【悲報?】八木駅が...【朗報?】
毎日利用している人には申し訳ないですが、古いもん好きの私にとっては悲報。
なんとJR嵯峨野線「八木駅」の駅舎などの施設が一新されるようです。
とうとう来たか...という感じ。どう見ても昭和の遺物という施設だったので、毎日利用している八木町民にとっては「朗報」なんでしょうけど、たまに利用してはノスタルジーに浸っていた私にはちょっとショックです。
今回は、あまり人が登らない「樒原(しきみがはら)口」から愛宕山に登ります。公共交通機関で行くにはJR嵯峨野線「八木駅」から京阪京都交通バスで「原」まで行きます。
で、「八木駅」に来てびっくりでしたよ。

もうだいぶんと工事も進んでいます。ホームが狭いので、誘導の職員さんがたくさん立っておられました。

この跨線橋も新しくなってしまうんでしょうね。もう今はここしか写真に残せません。

この何とも言えないレトロ感。嵯峨野線が複線電化になる前の、30数年前の亀岡駅もこんなんでした。(もっとボロかった。)

それからすると、30数年もの間、良く残っていたというか、八木町民、虐げられていたというか...

鍵かかってますけど、補修用の扉ですかね。この向こう側には何もありません。

駅舎の方にも、もうすでに入れません。ホントに長い間頑張ってくれた駅舎です。昔、終電で寝過ごして「八木駅」まで来たことがありました。反対方向の列車はもうすでになく...どうしようかと思っていると、駅前にタクシーが何台か。私のような乗り過ごし客を待ってるんですね。いいカモになってしまいましたよ。

ま、そんなことどうでもいいので、京阪京都交通のバスに乗って愛宕さんを目指しましょう。愛宕さん方面にはJR八木駅前から41号系統と43号系統が出ています。
41号系統は、愛宕参道の「樒原口」までは行かずにもう少し手前が終点になっています。そこからも愛宕山には登れるのですが、今日は時間があまりないので「樒原口」から最短時間で登ります。
バスの発車まで15分ほどありますので、駅前をウロウロ。

国道9号線の「八木」交差点。むっちゃちっこい交差点です。

駅前ロータリーにあった幟。「麒麟がくる」ですね。「明智光秀丹波平定は八木城から始まった!」少し前に「八木城跡」までは登ったことがありますが、その後、登山道が整備されたようですね。またそのうち登りましょう。

「八木龍三郎先生誕生之地」と刻まれた石票。私塾興風義塾を開設し儒学を教えた「丹波聖人」と呼ばれる人格者だそうです。
まだ、時間はありますが、ぐるっと一通り見たのでバスの中で発車を待ちましょう。

43系統は「神吉・原行き」です。出発、出発!
愛宕山 樒原口
バスは定刻に発車。私以外には、少しお年の3人組が山登りの格好をして乗られています。

八木の町内を抜けると、けっこう狭い田舎道を走ります。延々と...

神吉(かみよし)地区まで来ました。まだまだ走ります。

つぎは「どんどん橋」バス停です。以前、ここから登った時のことを記事にしています。

もう、乗客は私一人です。山登りの3人組は、少し前のバス停で降りてしまわれ、バスは貸切状態です。

手前に見えているのが「京都市右京区役所 宕陰(とういん)出張所」です。この辺りは京都市になります。

30分少々走りました。やっと目的地、終点の「原」です。

バス「\640-」
わし「...Oh...。」

でね、写真撮ってると、上の画像に写っている石垣のカーブで止まったんですよね。バスが。
対向車でも来たかと思ってると、プシュ~てドアが開くんです。

ここが終点の「原」です。狭い道のカーブの真ん中。ここで降されました...

ま、反対側にはバス停の標識立ってるんですけど...なんともねぇ。

赤い鳥居が見えます。あこが登り口でしょう。

バスは転回場所でしばらく待ってから、JR八木駅までの復路を帰っていきます。

さっき見えた鳥居まで来ました。バスで走ってきた道は、鳥居の向こう側で左右に走っている道です。この道をどんどん走っていくと、「水尾の郷」まで続いており、「保津峡駅」や「嵯峨」まで行くことができます。
で、私が今立っている鳥居の前の道は、亀岡市内の方から山道として続いている参道です。こっちから登る人はほとんどいません。たいていは「清滝」から表参道を登ります。

真っ白の神額です。とってもかっこいいですね。

「愛宕山」の標識が出てるので、頑張って登りましょう。この時はまだまだ元気でルンルンでしたよ...

