少し変わったおみやげ
先日、海上自衛隊の舞鶴地方隊で行われていた一般公開を訪れましたが、その時に買ったおみやげです。入り口の門のすぐそばにあった売店で販売されていました。
まずは「水兵さんの乾パン」です。
「乾パン」と言えば非常時用の保存食として有名ですね。ホームセンターなどでも非常時用の常備品コーナーでは必ずと言っていいほど陳列されています。そのほとんどが缶入りで、保存期間が5年ほどのものが多いですね。
今回はお土産用なので、紙の包みに包まれています。
で、非常用の乾パンと言えば、小さな一口サイズのものが、氷砂糖なんかと一緒に入っているのですが、こちらは少し大きな一枚物の「乾パン」です。包装紙には海軍はトランプ大の一枚物+氷砂糖、陸軍は一口サイズ+金平糖で食べたそうです。金平糖は作るのにとっても手間暇がかかるのですが、陸軍さんは金平糖だったんですね。
「カモメの水兵さん」は旧日本海軍と何か関係があるのでしょうか。「水兵さん」ではありますが。
紙の包装を開けると、5枚ずつビニールの袋に入っています。缶入りではないので、賞味期限は1年少々程度が表記されていました。
思っていたよりも良い色で、ちょっとびっくりです。良い焼き加減ですね。この色、食欲をそそられます。袋を開けると、香ばしい香りが漂ってきます。
「乾パン」というとカチカチで、下手をしたら歯が割れるとか言いますけど、現代の「乾パン」はそんなに固くありません。少し硬めのビスケットという感じです。しかし保存食になるぐらいですので「水分」がほとんど感じられず、ぱさぱさした食感です。のど詰めしないように飲み物を用意して食べてみてください。お味のほどはとってもシンプルで、ほんのりとした甘みと、わずかな塩味、そして黒ゴマの風味があって、とても素朴な感じです。連続で食べていると、味に飽きてくるのでちょっとだけジャムやハチミツでもつけると、また雰囲気が変わっていいですよ。
さすが携行食や非常食とされているだけあって、お腹が膨れます。いっぺんに全部は食べられません。2袋に分かれていて、湿らずに保管できるのでよかったです。でも、なんか少し時間が空いたら、またすぐに口にしたくなる味ですね。
旧日本海軍の軍港であった舞鶴らしいおみやげだと思います。カレーは有名になったので、舞鶴のあちこちのお土産屋さんで見かけますが、これはどうなのでしょうか。やはり自衛隊近辺だけなのかなぁ。