最後までガレ場...ほんのちょい山道
以前、予告してた通り、「猪ヶ谷」から愛宕山に登りました。
今回も良いことありません。しんどいし、危ないところばかりです。特に雨の降った後はやめといたほうがいいです。頂上付近に行かないとほぼ景色は見えませんし、景色の良いところなら表参道などの方がいいですよ。人が通らない道は荒れていくなぁ、というのが今回の感想です。
ま、せっかく行ってきたのですから、報告だけしておきましょう。
10月7日(水)はお隣の「岩ヶ谷」から愛宕山に登って、斜面から転げ落ちるという久々の体験をしましたが、10月14日(水)も有給取って出かけました。山頂に行ってもあんまり人がいないから平日の方がいいんですよね。
つーことで、10月14日は通勤時間と同じに家を出ました。

三日月出てます。

例によって6時11分JR嵯峨野線「保津峡駅」着です。わしは一人保津峡駅に降ります。みなさんさいなら~。お仕事頑張ってくださいね~。

保津峡駅でスマホの地図アプリ起動したり、山の用意をしたりしてゆっくりと歩き出します。

まずは「水尾の里」に向かいましょう。ここから「猪ヶ谷」の取り付きまでずっとアスファルトの道です。

時間短縮できる「遊歩道」の方に行きます。

京都もそろそろススキの穂が出てきました。

「明智越」の分かれ道。「明智越」もしばらく行ってません。

「遊歩道」の方がハイキング気分に浸れます。

そろそろ山の頂には日が当たるようになってきました。今日もいい天気ですよ。

柚子畑。たくさんの実がなっています。

遊歩道終了。「水尾の里」の入り口です。

集落の中を通り抜けます。

JRの「保津峡駅」から歩くこと1時間。「岩ヶ谷」の取り付きに来ました。ただ今7:15、アプローチ開始です。

先週登った「岩ヶ谷」。こっちもやめときなはれ。しんどいし危ないところだらけ。

すぐ50mほど先の所が「猪ヶ谷」ですが、あっちからは入らず、「猪ヶ谷」の取り付きから入ります。

「猪ヶ谷」の取り付きに立ちました。目の前の2本の倒木を超えたところに分岐があります。

ここを左に(猪ヶ谷の方に)進みます。

さっきのアスファルトの道を見下ろしながら「猪ヶ谷」に近づいていきます。

すぐに登りなのであっという間に高度が上ります。

「猪ヶ谷」の渓流に出ました。

道に近いところなのでまだ整備されていますね。

この辺りはなんとなく人が通ったであろう獣道が確認できます。

昔の古道の石垣も残っています。

土砂が流れて荒れてはいますが、まだ歩きやすい方ですね。

石が多くて歩くとガラガラと崩れるので登るスピードは遅いです。

山に向かって、渓流の右側を歩きます。左側の石垣。

今度は左側が歩きやすくなってきました。

倒木もまだ細い木々が多いので簡単に乗り越えられます。

荒れているところは渓流の中を歩きます。

そんなに流量がないので歩きやすいです。でも、雨の後はけっこう流れていそうなので、注意してくださいね。

今度は山に向かって右側です。2年前の台風の後、入り口付近の倒木の多くは切断されています。

ピンクのビニールテープ発見。登っている人もあるようですね。

今度は左側。しかし急な坂ですね。最初からずっと急坂です。

最後までこんな感じならいいハイキングコースなんですけどねぇ。浅はかな希望でしたよ...

体力のあるうちにどんどん進みましょう。

振り返るとこんなんです。急坂ですけどまだ元気に登ってます。

倒木も切断されているのであまり苦労なく登って行けます。

昔からの古道の石垣の上を歩いています。

そろそろ乗り越えなくてはいけない倒木が増えてきました。

倒木の向こうは滝ですね。

滝に倒れている倒木ばっかり見ながら石垣の上を歩いていると...

おっと、石垣の内側が陥没していて下の滝が見えています。

石垣の下の方は倒壊していて、空中でつながっていますね。これって、渡ってる時に石垣が倒壊したら、わしも落ちていくんか? 勘弁してください。

1本目の倒木は潜り抜けられそうですが、2本目3本目は乗り越えないと行けないですよ...

