称念寺
福井旅行2日目の午後です。1日目に一乗谷朝倉氏遺跡を巡ったあと、光秀公が住んでいたという「明智神社」に詣でましたが、そこに住む前には、「称念寺」というお寺の門前に住んでいたということで、せっかくですから寄ってみました。
「称念寺」の周りは田畑と小さな集落だけで、どこに光秀公が住んでいたのかは不明です。『麒麟がくる』の中ではお寺の門前で寺子屋を開いて子どもたちに読み書きなどの教育をしていた描写がありました。近所を少し歩いてみましたが、光秀公にまつわるものは何も発見できませんでした。
ささ、「称念寺」にお参りです。

「称念寺」の門前です。「称念寺」は「新田義貞公」の墓所でもあります。

思っていたより大きなお寺でしたよ。

例によってだ~れもいません。ここも貸し切りです。

もみじはほぼ落ちていますね。

上半分がかけていて「中将新田義貞公」しか読めません。

お堂は右半分に屋根がない変わった形です。

『麒麟がくる』の放映時には訪れる人が多かったようですね。

「称念寺」の案内書きです。養老5年(721年)の創建だそうです。

「忠誠殿」と書かれた扁額。

こちらは古そうですね。後ろは「北陸新幹線福井延伸工事」の最中です。

で、ここ。

「新田義貞公」の墓所です。

中をちらっと。

「新田義貞公」は延元3年(1338年)灯明寺畷の戦いにおいて戦死し、ここに葬られました。

区画整理が行き届いた近代的な田畑と東北新幹線の工事が印象的な「称念寺」です。「光秀公」が寺子屋を開いていたなどとは想像もできません。
ここへ来ることで、私の中の『麒麟がくる』も気持ちの上で一段落しました。明智の庄から大津坂本、丹波の城、明智藪と『麒麟がくる』がなかったら、これほど楽しく史跡めぐりはできなかったことでしょう。たくさんの思い出が残ってとても感謝しています。
越前大野城
さて、「称念寺」がある坂井市から少し離れているのですが、「越前大野城」を見に行きたいと思っています。
実は、この旅行を企画したときに、天気がうまく合えば深夜に出発して雲海の大野城を撮ろうと目論んでいました。ま、失敗に終わったので仕方ないのですが、大野城には後ろ髪轢かれる思いがあります。
で、一番最初に「一乗谷」へ行った道をもう一度走って「大野城」を目指しましょう。

トンネルを抜けると見えましたよ「大野城」。雨上がりで空気が澄んでいます。朝一番にポツポツとした雨にあって以来、晴れ間続きです。

おお、「白神山地」の方角は真っ白です。

ささ、丘の上の「越前大野城」を目指しましょう。

駐車場到着。結構高いところにありますね。「丸岡城」の比ではありません。

登り口は色々あるようですが、私は「柳廼社(やなぎのやしろ)」の横のところから登ることにしました。

「柳廼社」です。

すんごい狛犬。ぴーん!

こっちも、ぴーん!

「柳廼社」の神額です。

「搦手門跡」です。

なだらかな道が続きます。ところどころショートカットする石段がありますので、短時間で登りたい方はそちらをどうぞ。

いやぁ、ここもバッチリの紅葉ですよ。

今年も本当にたくさんの紅葉を見ることができました。

日頃の行いが良くない私ですが、こんなにいい景色を見せていただけるとは至極恐縮です。

今日は土曜日というのに、ここも人がいません。

だいぶんと上がってきましたね。町並みが綺麗に見えています。

少し曇ってきたのでしっとりとした赤になりましたよ。

銅像出現。

貧窮であった財政を黒字に転じた7代目藩主「土井利忠」です。先程の「柳廼社」に祀られています。

おおおお、すばらしい。 やっぱり雪山はいいですね。

石垣が出てきましたよ。

立派な「越前大野城」の石碑。天守閣はもうすぐです。

おお、見えてきました。

しかしこの苔。歴史の重みがありますね。

ちょっと周りの写真を撮って心を落ち着けてから...

どど~ん、と天守閣。

復興天守ですがいい感じです。

さてさて、登りましょう、。最後の石段です。

まとまりのいい形をしています。

石垣の縁に立つと大野市の景色がとてもいいですよ。

ちょっと怖いですけど...

遊んでんと急ご。

は~い、入り口につきました。

「越前大野城」の看板。どっかの警察みたい。

残念がら中は展示物がいっぱいあって撮影禁止です。

最上階まで上がってきました。

空が近い! 真っ青。

大野市街。さっき立ってた石垣の縁も写ってますね。

なかなかの眺めじゃわい。

さて、降りて周りを探索しましょう。

天守閣の周りもまだもみじが残っています。

散り紅葉もたくさん。

「本丸門」です。

ちょっと葉っぱが落ちてしまってますね。

本丸と天守曲輪の間の堀切に掛かる橋です。

きれいな紅葉です。

でも、なんでこんなに人がいないんだろ。

今週が最後でしょう。福井の人はあんまり紅葉に興味がないのでしょうか。

「お福池」です。山の上に池というのも珍しいです。

バッチリ堪能しましたので、違う道から下に降りましょう。

この道も紅葉バッチリで真っ赤っかです。

いつも京都ばかりで紅葉写真撮ってますけど、他にもきれいなところはいっぱいあるんですね。来年はちょっと足を伸ばしてみましょうか。

雨でつやつや。
さて、城下町まで降りてきました。ポチポチと散策です。

「芹川清水」です。「芹川」を境に武家屋敷と町人屋敷が区別されていたそうです。

現在、新型コロナウィルス対策で水が止められています。残念。

「七間朝市通り」です。もう夕方なので当然市はやってませんよ。

「けんけら本舗」とあります。「剣切羅」とかくそうですけど、剣で切らないといけないほど硬いお菓子だそうです。

建物としてはこういう感じなんでしょうね。

少しお金持ちっぽいとこういう感じかな。
ちょっと小腹がすいたので喫茶店に入りましょう。歩いていて見つけた「Edison Cafe」さんに入ります。

わ~い! わしはキャラメルマキアート。

嫁はんは「手作りとろとろプリン」とチョコマキアート。外に出ると夫婦揃って甘い物三昧です。
でも、貧乏なので日頃はあんまりご飯が食べられないからか夫婦揃って全然太れません。

ま、そんなことどうでもいいですわな。町並みを見ながら歩きます。時々車は通りますが...

どこに行っても人がいないんですよ。 どうなってんの?

いい雰囲気の建物と街灯。

この街灯もとても素晴らしいです。

道の向こうに白い山が見えるというのは素敵です。

「五番六間」まで来ました。この建物も面白いですね。

酒屋さんですね。造り酒屋かな。

さて、最後にやってきたのはここ。

名水百選に選ばれた「御清水」です。

殿様のご用水として使われていたことから、殿様清水とも呼ばれているそうです。

大野市は湧水地がとても多いところです。

「越前大野城」にライトが点きました。そろそろ夕暮れです。ぼちぼちと家路につきましょうか。
2日間、朝から晩まで遊び回って福井の山や海を楽しみました。念願の『麒麟がくる』で気になっていた「一乗谷」も回れたことですし、思い残すことはありません。天気予報は雨、雨、言ってたのに結局は傘なしで回れて今回も大満足でした。これだけ恵まれているのですから、日頃からもっと仕事がんばらんといかんなぁ、と切に思う私でした。
またお金貯めてちまちま旅行したいと思います。
アクセス
- 称念寺
- 越前大野城