初秋の愛宕山登山 その2 荒神峠~落合

気が弱いのですが、変に冒険好き

困ったもので、臆病者で気が弱いのですが、「冒険」にあこがれます。自分が行ったことのないところに行くのは好きで、特に自然の中を探検するのが大好きです。でも、非常に憶病なので、実際に危険な場所を目の前にすると、尻尾を巻いて一目散に退散することが多いです。

ま、これで今まで大きな怪我もせずにこの年まで生きてこられたのかもしれません。ところが困ったことに、YAMAPや山レコで人があまり行かない道を見つけてしまうと、気になって気になって仕方がありません。

今回はこれ。

愛宕山_荒神峠 No95

左上の十字に交差しているところが「荒神峠(長坂峠)」と呼ばれるところです。いつもはそこから真南に「つつじ尾根」を縦走してJR嵯峨野線「保津峡駅」のそばに下山するんですけど、「荒神峠」から「落合」までの、点々で描かれた道が気になるんです。昔はこの道を「米買い道」と呼んでいたようです。「水尾の里」から京都市内に出るには一番早い道なんですよね。なので、国鉄ができるまでは結構な往来があった山道だと思われます。

上の画像で右上にある「清滝」から「落合」までのところにも2か所同じような危険個所のマークがありますね。ここは半年前に通った時には何にもなく、普通に歩ける遊歩道のような道でした。「米買い道」の方は表記が実線ではなく「点々」ですけど一応YAMAPに載ってるし、通行止めではないようです。

で、今回の「愛宕山」登山で、ちょっとチャレンジしてみることにしましたよ。山になれている人ならば、「なんやこんなしょーもない道」と言われるかもしれませんが、ハードな山には挑戦したことがないし、登山と言うよりもハイキングという言葉がぴったりな私です。はっきり言って、にわかの初心者です。ダメそうなら、ま、引き返せばいいや、といういつもの気持ちで行ってみましょう。

愛宕山から荒神峠へ

「月輪寺」から愛宕神社に到着し、社務所前の休憩場所で、午前中のおやつになるパンと水分を補給しました。

愛宕山_空也滝_月輪寺 No106

社務所前を出発します。時間は午前10時45分。

愛宕山_荒神峠 No1

社務所前の道を「表参道」の方に行きましょう。

愛宕山_荒神峠 No2

ここからは下りです。「落合」まで上りはありません。

愛宕山_荒神峠 No3

太陽が高くなりましたね。でもここは標高約900mで空気がカラッとしていて、涼しい秋風が吹いています。

愛宕山_荒神峠 No4

階段を下りて少し歩くと、「水尾の里」に直接下りられるであろう山道があります。

愛宕山_荒神峠 No5

「表参道」の登山口から続いている嵯峨消防分断の激励看板。朽ち果てかけていたのもあったのですが、リフレッシュされたようですね。「表参道」が約4㎞あるので、100mおきぐらいに建っています。

愛宕山_荒神峠 No6

「黒門」まで下りてきました。昔はここからが「白雲寺」の境内だったようですね。

愛宕山_荒神峠 No7

現在は「愛宕神社」の境内です。

愛宕山_荒神峠 No8

わ、わしのことか?

愛宕山_荒神峠 No9

途中お地蔵さんがるところの右手の方に、あまり木が生えていない広場のようなところがあります。その奥の方に入っていくと...

愛宕山_荒神峠 No10

亀岡市内がよく見えるんですよ。

愛宕山_荒神峠 No11

馬堀の駅から東つつじヶ丘や南つつじヶ丘が見えます。

愛宕山_荒神峠 No12

もう少し西の亀岡の中心街。真ん中より少し左下のあるのが亀岡市役所。一番左下の見えるのが建設中の京都スタジアム。

愛宕山_荒神峠 No13

「ハナ売り場」まで来ました。

愛宕山_荒神峠 No14

まだまだ下ります。

愛宕山_荒神峠 No15

「水尾別れ」です。「表参道」で言えば、下から3/4程度のところです。もうすでに1㎞ほど下って来たことになります。左の「清滝」方向に行きましょう。

愛宕山_荒神峠 No16

先ほどの「水尾別れ」から数分で分岐点に来ます。「表参道」は矢印の「清滝」方向に下りるのですが、「荒神峠」は右手に行きます。ま、それらしい道は見えるのですが、一般の参拝客はわざわざ降りなさそうなほしい道です。

愛宕山_荒神峠 No17

「JR保津峡駅へ」と案内をしてくれてますね。

愛宕山_荒神峠 No18

しばらくは杉林の中を怒涛の下りです。反対に上ってくるのは勘弁してほしいですよ。

愛宕山_荒神峠 No19

いいお天気ですね。このシルエットとても好きです。

愛宕山_荒神峠 No20

数百メートル降りると、杉林から雑木林に代わります。ほんでもって道は相変わらず急な下り坂です。

愛宕山_荒神峠 No21

これでもかというほど下りて行きます。

愛宕山_荒神峠 No22

下の方に道が見えますね。「荒神峠」に下りてきました。

愛宕山_荒神峠 No24

「荒神峠」の交差点です。

愛宕山_荒神峠 No25

おっと、蛇発見。幸運の蛇となるかな...