おっと、いきなり山道ですね。山登りが好きな人にとっては有り難いですよ。

とのことです。自分のケツは自分で拭くのが基本です。

わ~い、地道だよ~。ただいま9:10分。登山開始です。

けっこう歩きやすいですね。さすがは参道。でも、いきなり急坂の連続です。九十九折の道です。

と、いきなり広い道に出くわしました。まだ10分も歩いてないけど...

...なんちゅう坂。気持ち的には傾斜が45度ぐらいに見えますよ。四駆の車でもなかなか登らんのとちゃうやろか...

天気はだんだんとよくなってきました。青空出てきましたよ。

でもね、延々、ほんまに「延々」こんな坂です。もうアキレス腱からふくらはぎがパンパンです。よく体操のときに「アキレス腱を伸ばしましょう~!」ってやるやないですか、あれですよあれ。延々アキレス腱伸ばしをしながら上がっていくようなもんです。

ひぃひぃ。まだ続きます急坂。

少し視界が広がりました。でも坂は変わりません。

高圧線の近くは見晴らしがいいので休憩場所には良いのですが...ここには広い場所がありませんね。休憩...

これかな。

切株の上に立って写真撮影。亀岡市内が良く見えます。

こっちは南丹市のどっか。こっち方面は何処が見えてるのかよくわかりません。

だいぶんと高度があがってきています。

道端に停めてある作業用の車両です。これがないと荷物持って上がれませんよね。

まだ45度(に感じる)が続きます。アキレス腱、破壊間近。

おお、ちょっと傾斜が緩くなってきましたよ。

京都の方も見えだしました。

なんかあります。右手から道が合流しています。

朽ち果てた標識と...

首のない石仏。これも首無地蔵なのでしょうか。

こちら側にひっくりかえっている標識に愛宕神社へ40分とありますね。
合流してきた道は「神明峠」からの道です。

気温も低いのでしょう、霜柱が出てきました。

少し傾斜が楽になり、だらだらとした登り道になりました。

雲を見るとだいぶんと高いところに上がってきたのが分かってもらえると思います。

先ほど愛宕神社まで40分とありましたね。私の脚力で30分程度でしょうか。でも写真を撮るのに良く立ち止まるので、結局は40分ぐらいになってしまうかな。

今から歩く道に合流している林道。林業の人々はこんな坂道を上ったり下ったりしてるんですね。

京都市内の方はガスっていてあまりきれいに見えません。

上の画像のど真ん中写っているのが「唐櫃越」です。その手前(下)が「明智越」です。

一昨年の台風で倒れたと思われる杉の木。

どまんなかのちょっと右が「牛松山」です。

篠町が見えます。白い建物は手前がコーナン、奥がアルプラザ。

やっとなだらかな道です。心に余裕が出てきましたよ。

霜柱も長くなってきました。
久々に山頂に寄ってみる
愛宕山の上の方は高原地とまでは行きませんが、けっこうなだらかな道が続きます。

「竜ヶ岳」の方からくる道と合流しました。

そこから少し愛宕神社よりのところに分かれ道があります。右が愛宕神社で、左が山頂です。

ちょっと山頂まで行ってみましょう。

京都市内の展望がいい広場があります。

山頂。10:10です。1時間で登ってきましたね。

比叡山も良く見えます。ここしばらく登ってないので登りたいですね。

寄り道しましたが、あまり時間がないので「愛宕神社」に急ぎます。この辺りはあまりアップダウンがありません。

「サカサマ峠」や「首無地蔵」の方に行く道です。

つぎは「大杉谷林道」や「月輪寺」に行く道。

で、「愛宕神社」前に出ました。ただ今、10:25です。

右手の石段を上ると「愛宕神社」ですが、本日は時間がないのでごめんなさい。先週の土曜日にもお詣りしました。

社務所です。

社務所の反対側の広場で少し休憩を取ります。ここまでほとんど休憩なく来ています。少しパンをほおばって水分補給したら出発しましょう。
下りはニヤッと
さて出発です。昨年同時期に来た時は、雪が解けてまた固まり、路面がカチカチの所がたくさんあったのですが、今年は暖冬で雪や氷は見当たりません。

