明智越え 転がり落ちるように下る

ハイキングは楽しい

「明智越え」も3回目ですね。あとは下るのみです。気が楽です。

前回は眺望のいいところでお昼ご飯を食べたところまででした。時間は12時過ぎ。満腹で心豊かになり、歩みを進めます。本能寺まで道半ば。

出発するとすぐ道は下り坂です。気持ちいいぐらいに山を下がっていきます。

明智越え03 No2

高圧電線の鉄塔と砂防ダムが写っていますが、砂防ダムのあたりが「水尾」の集落があるところです。「柚子の里」と呼ばれており、民宿などでは柚子風呂などが有名です。

明智越え03 No3

手作り感一杯の標識が出てきました。こういうのがあると親しみを感じますね。

明智越え03 No4

まだ周りの山々と高さは変わりません。徐々に下っています。

明智越え03 No5

亀岡方面もまだ見えています。篠町の集落と奥の方には京都縦貫道の橋脚が見えています。

明智越え03 No6

矢印に従って、「保津峡駅」を目指します。

明智越え03 No7

「水尾」の集落がはっきりと見えてきました。どんどん下っています。

明智越え03 No8

で、ここでも倒木多数。

明智越え03 No9

下り道もけっこう荒れていますね。すんごい下りが続きます。

明智越え03 No10

でっかい鉄塔が見えてきました。

明智越え03 No11

今降りてきた道を振り返ってみます。すごい傾斜でしょ。表面が固まっているので、ずるずると滑るように降りてきました。これを登るのは大変ですよ。下りでよかった。

明智越え03 No12

もうまさに鉄塔ですね。

明智越え03 No13

なんと、周りにフェンスもありません。ええんですか、こんなんで。「登るな」と書かれていますし、登れないように「返し」はされているのですが、登ろうと思えば割合簡単に登れますよ。

明智越え03 No15

お隣の鉄塔。

明智越え03 No16

下から見上げると… この上に登って仕事をするのはちょっと嫌ですね。電力会社の人には脱帽です。

明智越え03 No17

真下から。こんな写真はめったにとることができません。貴重な体験です。

明智越え03 No18

ありがとうございました。来る日も来る日もここで頑張っているんですね。雨が降ろうが風が吹こうが雷が落ちようが…

明智越え03 No14

さて、「水尾」の集落に近づいてきました。家々がよく見えます。

明智越え03 No19

だいぶんと高度が下がってきたのか「しだ」が生い茂っています。

明智越え03 No20

道はガレ場が続きます。たぶん雨が降るとこの道沿いに濁流が押し寄せるんでしょうね。ボコボコにほれていて、下るのも気を付けないと足を痛めそうなほどの段差になっています。写真ではなかなか表現できていないですが、ちょっと気が引けるほどの下り道です。

もちろん登るのはそれ以上に勘弁ですよ。

明智越え03 No21

赤茶色の粘土質の地形が出てきました。

明智越え03 No22

雨上がりはちょっと怖いですね。うっひゃーと叫びながら転がり落ちるように下っていきます。

明智越え03 No23

耳を澄ますと、川のせせらぎが聞こえます。やっと下りの傾斜が緩やかになりました。

明智越え03 No24

そろそろ出口が近いですね。「丹波散策の道」というのがあるんですね。

明智越え03 No25

杉林の中を進みます。杉の枯葉は踏みしめると柔らかいですね。

明智越え03 No26

辺りはとても静かで、かすかな川のせせらぎと、地面の落ち葉や枝を踏みしめる音だけが聞こえます。

明智越え03 No27

少し雲が出てきたようで薄曇りになってきました。あまり日焼けせずに済みそうです。

明智越え03 No28

川に出ました。細い橋を渡ります。両側に手すりもありません。

明智越え03 No29

橋のたもとには標識があります。保津峡駅は右方向です。先ほど見えていた「水尾」の集落は左方向です。「明智越え」と呼ばれるところはここまですね。やっと肥えることができましたよ。ちょっと感激です。

