嵐山公園 は広範囲
嵐山公園と言われるところは非常に広く、亀山地区、中之島地区、臨川寺地区と3つに分かれます。そのまだ下流には嵐山東公園が続き、嵐山から松尾大社の辺りまでが、広い公園地区となっています。
今回はその一番上流に当たる、亀山地区を訪れました。
嵐山公園 亀山地区
渡月橋の北詰から、河畔に沿って西方向に歩きます。私はJR嵯峨野山陰線嵯峨嵐山駅から歩いてきました。
渡月橋を振り返るととても静かな水面がみられました。私が写真を撮っている場所と渡月橋の真ん中あたりが、写真のベストポイントと言われています。
渡月橋の北畔西側には「車折神社頓宮(くるまざきじんじゃとんぐう)」があります。毎年5月の第3日曜日に行われる「三船祭」の時にだけ使われる社殿です。
大堰川の河畔です。保津川下りの終点になります。「三船祭」もこのあたりで、平安時代の船遊びが再現されます。渡月橋から上流は「大堰川」、下流は「桂川」と呼ばれています。
さて、川岸を上流に向かって歩いていくと、そろそろ行き止まりに近いなぁという雰囲気がしてきて、ちょうど右手に石段が続いています。その石段を上がって嵐山公園の中の方に入っていきます。
この辺りには、拾遺集と小倉百人一首で詠まれた嵐山に関する歌の碑があちこちに建てられています。この歌碑巡りをするのも趣があります。
亀山地区の春は、桜と山つつじでとても華やかになります。
また、紅葉の時にはさすが嵐山といえる素晴らしい紅葉が見られます。太古の昔から日本人の心に響く風景ですね。毎年11月23日前後が見頃です。
展望台
嵐山公園の西の橋には展望台があります。大堰川(保津川)沿いに大悲閣山 千光寺、保津川下りの船、嵯峨観光鉄道のトロッコ列車などが見えて、写真撮影にはもってこいのスポットです。
春の桜の時期には、嵐山の中に桜が見えてきれいです。晴天でもきれいですが、雨上がりの靄の残っているときには何か神秘的な雰囲気が漂います。
紅葉の時期には、嵐山自体がいろいろな色に染まってとってもカラフルで、日々変化していくのでいつ来ても違った表情を見せてくれます。
古来からいろいろな歌に詠まれてきた、美しい嵐山を自分の目で見ることができます。
角倉了以像
亀山地区の公園の中ほどに、角倉了以の銅像があります。道を歩いていると階段の上の方に見えます。
先ほどから、階段を上がることが多いので、少し疲れています。
階段を上がると、広場になっていて、銅像のほかに石碑や案内板があります。
なんともりりしい姿の了以です。了以の肖像画は、なんか年寄りくさいお坊さんのような絵が多いのですが、この銅像は「この人はやる人だ」という印象を受けます。
最後の石碑はよく読めませんでした。目が悪くなってきているのと、勉強不足を感じています。
茶屋四郎次郎(ちゃやしろうじろう:呉服商)、後藤庄三郎(後藤正三郎:金座の当主)と並び、京都の三長者と言われる角倉了以。保津川開削や高瀬川開削で力量を発揮して、安定した収入源を築き上げ、莫大な富を手にしました。了以にあやかって、金運上昇、商売繁盛を祈願しようではありませんか。
https://www.kyoto-inf.com/guide-kyoto/2017/08/28/posted-suminokurasiteiato/
https://www.kyoto-inf.com/guide-kyoto/2017/09/06/posted-ichinohuneiri/
嵐山公園は、さすがに紅葉の時期と桜の時期の休日は人がいっぱいですが、それ以外の日は長辻通り(ながつじどおり)のような人込みになることはなく、ゆったりとした京都嵐山を体験できるところです。京都市内を見下ろしながら、お弁当を広げるのも楽しいですよ。
アクセス
- 京都市バス「嵐山公園」下車、徒歩8分
- 京都バス「中の島公園」下車、徒歩8分
- 阪急電鉄嵐山線「嵐山」下車、徒歩15分