神秘的な原生林の中
ここまでは「観光地」巡りだったのですが、せっかく伊勢まで来たので神社仏閣を回らねばいけません。「伊勢神宮」は絶体にガイドブックに載ってるでしょうから、ちょっと横に置いといてマイナーなところを攻めましょう。
英虞湾の見える横山展望台から内宮へもどってきたのですが、今日の宿は英虞湾の方なので、またまた来た道を戻ります。その途中にある神社に行こうではありませんか。
そう、県道32号線沿いにある「天の岩戸神社」へ向かいます。「天の岩戸」と言えば九州じゃないなの?と思いそうですが「天の岩戸」伝説に関連した神社は色々とあります。伊勢にも当然あるのですが、伊瀬の「天の岩戸神社」はそんなに大きなところではありません。
カーナビで見ると、県道32号線(伊勢道路)の神路山にある逢坂峠のトンネル付近に「天の岩戸神社」は出てくるのですが、道がつながっていません。峠を志摩側に下りて行ったところから、側道にそれて「天の岩戸神社」の駐車場に向かいます。

駐車場に向かう道は結構細くて山の中を登っていきます。途中ほんまにこっちであってるのか心配になりますが、鳥居が出てくるので間違いありません。

駐車場に着きました。「天の岩戸神社」は「恵利原の水穴」としても知られています。「名水百選」でもあります。ここからは歩きです。

歩きといっても舗装された道なので全然平気です。距離もそれほど遠くないです。

「足形遺跡跡」とありますが、解説がないので何かわかりません。

こんな感じで道を進んでいきます。燈篭が並んでいてけっこう雰囲気良いですよ。原生林の中でもあるので、雰囲気満点です。

鳥居にある「天の岩戸」の神額です。

それらしい雰囲気になってきました。ちょっと怖いですね。

滝が見えてきました。「禊滝(みそぎたき)」というそうです。

「恵利原の水穴」の説明書きです。地元ではこの辺り一帯を「高天原(たかまがはら)」と呼んでいるそうです。

行場になってるんでしょうね。

夏は涼しそうです。水穴の方に行きましょう。

階段を上がってくると境内です。

境内にある鳥居の神額です。

拝殿です。

あそこが神社本体となっている「恵利原の水穴」です。

まさに天の岩戸といった雰囲気です。

滾滾と湧いています。

中の方は真っ暗でよく見えません。カルスト地形で年中湧水があります。

こちらが天の岩戸神社ですね。
さて、「恵利原の水穴」に対して「風穴」があります。ここからまだまだ山の中を歩いていくのですが、せっかくここまで来たのですから行ってみます。

ここからは、整備はされていますが山道です。雨の後などはぬかるんでいると思われますので、それなりの装備で歩いてください。

うっそうとした原生林です。やっぱりこの感じは良いですね。

斜面を登って行きます。

おお、見えました。こんな山の中でよく見つけましたね。

山の斜面に「風穴」があります。

すごいですよ。すんごく中の方まで続いています。

ちょっと写真では撮れませんね。風穴からは風が吹いています。どこか山の反対側につながっているんでしょうね。

で、来た道を戻るんですけど、もう一つ気になるところがあります。GoogleMapでは「猿田彦の森」と表示されている神社があります。「水穴」と「風穴」の真ん中あたりから、山の方に上がっていきます。先ほどの案内板には「猿田彦の祠」とありました。

ここを山の方に登っていきます。

まさに山道です。最近はこっちの方が歩きやすかったりします。

最後は急斜面です。

燈篭が見えてきましたよ。

到着のようですね。しかし、祠は...ここではないのか?

おお、あれですね。

ありました。「猿田彦の祠」です。

この木を祀るために設けられたのではないかと思えます。すんごい立派な杉の木です。

さて、目標を達成したので戻りましょう。

帰りは楽ちん。やっぱり山の中はいいですね。
さて、宿に向かう前にもう一か所行きたいところがあります。「天の岩戸神社」から英虞湾に向かう途中に「鸚鵡岩(おうむいわ)展望台」というのがあるので行ってみます。

麓の集落化から急な坂道を車で登って駐車場に着きました。この辺りも「志摩市磯部町恵利原」です。

駐車場から階段を少し上ると「鸚鵡岩展望台」です。

磯部町が見下ろせます。

駐車場の横には、昔「国民宿舎伊勢志摩ロッジ」があったのですが、民営化の後、平成22年に廃業しています。

こんな岩の多い山頂です。それでは「鸚鵡岩」を見に行きましょう。
先ほど、駐車場から左の階段を上ったのですが、「鸚鵡岩」は右の階段を下りて行きます。展望台の裏側が「鸚鵡岩」になってます。「鸚鵡岩」は幅127m、高さ31mの一枚岩です。

階段をだいぶんと下りたところから写真を撮っています。この大きな岩の頂上が展望台です。

岩の左手のところを「鸚鵡岩」と言っています。

最初、なぜ「鸚鵡岩」なのかがわからず、岩が「鸚鵡」の形をしてるんか?とか、声が反響するんか?とか言って岩の前で大声出したりしてたんですけど、全部間違いで、「語り場」で声を発したり、備え付けの拍子木を打つと、約50m離れた「聞き場」にいる人にはあたかも岩から音が発されているように聞こえるそうです。ちゃんと説明書きを読まんとだめですね。

あの模様が「オウム」ににてるとおもったんですけどねぇ。ちがうんかぁ。
さて、宿に向かいましょう。またパールロードを走ります。

パールロードの途中にある「的矢湾(まとやわん)大橋」のパーキングに来ました。

夕日のきれいなところだそうですけど、あいにく雲が出てきて夕日は拝めそうにもありません。

きょうは一日、これでもかというほど色々なところをめぐりました。今夜は「賢島(かしこじま)」で一泊です。旅行といえば、いつも宿には6時過ぎてから到着しているのですが、今回はやめの6時前に着きそうです。お風呂にゆっくり浸かってのんびりさせていただきましょう。明日は2時ごろから雨が降るようですが、見るとこいっぱいです。
ひとつ前の記事↓
アクセス
- 伊勢西ICから車で40分程度。