京都らしさの残る白河沿い
ちょっと季節が戻るのですが、桜のころに訪れた、おいしいお饅頭のお店を紹介します。
「三条通り」の「白川」から川沿いに下っていくと、以前紹介した「梅宮社」があります。この「梅宮社」は、明智光秀公の首塚だといわれています。
その白川沿いの道にあるのが、次の画像の道標です。
「東 梅宮 明智光秀墳」とあるように、この道標から東に行くと「梅宮社」があります。
こじんまりとした小さなお社ですが、いつもきれいに手入れが行き届いています。
ちょうど桜の季節だったのですが、とても可憐な八重桜の花が咲きかけていました。薄紅色が何とも言えず可憐な印象を合立ててくれます。
ここが「光秀公」の首塚であると主張するように大きな字で書かれています。実は、「光秀公」の首塚は亀岡市(谷性寺)にも候補があって、本当のところはどこが首塚なのか定かではないようです。当時の記録などからは、東山界隈の方が信憑性がありそうに思うのですけど。埋められたり掘り返されたり、さらされたりということで、遠く亀岡まで運んだとは思えないのですが。
なんやかんやと考えながらですが、お詣りも済ませて今一度桜の花を楽しみます。八重桜が最後なので、この後は寒桜を除くと来年まで見られません。
で、さっきの道標まで戻ります。
なんと、さっきの道標のところが、今日の目的地である「餅寅」さんです。この「餅寅」さんが、代々「梅宮社」のお世話をされているそうです。
立派な屋号ですね。「餅寅」さんは天保年間から続いているそうです。
色々な和菓子が並べられているのですが、今日のお目当てはこれ。
その名も「光秀饅頭」。赤飯も気になりますが、「光秀饅頭」をいただきましょう。
箱入りもあるのですが、ばら売りされているので、いくつでも買えますよ。皮の色でお分かりと思いますが、2種類あります。上の画像の左側、緑っぽい色のが「味噌あん」で右側の茶色っぽいが「つぶあん」です。どちらも光秀公の家紋である桔梗の紋が入ってます。「味噌あん」はちょっと不思議な味ですが、素朴なお饅頭といった味わいで、「つぶあん」は黒糖がよく効いてねっとりとした印象のお饅頭です。どちらもおいしくいただけました。お薄のお供にとってもいいと思います。天気のいい日には、白川沿いに座っていただくと、ちょっと風情が感じられていいですよ。
アクセス
- 京都市バス「東山三条」下車、徒歩5分