こんどは表参道を「清滝」方面に向かって少し下ります。表参道の方は参拝や登山の方が多いです。多いと言っても、時々すれ違うくらいで混雑することはありません。
下からはぁはぁ言いながら登ってくる人を見ると、ニヤッとしてしまう私です。下りは気持ちいいので(今までの登りのしんどさを忘れて)「俺はもう登ってきたぜ。まだまだ余裕だぜ。」みたいな、ちょっと優越感。ホントは腰が引けかかって、太ももガクガクの一歩手前でやせ我慢してます。

「黒門」を通過しました。

こちらの表参道は階段が多くて苦手です。参拝の方はほぼこちらから登ってこられるのですが、足は大丈夫なのでしょうか。石段よりも土の方がはるかに楽なんですけどね。

途中の景色がいい場所。ちょっと寄り道して写真タイム。

京都市内や山並みがきれいに見えるところです。

亀岡市内も見えますよ。完成した「京都スタジアム」です。
さて、先を急ぎましょう。

「ハナ売場」まで来ました。

「ハナ売場」の説明書き。

少し下ると「水尾別れ」の休憩所。水尾(右)二は行かず、清滝(左)に行きます。

しばらく下ると、左清滝の標識。私は右の山道に入り「保津峡駅」を目指します。

こちらはあまり人の通らない山道です。

結構な下りが続きますよ。最初は歩いてましたが、どんどん勢いがついて小走りで降りていきます。

色々な植生があります。動物も良く通るようですね。

どんどん下って「荒神峠」まできました。休憩場所があります。

以前落合までの荒れた道を紹介しましたね。今日は時間がないので、「つつじ尾根」から「保津峡駅」に直行です。少し水分を取ったら出発しましょう。

ここからは、ちょっとだけ登り。がんばるぞ。
実は、先週来た時には保津峡駅で12:48分の列車に乗ったんですよ。日中のダイヤってそんなに時間が変わらないから、たぶん11:48分の列車があるだろうと踏んで、間に合うように急ぎます。ただ今、11時10分ですので、40分ほどありますね。

すぐに下りです。わっほい。下りはトレイルランのごとく走ってます。クマさん除けの鈴がジャンジャラ鳴ってうるさいぐらいです。

気を付けないと滑って谷底に落ちそうな傾斜道。

あの頂上から、けっこう走って降りてきましたよ。

もう、最後の下りです。でもここがとんでもない急斜面なんです。

保津川とトロッコ列車の線路が見えてます。

怒涛の下り。半分走りながら、へっぴり腰で滑るようにずり落ちながら下っていきます。

保津峡駅が見えてきました。

下の舗装道が見えてきましたよ。もう少しです。

出ました。何とか間に合いそう。もう少し走っておきましょう。

橋が見えてきましたよ。右の方に行くと、最初の「樒原口」に行けます。

さっきはこの山の頂上から、転げ落ちるように下ってきました。

やった。保津峡駅到着です。

何とか間に合いましたよ。目論見通り、11:48分の園部行きがあります。

ふう。山の中を走るって、爽快ですね。(下りしか走ってへんけど。)トレイルランをしてる人の気持ちが少しわかりましたよ。でも、500mlのペットボトル3本と食糧、救急用品(一人行動なのでけっこう重装備)雨具やトイレ用具にカメラ機材と、30Lのザックがほぼパンパンになる量を背負っているので、走っていると腰や肩がとんでもなく疲労してます。
なんとか11:48分の列車に乗れて、土曜の朝の登山は終了です。昼からの用事にも間に合いそうでホッとしましたよ。今回登った「樒原口」からの道は、あまり人が登らない道のようですね。なんせ、坂が半端ではないので。体力のない人にはあまりお勧めしません。愛宕山には、まだほかに裏参道などもありますので、機会があればまた紹介しましょう。
アクセス
- 京阪京都交通バス43系統「原」下車