番外編 和歌山 熊野古道 伏拝王子から熊野本宮大社

熊野古道、雨ときどき晴れ間

和歌山の番外編の続きです。2日目の行程が、この旅行の最大の目的であった「熊野古道」ウォーキングのメインイベント。

「湯の峰温泉」⇒「赤木越」⇒「発心門王子」⇒「伏拝王子」⇒「熊野本宮大社」⇒「大日越」⇒「湯の峰温泉」

ループ完成! の予定だったのですが、いきなり「赤木越」が通行止め(昨年の台風から)で予定は根底から崩れ去り、しかたないので1日目に「熊野本宮大社」⇒「大日越」⇒「湯の峰温泉」と歩きました。(旅行前に調べとけっちゅうの!)

で、本日も「熊野古道」を歩くのですが、一日中雨とのことなので、「発心門王子」⇒「伏拝王子」の部分は取りやめにして

「伏拝王子」⇒「熊野本宮大社」

を歩くことにします。

最初の予定からは大、大、大短縮なのですが、まぁ、ええか。

2日目の晩も「湯の峰温泉」に連泊するので、車で「熊野本宮大社」にある「和歌山県 世界遺産センター」の駐車場まで出てきました。

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「世界遺産センター」前の「本宮大社前」バス停です。朝早いのでまだ観光客はまばらです。私の様に熊野古道を歩く人たちが何人かいらっしゃいます。外人さんが多いですね。

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「熊野本宮大社」も閑散としてます。朝8時過ぎなんで...

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当然駐車場もがらがら...

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「大斎原(おおゆのはら)」の鳥居も静かな朝を迎えています。

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ここが「世界遺産センター」の南館。

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こちらが北館です。

さて、バスがやってきたので乗りましょう。「伏拝王子」にいちばん近い「伏拝口」バス停まで10数分で到着です。バスの乗客たちは、ほぼ「熊野古道」を歩く人たちです。こんな雨の日ですが、ご苦労さんなことです。みなさん「発心門王子」まで行ってから歩かれるようで、「伏拝口」で降りたのは私だけでした。

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「伏拝口」のバス停です。今、雨は上がっています。は~。山の中は気持ちいですね。

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ここは「熊野古道」からは外れていますので「熊野古道」までとりあえず行きましょうか。

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きれいなアスファルトの道を上ります。

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「伏拝集落」の絵地図です。

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熊野古道に来ましたよ。これだけ道標があると間違いませんね。

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ここからしばらくの間「熊野古道」は舗装路です。

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いきなり現れたオブジェ群。ちょっと不気味なのもありますよ。

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ローカルなバスが走っているようですね。「菊水」のバス停です。

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「伏拝」の集落です。集落と言っても家がぽつぽつとあるぐらいの、のんびりしたところです。

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サルスベリがきれいに咲いています。雨のしずくでみずみずしいですよ。

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いきなり道沿いに出現した井戸。「菊水井戸」というそうです。

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残念ながら鍵がかかっていて水が汲めません。井戸好きの私にとっては、ほんとに残念。

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「伏拝集落」はNHKの連続テレビ小説「ほんまもん」のロケ地だそうです。

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撮影ポイントだそうですが、今日は雲がかかっていてはっきりとは見えません。

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「果無山脈」の案内板です。「本宮町名勝八景」に選定されているそうです。

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「果無山脈」は行けども行けども果てしなく山道が続くことからこの名前がついたそうです。山頂からは「熊野灘」から太平洋がはるかに一望できるとのことなので、そのうち行ってみましょう。今日は雲がかかって全貌はわかりません。

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そうこうしているうちに「熊野古道」が本格的に「古道」になります。

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そんな、わき道にそれるようなところには必ずこの道標が建ってます。ありがたいです。

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では、分け入っていきましょう。

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石垣があったり、それらしい雰囲気になってきました。

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で、10分も歩かないうちに「伏拝王子」に来たようです。番外編_和歌山_熊野古道_伏拝王子 No35

「伏拝」の石票が残っています。

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道標の指す石段を上がりましょう。

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「伏拝王子」です。「伏拝(ふしおがみ)」というのは、「熊野古道」をここまで来て初めて遠くに「熊野本宮大社(現在の大斎原)」が見え、人々がその有難さに「伏して拝んだ」ことからこの地名が生まれたそうです。「伏拝王子」跡には石祠と「和泉式部供養塔」が建てられています。

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「伏拝王子」です。

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こちらは「和泉式部供養塔」です。やっと、はるかに「熊野本宮大社」を望む「伏拝」に差し掛かったとき、「和泉式部」は急に月の障りになってしまいました。ここまでやっと辿り着いたのに、参拝が出来ないと悲しんで歌を詠みました。

晴れやらぬ 身の浮き雲のたなびきて 月の障りとなるぞ かなしき

しかしその夜、「熊野権現」が夢に現れて

もろともに 塵にまじはる神なれば 月の障りも なにかくるしき

とお告げがあって、はれて和泉式部は参拝することができたということです。
「一遍上人」を開祖とする「時衆(じしゅう)」という仏教の一派の念仏聖たちが残したこの言い伝えが意味するところは、熊野権現は「信・不信を問わず、貴賎を問わず、女人の不浄を嫌わず、全てを受け入れる奥の深い大らかな神である」ということを和泉式部を題材に物語としたのだと言われています。

で、その「伏拝王子」から「大斎原」の方を見ますと...番外編_和歌山_熊野古道_伏拝王子 No33

雲がかかって、見えてるような見えてないような...よくわかりません。

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ま、「大斎原」は見えなくとも、奥深い熊野の山々は今日もきれいな緑色に包まれています。