今、またいで乗り越えてるんですけど、石垣ギリギリ、滑ったら滝つぼまで落下です。こりゃ危ないわい。

何とかやり過ごして一安心ですが、杉の葉のついた倒木が増えてきて歩きにくくなってきました。

対岸に渡ります。

今度は右側に石垣がありますね。

もうこの辺りはあまり整備されていません。

岩が崩れて崩れてとっても登りにくいです。

どこまで行ってもこんな感じ。倒木が徐々に増えてきています。

先の方をよく見ておかないと後戻りで対岸に渡らなければいけなくなるので注意。

よく見ると、それなりに獣の足跡があるので、どこを通ればいいのかはなんとなくわかります。この先、渓流は倒木だらけで巻かないと登れそうにありません。

振り返ると、こんだけ登ってきました。我ながら感心。

山に向かって右手の斜面を登りましょう。なんか見えますよ...

おお、タイガーロープです。こっちで正解のようですね。

杉の葉に埋もれて急斜面を上ります。こっちも滑って滑って登りにくいです。

対岸(山に向かって左側)もなんとか行けそうに見えますが、こっちの方がはるかに楽なようです。

ずり落ちそうになりながら斜面を横切って歩きます。歩くというか腰を低くして何かにつかまりながら進む感じです。

木から木へと移るように進んでいきます。

渓流の倒木帯を越えました。

渓流の方を見ると気の橋が見えます。

橋のすぐ上流にはタイガーロープが渡してありますけど、あんな細いロープに両手でぶら下がるようにわたるなんて無理でしょう。

この橋、渡れないのかな? ちょっと確認。よりによって、橋の真下は滝になってます。

お、なんとか行けそうですけど、橋が倒壊しても、足を滑らせても滝の中に落ちてしまいますよ。緊張の一瞬。

橋の真上で、気づきました。渡りきったところにトゲトゲの草。橋の真上で対面中。写真撮ってる場合やない。仕方ないので突破。

あ~生きた心地がせんかった。今度は歩きやすそうです。

倒木が徐々に太くなってきましたよ。

乗り越えるにも一苦労。もう足が疲れているので、掛け声をしないと足が上がりません。「よっからせっ!」「せいやっ!」と近くに人がいたら恥ずかしいですが、だ~れもいない山の中なので威勢よく叫んでます。