荒神峠(長坂峠)

ただいま11時30分です。愛宕神社から45分ほどで降りてきました。

愛宕山_荒神峠 No26

ずっと急な下りだったので膝ががくがくです。木のベンチがありますので、ちょっと一服して水分補給しておきます。

愛宕山_荒神峠 No27

「荒神峠」は「落合」と「水尾の里」を結ぶ途中にある峠です。

愛宕山_荒神峠 No28

「庚申峠」とも「長坂峠」とも言われていて、昔は杉の植林がなかったので、京都市内が展望できたそうです。

愛宕山_荒神峠 No29

いつもは「つつじ尾根」からJR保津峡駅を目指すのですが、今日は「米買い道」から「落合」経由で保津峡駅まで行きましょう。

愛宕山_荒神峠 No30

いきなり書いてある「難蕗・倒木多数」の案内。行けないとは書いてないので行ってみます。

愛宕山_荒神峠 No31

と、これまた、いきなり...最初はこんな感じで、またいだりくぐったり、少し迂回すれば普通に通れる道でした。

愛宕山_荒神峠 No32

20分ほど歩いたでしょうか、案内の看板が見えます。道は九十九折れで左にカーブしています。

愛宕山_荒神峠 No33

「椿の水とお地蔵さん」と書かれています。昔からの水場だったようですね。

愛宕山_荒神峠 No34

苔むした「椿地蔵」さん。通行人の安全を見守っています。

愛宕山_荒神峠 No35

だんだんとハードになってきました。

愛宕山_荒神峠 No36

道は何とか確認できます。最悪、沢沿いに下りて行けば「落合」に出られます。

愛宕山_荒神峠 No37

この辺りは倒木を切断してくれていますね。歩きやすいです。

愛宕山_荒神峠 No38

「沢渡の道」と書かれた看板。道幅が広くなって沢登一緒くたになっています。

愛宕山_荒神峠 No39

木を切ってくれてはいますが、だんだんとスピードが遅くなってきました。

愛宕山_荒神峠 No40

これどうなってるかわかりますか? 下りながら左下の方にカーブしてるんですよ。そのカーブの先っちょのところが倒木で埋まってしまっています。なので、ここから真左方向にショートカットして斜面を下ります。

愛宕山_荒神峠 No41

というか、滑り落ちてきました。右上から左下に...一度滑り出したら、踏ん張っても止まりません。数メートルですが滑落です。怪我せんでよかった。

愛宕山_荒神峠 No42

道が崩れて半分ありません。ま、これぐらいなら余裕ですね。

愛宕山_荒神峠 No43

道は真っすぐ正面方向に続いています。うお~。

愛宕山_荒神峠 No44

お~し、やったるで!

愛宕山_荒神峠 No45

それそれそれ!

愛宕山_荒神峠 No46

めげへんぞ!

愛宕山_荒神峠 No47

やっぱ、だめでした...これはちょっとね。

愛宕山_荒神峠 No48

仕方ないので、沢の反対側に渡りました。こちらの方がまだ歩けそうですよ。(沢の右岸:南側)

