大岩神社 病気平癒と堂本印象の鳥居

トレイルの道からちょっとより道

今日は「大岩神社」です。Webで「大岩神社」を調べると、「堂本印象」の鳥居ばかりが取り上げられていますが、難病治癒の神様として信仰を集める神社です。

ホントは「大岩街道」の方から山を登ってくるのが一般的な参詣のルートなのですが、私は「京都一周トレイル」に沿って歩いてきたので、山の上の方から「大岩神社」に降りてくる形になります。

さて、「近鉄桃山御陵前駅」から「京都一周トレイル」を歩いて「桃山御陵」や「伏見桃山城」を巡ったあと、順路に沿って「大岩山展望台」を目指します。

ここまでの道は公園内やグランド近辺を除くと、ほぼアスファルト道だったのでやっと地道に足を踏み入れることになります。

大岩神社 No2

ここからですね。竹藪です。

大岩神社 No3

私は「京都一周トレイル」なのですが「深草トレイル」のコースとも重なっています。「大岩山展望台」まで970m、すぐですね。

大岩神社 No4

しばらくは竹藪の中の砂利道を進みますよ。

大岩神社 No5

視界が開けると、またアスファルト。

大岩神社 No6

おお、もう展望台が近いです。あの鉄塔の下あたりなんですよ。

大岩神社 No7

少し坂になってきました。北側はソーラーパネルが広がっています。

大岩神社 No8

そろそろ景色が良くなってきましたね。京都市内が見えだしました。

大岩神社 No9

どん突き右が、鉄塔と展望台です。

大岩神社 No10

到着です。「大岩山展望台」に来ました。

大岩神社 No11

標識の所に車が一台と待ってますが、誰もいません。道沿いに歩いているのか、山に入っているのか...

大岩神社 No12

ここで、車道とは離れて、山道に入ります。

大岩神社 No13

その前に「大岩山展望台」からの景色をよく見ておきましょう。北西方向です。「名神高速道路」が走っています。京都タワーはもっと右手なので山の影です。

大岩神社 No14

西方向。みなもの方にもビルが増えましたね。

大岩神社 No15

展望台には写真撮影用の台座のようなものもこしらえられていますよ。

大岩神社 No16

展望図はひび割れで見えにくくなっています。残念。

大岩神社 No17

さてトレイルコースに沿って大岩街道まで行きましょう。「深草少将」は「百夜通い」で「大岩山」を越えて山科の「小野小町」の所まで通ったといいますが「大岩街道」のことを指すのでしょうね。

大岩神社 No18

やっと山道です。わ~い。

大岩神社 No19

お、いきなり左下の方に神社発見。

大岩神社 No20

ちょっと拝見させていただきます。

大岩神社 No21

そろそろこの辺から神域ですね。「白龍(大神)福寿大神」「深草大岩山 猿田彦命」と読めます。

大岩神社 No22

少し下がったところに分かれ道。右手の方向に進むと「大岩神社」です。いきなり鳥居が崩壊していて荒れた雰囲気を醸し出しています。行ってみますよ。

大岩神社 No23

その周りも、なんか荒廃した感じですよ。ちょっと怖いかな、てへへ。(実は相当ビビリ)