さて、また「熊野古道」を「熊野本宮神社」に向かって歩きます。

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「中辺路69」の標識です。

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「蘇生の森 熊野古道」の石碑。

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「熊野古道」らしい風景です。

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周りは杉とシダがうっそうと茂り、カスミのように流れる雲から時々ぽつぽつと雨が当たります。この水蒸気の海こそ、熊野古道が生い茂る森林となった源です。

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何処までも続くかのような参詣の道。古来から多くの人々が行き来した道です。

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世界遺産となった今も、熊野の森は人間を温かく迎え入れてくれます。

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どんどん歩みを進めましょう。

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雨が続くので、時々道が崩れ始めています。このような小さな穴のうちに補修しないと、あっという間に穴が広がります。自然と戦うには労力がとてつもなく必要です。

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しばらく歩いているとわずかに日が差してきました。

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湿気は多いのですが、ムッとする湿気ではなくサラッと流れていくような、なかなか他では味わえないような感覚です。こんな感じなら雨が多くてもいいですね。

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「中辺路 70」の道標です。

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同じような雰囲気の道がずっと続きます。

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だいぶんと歩いて「中辺路 71」の道標に来ました。

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吊り橋風の橋に出くわしました。

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吊り橋を渡るとすぐ「三軒茶屋跡」の休憩所です。昔は名前の通り三権のお茶屋さんがあったそうです。この地は、「果無峠」を経て熊野と高野山を結ぶ「果無街道」と「中辺路街道」の分岐点でした。昔は「熊野本宮大社」の参拝を終えると「果無街道」を経てそのまま「高野山」に参る人も多かったそうです。

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「三権茶屋跡」の休憩所にある説明書き。

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休憩所の中でしばし一服、水分を補給します。雨降りとは言え、気温も高く湿度も高いので、熱中症にならないよう定期的に水分を摂ります。休憩所の中に座って、ぼ~っと外を眺めます。私の様に、雨の日にぼ~っと外を眺めた人はどれぐらいいたのでしょうか。

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さて、出発します。三軒茶屋の隣に「九鬼ヶ口関所」という木で作られた門があります。この関所は「高野山」へ向かう「果無街道」にありました。500年ほど前の「関銭」は7文から10文で、お酒1合程度の200円くらいだったそうです。

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こてこての道標。関西人やねぇ。

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さて、最後の一山です。この山並みを超えると「熊野本宮大社」です。

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水たまりが多くなってきました。

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しとしと降る雨、木々は喜んでいるように見えます。

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「熊野古道」自体はなだらかな幟なんですけど、周りはけっこうな斜面になっていたりします。先人が歩きやすい道をうまく選んでくれたのでしょう。

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何万年も前からこんな景色なのでしょうね。

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相変わらず道はなだらかな上りです。でもそろそろ尾根に近づいてきていますよ。

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熊野の道は砂岩が多いからか、砂っぽい土です。水はけはなかなか良いですね。

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この先は尾根を通りながらゆっくりと下り坂のようです。

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お!昨日訪れた「ちょっとより道 展望台」の北側の分岐点です。今日も行ってみましょうか。昨日は南側の分岐点から訪れました。

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根っこが良く露出しています。

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やっぱり砂が多い土ですね。

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この上が展望台です。もう少しですよ。

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頂上に出ました。

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うっすらと「熊野川」が見えています。

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昨日の「ちょっとより道 展望台」です。打って変わってガスの中。「大斎原」は全然見えません。「伏拝」ならぬ「伏泣」ですね。

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と、休憩してるとガスが晴れてきました。かすかに「大斎原」の鳥居が見えます。画像では真ん中より少し左斜め下方向です。ありがたや、ありがたや。

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こんな天気ではありますが、これがほんとの「熊野古道」でしょう。山々を背景に雲がゆっくりと流れています。

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「大斎原」も見えたので、「熊野本宮神社」に向かいましょう。

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「熊野古道」まで戻ってきました。ここを左に行くと「熊野本宮神社」はもうすぐです。

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そういえば、今日は「熊野古道」で誰とも出会ってませんね。いつもながらの貸切状態です。

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ずんずん下りましょう。でも今回「熊野古道」を感じられるのはここが最後。

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この景色を目に焼き付け、体に感じる感覚を忘れないように記憶しましょう。

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「中辺路 74」の道標です。終点は近いです。

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おお、見えてきました。

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すぐそこが森の出口です。

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とうとう出ました。「祓殿遺跡」に到達です。

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ここにも道を間違わないよう大きな標識が立っています。

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最後の住宅街です。道の先にある森が「熊野本宮神社」の森です。

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やってきました「熊野本宮神社」の裏側の入り口です。ここは昨日から何回通ったことか。

ということで、しとしとと雨降る中、自分が思う本当の「熊野古道」の姿を見、そのありのままを体験できました。大雨にならなくてよかったです。昨日はとっても良い天気の中の「熊野古道」、今日はしとしと雨降る「熊野古道」と違った側面を見て、感じて大満足のウォーキングです。大、大、大短縮になりましたが、けっこう堪能できましたよ。

さて、旅行は2日目のまだ午前中なので、これから「湯の峰温泉」に戻って、温泉卵を食べたいと思っています。そして、午後からは「新宮」へ足を延ばしてみましょうか。

【番外編 和歌山 湯の峰温泉で温泉たまご】に続く。

日本最古の温泉 旅行2日目の午前中は「熊野古道」を十分歩きましたので、昼前に宿に戻って一風呂浴びました。雨の中を歩いて汗だくになりましたが...

アクセス

  • 「伏拝王子」熊野本宮大社からバスで17分の「伏拝口」から徒歩で15分程度

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