られます。
とても涼しい雰囲気です。夏にはもってこいです。
境内を横切るように流れているので、橋がいっぱいあります。
ほぼ境内の出口で、駐車場の外側を通って下流へと続きます。
鳥居の近くに「洛西用水」の記念碑が二つあります。昭和23年(1948年)から改修整備工事が行われ,昭和42年(1967)に小路が終わりました。この碑はその竣工を記念したものです。19年の歳月と9億円の工費が掛かったと書かれています。
こちらは各工区の竣工日や理事の方々の名前が刻まれています。
駐車場を通り過ぎ、またまた住宅街を流れる「洛西用水」です。
が、その駐車場の端に「神饌田」を発見。もしかして、「洛西右岸西幹線用水路」としては、「一ノ井堰」から取水して初めての田んぼではないのでしょうか。
ちょっと感激です。
ここを歩いたのが、6月だったので田植えをしてすぐの時でした。今はもう稲も大きくなり青々としていることでしょう。
さて、松尾大社の境内を抜けて住宅街に流れていく「洛西右岸西幹線用水路」ですが、この先はどうなっているのでしょうか。実質的な「田んぼ」とはどこで巡り合えるのでしょうか。この続きも近々歩いてみます。
アクセス
- 京都市バス「松尾大社前」下車、徒歩2分