大岩神社 No24

心底思うんですけど、昼間でよかった。夜には絶対に足を踏み入れる勇気はありません。

大岩神社 No25

もうすぐです。先に見える石段の右手です。

大岩神社 No26

境内はこの上ですよ。ここの木製の鳥居も崩壊してしまっています。

大岩神社 No27

どっひぇ~! 人がいてびっくり。心臓止るかと思った...「げっ!」って声が出てしまった。さっきの車の人かな。

大岩神社 No28

「大岩神社」です。ご祭神には、山頂付近に鎮座する巨岩の「大岩(男神)」、「小岩(女神)」の二神を祀っています。

大岩神社 No29

風の強いところなのか、右側にもあったであろう紫の垂れ幕は細いひも状のハギレを残して消え去っています。

大岩神社 No30

外観とは裏腹に、お社の中はとってもきれいに手が行き届いています。

大岩神社 No31

後ろの方に御神鏡が見えていますね。

大岩神社 No32

本殿のお隣にも神社が並んでいます。

大岩神社 No33

神額がないのでわからないのですが、こっちが「小岩神社」なのでしょうか。

大岩神社 No34

すんません、ピンボケになってました。

大岩神社 No35

おお、Webによく載っている「堂本印象」の鳥居です。途中の参詣道にもありますので後で尋ねましょう。「堂本印象」とその母が病気平癒したお礼に奉納したそうです。

大岩神社 No36

鳥居に彫られた神額には「大岩大神 小岩大神」と読めます。

大岩神社 No37

さて、ぼちぼちと参詣道を下りましょう。昔は多くの方が訪れて寄進も多かったのでしょうが、この様子を見ると最近は氏子さんたちが減ってしまったのでしょうか。

大岩神社 No38

なんとか修復していただきたいですね。

大岩神社 No39

さて、山道のような参詣道を下って「大岩街道」まで行きしょう。

大岩神社 No40

ところどころ、石段やコンクリートブロックなどがあり歩きやすくされています。

大岩神社 No41

そして、参詣道の両側には、「伏見稲荷」のように数々の神社が鎮座しています。

大岩神社 No42

なんか神社が密集しています。

大岩神社 No43

建屋は倒壊寸前です。 そして...

大岩神社 No44

これです。「堂本印象」の鳥居、第2弾。

大岩神社 No46

芸術家のデザインなので、奇抜な印象というか、エスニックな印象が漂います。

大岩神社 No45

後世には芸術的な価値が高まるのでしょうか。そうすると、また訪れる人も増えて活気が戻ると思うのですが。

大岩神社 No47

だいぶんと下の方まで下りてきました。といっても「大岩山」自体が184mの高さなので、そんなに急な坂はありません。下の方にも鳥居が並んでいます。

大岩神社 No48

「深草トレイル」や「京都一周トレイル」を兼ねているので、こんな案内板が建てられています。

大岩神社 No49

荒れたところには歩きやすいように手入れがされています。この近くの道端に小さな池があるのですが、「山崎の合戦」で敗れた「明智光秀」が近江へ敗走する時に武具を沈めたとか...そんな話もあります。

大岩神社 No50

だいぶんと平地に近づいてきました。

大岩神社 No51

竹藪突入です。夏は涼しそうですね。

大岩神社 No52

小川が流れていたのですが、長い年月でやわらかい地層が丸く削られて滝つぼみたいになっています。

大岩神社 No53

お、下界に到達です。

大岩神社 No54

「大岩神社」の参道にある一の鳥居です。

大岩神社 No55

「大岩神社」の駒札です。江戸時代の山火事で古文書が失われてしまい、創建や変遷については不明なのだそうです。

大岩神社 No56

冒頭に「難病治癒」の霊験あらたかと書きましたが、「結核」治癒の効験で信仰を集めたそうです。

大岩神社 No57

「大岩街道」に立つ「京都一周トレイル」の標識です。「深草少将」が通っていたであろう「大岩街道」です。この道のどこかで凍死したんでしょうね。

大岩神社 No58

反対から歩いてきた方はこれを見落とさないようお気を付け下さいね。

大岩神社 No59

「大岩街道」の京都市内方向です。もう少し西にはJR奈良線が交差しています。

大岩神社 No60

「大岩街道」から振り返って見た「大岩神社」の一の鳥居。昔はここから多くの人が参詣道を上り、霊験を求めてお詣りしたのでしょう。「結核」に対する治療薬がなかったころは、それこそ神頼みしかすがるものがなかったのは当然の成り行き。私も「新型コロナウィルス」による「肺炎」がこれ以上広まらないようにお祈りしてきました。どうぞみなさんも、うがい手洗いは基本のこととして、十分な栄養と睡眠をとって、お体ご自愛ください。

アクセス

  • JR奈良線「藤森」下車、徒歩40分程度

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