番外編 九州 熊本県 その3 上色見熊野座神社・穿戸岩

異世界に入る

今回、私が旅行するにあたって、なんで九州を選んだかというと、ここに来たかったのです。

上色見熊野座神社

パッとよめませんよね。「かみしきみくまのいますじんじゃ」と読みます。少し離れた同じ高森町内に「色見熊野座神社」という神社もありますのでお間違いなく。こちらの「色見熊野座神社」は「上色見熊野座神社」から分詞された神社だそうです。

ご存知の方も多いと思いますが、「上色見熊野座神社」は2,3年前からインスタなんかのSNSで人気になっているスポットなんですよ。アニメなんかでも取り上げられているので、年々訪れる人が増えているところです。私も「インスタ蝿」になりに行きましょう。

画像山盛りなので、ごちゃごちゃ言ってないで見てみましょう。

番外編_九州_熊本県_上色見熊野座神社 No2

私は最初、古いWebの情報を見ていたので、「上色見熊野座神社」の真ん前にある郵便局横の駐車場にレンタカーを停めました。よく見ると、看板が出ており、北方向に100mほど行ったところに比較的広い駐車場ができているそうです。

さて、心を引き締めて参詣しましょう。

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真ん前の道は国道265号線です。いきなり登り口です。

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昔はこんな看板立っていなかったんでしょうね。

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SNSとはホントに恐ろしいもんですよ。ま、先を急ぎましょう。

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壱の鳥居にある「熊野宮」の神額です。石造りで味のある字体です。

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ばーん。この景色を見たかったんですよ。いきなりカメラの望遠で覗いてます。

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一の鳥居からすぐのところにある狛犬です。

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口の中に玉をくわえているのでしょうか。

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反対側の狛犬です。

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さて、始まります。

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もうね、この雰囲気ですよ、この雰囲気。やっと念願がかないました。

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まわりはうっそうとした杉林です。

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感無類ですが、まだこんだけしか歩いていません。いつになったら本殿に到着する事か...

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さて、ポチポチと石段を上りましょう。最初はなだらかなんですよね。

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長い年月に、少しずつ傾いたりへこんだりして、時代の流れを感じさせる石段です。

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今回も撮って出しのJPEG画像です。画像いじり倒すの好きではないので...

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他のHPなどを見ると、けっこうぎらぎらのグリーンにしているところがありますね。その時の見た目の印象は良いんですけど、実際に行ったらがっかりするかもしれません。

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こんな感じの石段が続いているところなんですよ。

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Webでは小さな画像しか見ていただけないんですけど、A4程度の大きさ以上で見るととっても神秘的できれいな画像です。

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弐の鳥居が見えてきましたよ。

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本殿ももうすぐです。ゆっくりと踏みしめて石段を上がります。

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弐の鳥居です。どっしりと安定感があります。

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弐の鳥居の「熊野宮」の神額です。こちらの字体は端正な印象ですね。

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拝殿が良く見えてきました。

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ああ、もうじき上がり切ってしまう。もったいない。

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やっと来ました。写真撮り撮り、すんごい時間をかけて上がってきました。平日のちょうどお昼過ぎを狙ってきたので、だ~れもいません。むふふ、独り占めですよ。

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こちらの狛犬は玉に脚を掛けていますね。

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反対側の狛犬です。苔むして時代を感じさせますね。

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境内に登ります。

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「上色見熊野座神社」の拝殿です。やっと到着。

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拝殿にかかっている「熊野宮」の神額です。これまた、時代感満載ですよ。

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拝殿後ろに本社が見えます。

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それでは、私をここに呼んでくださった神様に感謝して、参詣させていただきます。

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拝殿から見た本社です。「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」と「伊邪那美命(いざなみのみこと)」が祀られています。

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色々なことがあったけど、ここに来させてくださった神様ありがとうございます。無事たどり着けて感無量です。

穿戸岩

さて、本社にお参りしたのですが、まだここで半分です。そう

穿戸岩(うげといわ)

まで行きましょう。

本社からまだ山の方に登っていくのですけど、距離的にはそんなにありません。

行ってみましょう。

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拝殿横に道がありますので、そちらから登ります。上の画像でも林の中に見えていますね。

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拝殿横から続く道です。歩きやすいですよ。

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本社横を通り過ぎて上がっていきます。

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見えてきました。「穿戸岩」です。

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神々しいですね。

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道が階段状になってきました。もうすぐです。

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見えてきました。

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とってもきれいですよ。

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もう少しで到着です。期待に胸が高鳴ります。

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やってきました「穿戸岩」です。

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この「穿戸岩」は阿蘇山の神である「健磐竜命(たけいわたつのみこと:阿蘇都彦命『あそつひこのみこと』)」の従者であった「鬼八法師」が蹴破った穴田と言われています。「鬼八法師」は「高千穂神社」のところで「三毛入野命(みけいりのみこと)」に征伐されたと紹介しましたね。