愛宕山_荒神峠 No49

それでもこんな感じです。そうそう簡単には歩けません。

愛宕山_荒神峠 No50

向こう岸は倒木で歩けそうもありませんね。ぐちゃぐちゃです。向こう岸(北側)の倒木よりも山側は斜面が急で沢に並行して歩くには労力が大きそうです。

愛宕山_荒神峠 No51

そうこうしているうちに道が見えてきました。木を切った後もありますね。でも大きな倒木は切り切れていません。

愛宕山_荒神峠 No52

しばらく行くと、沢の反対側の本来のルートがクリアになっているのが見えましたので、向こう側に戻りましょう。

愛宕山_荒神峠 No53

斜面を降りて沢を越えます。道ができてますね。

愛宕山_荒神峠 No54

沢の水はそんなに多くありません。

愛宕山_荒神峠 No55

本来のルートに復帰しました。ここから先も倒木が見えますが、なんとか行けそうな雰囲気です。

愛宕山_荒神峠 No56

振り返って本来のルートを見ると...こりゃあかんわ。

愛宕山_荒神峠 No57

沢沿いに倒木を超え、くぐり、ぼちぼちと下ります。難所は越えた感じですね。

愛宕山_荒神峠 No58

日陰は涼しいです。とっても気持ちいいですよ。

愛宕山_荒神峠 No59

沢は倒木で埋まっていますが、ルートは大丈夫です。

愛宕山_荒神峠 No60

快調、快調。

愛宕山_荒神峠 No61

たまに、こんなんに出くわしますが、山側なり、谷川なりに迂回可能です。でも斜面が急なので滑落しないように注意が必要です。

愛宕山_荒神峠 No62

ね、急な斜面でしょ。落ちると上がってくるのが大変です。

愛宕山_荒神峠 No63

道中、こんな柚子のイラストが描かれた案内が続いてますので、まあ道を間違うこともないでしょう。

愛宕山_荒神峠 No64

お、「清滝川」が見えてきましたね。

愛宕山_荒神峠 No65

道は少し北に向かっていて、「清滝川」を渡る橋のあるところまで行ってます。

愛宕山_荒神峠 No66

この辺りには倒木はありません。

愛宕山_荒神峠 No67

橋が見えました。

愛宕山_荒神峠 No68

下りてきましたよ。「清滝川」です。今回の出発点である「清滝」から流れてきている川です。ただいま時刻は12時半です。愛宕山から2時間弱で降りてこれました。

愛宕山_荒神峠 No69

水面が反射して撮れませんでしたが、魚がいっぱい見えます。

愛宕山_荒神峠 No70

橋を渡って振り返りました。左手の山から下山してきました。

愛宕山_荒神峠 No71

階段を登っていくと...

愛宕山_荒神峠 No72

上の道に出ます。看板がいっぱい。

愛宕山_荒神峠 No73

「東海自然歩道」の看板です。ここが「落合」です。

愛宕山_荒神峠 No74

階段上がって、右手の「落合橋」です。橋の向こうは「落合隧道」です。

愛宕山_荒神峠 No75

橋の上から見た「清滝川」上流です。

愛宕山_荒神峠 No76

「落合隧道」を抜けてJR保津峡駅を目指します。

愛宕山_荒神峠 No77

このトンネルも出るという噂ですが...

愛宕山_荒神峠 No78

抜けました。昼間でよかった...

愛宕山_荒神峠 No79

この道は「水尾の里」、「樒原(しきみはら)」を抜けて南丹市八木町まで続いています。

愛宕山_荒神峠 No80

トロッコ保津峡駅への入り口です。

愛宕山_荒神峠 No81

つり橋を渡って駅まで行くようになっています。

愛宕山_荒神峠 No82

私は、どんどんと道なりに進んでいきます。対岸の植林。

愛宕山_荒神峠 No83

トロッコ保津峡駅からは、延々と上り坂で、頂上にトンネルがあります。

愛宕山_荒神峠 No84

抜けるとJR保津峡駅が見えます。あと少しですよ。

愛宕山_荒神峠 No85

保津峡駅に近い山の斜面に「つつじ尾根」からの下山口があります。いつもは「荒神峠」から直接ここに出てくるんですよ。

愛宕山_荒神峠 No86

JR保津峡駅に渡る橋のところまで来ました。

愛宕山_荒神峠 No88

橋の横にある石碑には、誰かが使っていたであろう木の杖が...

愛宕山_荒神峠 No87

災害に強そうな立派な橋です。

愛宕山_荒神峠 No89

JR保津峡駅に到着です。時間は午後1時前ですので、「落合」から30分ほどです。

愛宕山_荒神峠 No90

亀岡方面に行くので、ホーム下をくぐって反対側に出ます。

愛宕山_荒神峠 No91

亀岡方向のトンネル。

愛宕山_荒神峠 No92

巨大な橋上駅です。8両編成でも十分余裕で停車できます。

愛宕山_荒神峠 No93

ホームから眺める、「トロッコ列車」の線路と保津川。なんかほっとしました。

今回は、2018年の台風で荒れてしまった、「荒神峠」から「落合」までの「米買い道」を歩きました。ヤマレコには「注意箇所」として挙がってますし、自信のない人は行かない方がいいでしょう。私は好天続きの後に行ったので、道も比較的歩きやすかったのですが、雨の後は倒木を迂回するときに軟泥に足を取られたり、斜面の土と一緒に崩れ落ちて行きそうなところが多くありました。チャレンジする人は心して自己責任でお願いします。

今回は条件が良かったので歩ききることができましたが、あかんと思ったら早めに引き返しましょう。行程には十分余裕を持ってくださいね。

↓前編【初秋の愛宕山登山 その1 空也滝 月輪寺】です

行楽日和    2019-09-25(水) へっへっへ...水曜日なんですけど、有給取ってしまいました。 天気が良いと聞いて、いても...

アクセス

  • 「荒神峠」愛宕山山頂から下山で1時間程度
  • 「荒神峠」JR嵯峨野線「保津峡駅」から「つつじ尾根」経由の上りで1時間30分程度

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