明智越え03 No30

道にも新しい標識がありますね。「JR保津峡駅」を目指しましょう。

明智越え03 No31

まだ水は冷たそうです。夏に涼しくてはちょうど良い水場になりそうですね。

明智越え03 No32

先ほど渡った橋の写真です。だいぶんと高さがあるでしょ。

明智越え03 No33

川沿いの杉林を歩きます。この道は、嵯峨の清滝道から水尾を超えて、八木町の神吉へ続く道の旧道です。アスファルトの舗装が残っています。

明智越え03 No34

新しい道が少し山手にできたので、こちらは林業用の車ぐらいしか通りません。

明智越え03 No35

とても高い杉の林です。歩いていると、とっても涼しいです。

明智越え03 No36

いきなり壁が出てきました。壁の上は新しい道です。

明智越え03 No37

ガードレールの上にも杉の林が続きます。

明智越え03 No38

白いきれいな花が咲いています。

明智越え03 No39

野生のエゴノキかな。ハクウンボクかな。あまり詳しくないのでわかりません。

明智越え03 No41

旧道から新道に合流しました。大学生?のグループが休憩してました。

明智越え03 No42

さて、そのまま「保津峡駅」を目指して歩きます。

明智越え03 No43

山の中の一本道です。車もほぼ通りません。

明智越え03 No44

右下には川が一緒に流れています。

明智越え03 No46

左手はむき出しの岩肌です。むかし「ブラタモリ」で保津峡辺りの断層のことをやってましたね。

明智越え03 No47

途中、「保津峡ハイキングコース」と書かれた看板が出てきました。「請田神社」を経由して「保津町」までの道が描かれています。

明智越え03 No48

その横には、人も通れそうにないような細い細い道が川の方に降りて行ってます。この道ですか? と不安になるほどの状態ですよ。

明智越え03 No49

で、その横にはご丁寧に「この先(ハイキングコース)通行止」の看板があります。たぶんつながってはいるんでしょうけど、整備が追っつかないので荒れ放題になっているのだと思われます。「事故が発生しても一切責任を負いません。」ここを強調したいのでしょう。当然ながら山に入るのはすべて自己責任です。

明智越え03 No50

ま、そちらに行ってるほど時間もないので、緑を見ながら「保津峡駅」を目指します。

明智越え03 No51

山の斜面にはたくさん倒木が見えます。あちこちで土砂崩れがあったのでしょうけど、どうしようもないので、ほったらかしなんでしょうね。

明智越え03 No52

木陰の涼しい道を歩き続けます。なだらかな下りなので、とても歩きやすいですね。

明智越え03 No53

ずっとこんな道なら、何時間も歩けますよ。光秀もここを通っていったのでしょうね。

明智越え03 No54

なんとまあ古い道路標識が出てきました。文字が剥げてしまっています。

明智越え03 No55

「保津峡駅」につながる橋が見えてきました。

明智越え03 No56

「保津峡駅」は嵯峨の鳥居本と水尾の郷のほぼ中間地点なんですね。

明智越え03 No57

「トロッコ保津峡駅(旧保津峡駅)」も歩いていけます。また今度行きましょうかね。

明智越え03 No58

橋を渡って「保津峡駅」に向かいます。

明智越え03 No59

駅が見えたのですが、あれまぁ本数の少ない電車が今来てます。当然、間に合いません。

明智越え03 No60

しゃあないので、周りの景色をよく見ながらゆっくり行きますよ。

明智越え03 No61

「保津峡駅」のロータリーまで来ました。

明智越え03 No62

到着。何とも微妙な駅の看板。当然無人駅です。

明智越え03 No63

がらがら。誰もいません。

明智越え03 No64

けっこう長いホームですよ。私は毎日、通勤でここを通っているのですが、ここで降りるということはありませんね。

明智越え03 No65

反対側に電車が来ました。普通京都行き4両編成です。

明智越え03 No66

駅のホームから、トロッコ列車が見えます。

明智越え03 No67

その下の保津川には保津川下りの船が来ましたよ。もう少し手前に来てから写真を撮りたかったのですが、ちょうど電車が来てしまいました。乗り遅れると次の電車まで、だいぶんと待たなければいけないので、そそくさと乗り込みます。

帰りの電車は日曜日の1時半ごろの電車でしたけど、ガラガラもいいところで、お客さんが一両に10人も乗っていませんでした。みんな嵯峨嵐山で降りてしまうんでしょうね。

今日は以前から気になっていた「明智越え」を歩くことができたので大変満足です。前情報では「家族向けのハイキングコース」ということでしたが、倒木がけっこうあって、冒険体験ができたので面白かったですよ。亀岡側の登り口から、保津峡側の登り口まで、休憩時間を入れなければ約2時間のコースです。両登り口からは少し険しい登り道が続くのですが、その他は山の稜線を歩くなだらかなコースなので、そんなに疲労困憊するということはないと思います。

明智光秀が本能寺を目指した明智越え、ここ一発の大勝負に出たときの心境って、どんなんだったでしょうね。興味がある方は、自分が光秀だったらと思いを巡らせながら、2時間のトリップを楽しんでみてください。

アクセス

  • JR嵯峨野線「亀岡」駅より徒歩約30分で「明智越え」の登り口につきます。

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