岩場も乗り越えんならんし、へとへとです。

追い打ちをかけるように倒木。

右に渡ろっと。

少し楽になりました。

晴天続きの後ですが、渓流を何回も渡るので靴が濡れています。一応防水なので大丈夫なんですけど、もう古い靴なのでそのうち浸みて来るでしょう。

平穏な道が続きます。多分昔はこんな感じの道が上まで続いていたんでしょうね。

倒木ですが、土砂も一緒に崩れているので簡単に乗り越えられます。

この辺りになると、倒木はほとんど切断されておらず倒れたままです。

ほとんど賽の河原。

少し広葉樹が目に入るようになってきました。ここも傾斜は急です。

渓流から少し離れて杉林の中を歩きます。

保津峡駅から休憩なく歩いているので少し疲れが出てきましたが、もう少し登ってからの休憩にします。

なんか、キーンという声とともにシカが2頭斜面を走り抜けていきます。上の画像に写っているんですけど、わかりにくいですね。

渓流の方に戻っていきましょう。

今度は左側が歩きやすそうですね。渡岸しましょう。

うわっ! 思わずシャッター切ってしまいました。

イデデデデ~。 ひっくり返ってしまいました。 岩が崩れやすいので要注意。体重掛けたら倒壊してしまいました。

わ~ん、ズブズブです。 防水うんぬんよりも、上からどっぷりと水が入ってしまいました。

ぐっぽん、ぐっぽん、ズブズブです。ひぃこらしょ。

今度は右側が石垣ですね。

前方が少し広くなっています。

ここでちょっと休憩しましょう。靴下脱いで水を絞ります。
だいぶんと上がってきました。パンと水分で体力回復です。

水の流れが見えないと思ったら、この下からゴボゴボと音が聞こえてきます。

なんか、薄っぺらい岩の山です。崩れて登りにくいです。

また杉林よりを歩きます。

獣道になってますね。

また倒木です。今度は左側に渡岸しましょう。

これも多分、古道の石垣だったんでしょう。

渓流の左側、倒木で荒れてますが獣道が続いています。

細いですが通って行けます。「猪ヶ谷」やし、イノシシでも通るんやろか。

一段と歩きにくくなってきましたよ。

木の根の間を歩いたり、くぐったりでドロドロです。

ここを越えたら一段落しそうです。

倒木の上に立って振り返ると、亀岡市内が良く見えています。

やっと抜けました。前回の「岩ヶ谷」の倒木に比べるとそんなに苦労はないですが、やはり体力を奪われます。やっと抜けたんですけど、少し行くとまた倒木で、今度は右側の杉林の斜面を登ります。もうね、斜面というより、むっちゃ壁。

こんなとこよじ登るの勘弁してください。四つん這いでも滑りながらしか上がれません。

これも越えるんですか...

まだまだあります。

倒木沿いに進むと渓流に近づきます。

渓流に合流です。杉の枝で見えませんね。

一挙に周りが開けました。歩きやすい。

もしかして、あの上が稜線かな?

もう、ほぼ水が見えません。

今まで急坂だった谷が少しなだらかになってきましたよ。

水もほとんどなくなっていて、普通の山道を歩いているみたいになってきました。

太陽がまぶしい。もうすぐ抜けそうですね。

この辺りも割合と手入れが行き届いているので、道が近い証拠です。

とうとう谷は枯れてしまいました。

巨大な杉の林を歩きます。

お、なんか発見!

これは、いつも見ている「愛宕山スキー場」の案内板ではないですか! Blogにも何回も登場しています。いやぁ、こんなところに出てくるんですね。びっくりしました。
ということは、今登ってきた「猪ヶ谷」をこのまま北の方に進めば「地蔵山」につながっているということですね。「猪ヶ谷」はジープ道ができるまでは地蔵山方面の登り口でもあったんでしょう。

もうここまで来たらこっちのもんです。ジープ道を右手の方に進んで愛宕神社の境内に向かいましょう。

なんかね、無性に空の青さを感じます。人間、何かをやり遂げると、それがしょうもないことでも心が晴れるんですね。

三角点への分かれ道。今回もパスして愛宕神社へ向かいます。

おお、見えてきた。先週は「岩ヶ谷」からここへ出てきたんですよね。

ここから登ってきたのでした。先週の「岩ヶ谷」に比べると、「猪ヶ谷」の方が何ぼか楽ちんですよ。

お地蔵さんの辻まで来ました。左手の方は裏参道で、「首なし地蔵」や「サカサマ峠」の方に行く道です。

京都市内は少しかすんでいます。

「比叡山」が見えています。ここしばらく登ってないので行きたいですね。

「月輪寺」「大杉谷林道」の分かれ道。愛宕神社の境内はもうすぐです。

お、休憩所まで来ました。

すんませんが、今日も本殿の方のお詣りは遠慮させていただきます。たいへん申し訳ございません。

さっき、道の補修に行っていたジープが走った跡が残ってます。

毎回のことですが、ベンチで休憩させていただきましょう。

あ~疲れた...

京都市内を眺めながら、またパンをいただきます。ただ今9:15。「岩ヶ谷」の取り付きからちょうど2時間ですね。保津峡駅からだと3時間。私にとってはちょうどいい時間です。ここから帰りの保津峡駅までは1時間30分もあれば到着できるので、トータル5時間弱の山歩きです。

ご覧のとおり、平日の9時過ぎではだ~れもいません。は~、のんびりするわ。

さて、先週は「長坂峠(荒神峠)」から「中尾根」を通ったのですが、全然面白くなかったので、いつも通り「つつじ尾根」を通って「保津峡駅」を目指します。では、出発!
と、今回の「猪ヶ谷」は、岩の斜面が崩れて沢にはまってドボドボになった以外は、それほど痛い目をせずに済みました。でも、道の真ん中に穴が開いていたり、倒木が腐っていたりと危険があちこちに潜んでいます。できれば晴天が続いた後、複数人で登る方が安全だと思います。
「愛宕山」の南側では、「神明峠」から登ったことがないので、そのうちチャレンジしますよ。
アクセス
- 「猪ヶ谷」取り付き・・・JR嵯峨野線「保津峡駅」から徒歩1時間ほど