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さて、この「穿戸岩」の伝説ですが、「健磐龍命」が「蛇ノ尾山」から遠くの石に向かって矢を射る遊びを始めたのですが、この矢を鶏に活かされたのが家来の「鬼八法師」。なんども取りに行かされるので、怒って100本目の矢を足の指で挟んで、「健磐龍命」に投げ返します。主に対して矢を足蹴にした「鬼八法師」を「健磐龍命」は許しません。その首をはねようと追いかけます。「鬼八」は高森方面へと逃げたのですが、目の前に立ちふさがった岩を蹴飛ばしたのです。その時にできた穴が「穿戸岩」となって残っているというのです。

この伝説では「鬼八」は「健磐龍命」に首をはねられてしまいます。その恨みからは「鬼八は「凶神」となり、霜を降らせて農作物を枯らすようになります。これには「健磐龍命」も困り果て、「霜宮神社(霜神社)」を創建して「鬼八」の霊を阿蘇谷の中心に祀り、怒りを鎮めることにしたということになっています。

高千穂の伝説では「三毛入野命」に退治されて、体を三つに引き裂かれて各々塚に埋められたことになっていますが、どっちにしろ「鬼八」はちょっとかわいそうですよね。

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さて、この「穿戸岩」ですが、大きな岩山を風穴が貫いていることから、どんな困難でもやり抜き通せる象徴として崇敬されており、この岩に触れると合格、必勝のご利益があるとされています。

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大風穴を抜けると、その前は草木が生い茂っているのですが、崖になっているようなので前に進んではなりません。気を付けましょう。

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木々の向こうに高森町や草部方面がかすかに見えています。

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少し離れて見てみます。広角ぎりぎり一杯です。

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「穿戸岩」の上の部分にも、横の方から登れないこともないようですが、神域なので慎みましょう。

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反対側から見ると「上色見熊野座神社」の社殿が見えています。

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ほんとに巨大な風穴です。

ほんとは、こちらの「穿戸岩」の方が先に信仰されていたのではないのでしょうか。そこに「伊邪那岐命」と「伊邪那美命」を勧請して「上色見熊野座神社」が創建されたのではないかと思います。九州の神社は、特に阿蘇近辺の神社は神話や自然と結びついて信仰が始まった神社が多いですよね。なので「上色見熊野座神社」ももともとは「穿戸岩」信仰から始まったのではないかと思いますよ。

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横の方に道が伸びているので、見に行ってみます。

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ここにも穴が開いています。長年の浸食で出来た穴でしょう。

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こんなところでも石が積まれていますね。

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そこから「穿戸岩」をのぞみます。

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やっぱりこっち側から撮る方がきれいに撮れますね。

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紅葉はまだですが、朝方まで雨が降っていたので緑が」みずみずしくてとてもきれいです。

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「穿戸岩」の上の方です。

写真もたくさん撮って十分堪能しましたよ。九州旅行の目標が一つ達成できました。目標の中でも大きな目標だったので大満足です。

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さて、ゆっくりと降りていきます。

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まだ。だ~れも来ません。独り占めしながらゆっくりと降りていきます。

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車の騒音も聞こえず、山の中の凛とした雰囲気を十分楽しめます。ほんとにありがたいことです。

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旅行前の天気予報では雨続きになるとのことだったんで、ほんとは、雨の中をお詣りしてもいいかなと思ってたんですよ。Webの前情報では、しっとりとした苔と薄暗い雰囲気が異世界感を醸し出していたので。でも、今回は雨上がりでちょうど良い雰囲気でした。

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これからも、たくさんの人が訪れるのでしょうね。

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出来れば、この風景がいつまでもこのままであってほしいものです。

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だいぶんと入り口近くまで来ました。

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壱の鳥居です。戻ってきましたよ。

今回の旅行のメインイベントともいう「上色見熊野座神社」と「穿戸岩」を貸切状態で参詣することができました。ほんでもって雨上がりの晴天というまたとない良条件が重なり、最高のシチュエーションでした。

私の稚拙な写真ではなかなか雰囲気が伝わり切っていないと思います。ぜひとも、みなさん、ご自分の目で確かめに来てください。古き神社の良さが身をもって感じられるところです。

さて、この次も「高森町」の神秘スポット(?)を紹介しましょう。こうご期待。

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アクセス

  • 南阿蘇鉄道「高森駅」より車で10分ほど