三井両替店旧址 後鳥羽上皇御所

住宅街の一角

今日は、先日、市内をうろうろしていた時に発見した駒札です。

うろうろしていた理由は、この近所に「織田信長首洗いの井」というのがあって、もし見学できたら見てみたいと思っていたのです。しかし、「首洗いの井」は病院の敷地内であって、勝手に入るのもはばかれるので断念しました。

その時に見つけたのが、「三井両替店旧址」の駒札です。

三井両替店旧址 No2

立派な建物の前にあります。

三井両替店旧址 No3

「三井両替店」になる前の、はるか昔の平安時代には「後鳥羽上皇」の御所が置かれた場所でもあります。江戸時代の初期には「龍野藩脇坂家」の京藩邸の一部となっていました。

「後鳥羽上皇」といえば、鎌倉時代の承久3年(1221年)に、「承久の乱」で鎌倉幕府執権の「北条義時」に対して討伐の兵を挙げたのですが、戦に敗れて朝廷側が敗北したため、隠岐に配流となり、同地で延応元年(1239年)に崩御し怨霊と化したと恐れられていました。

三井両替店旧址 No4

貞享3年(1686年)「三井高利」ここに両替店を開いて江戸・大坂・京都の三都にまたがる両替事業の本部としました。そして自からの居宅もここに移して、事業を総括しながら晩年を過ごしたところです。

三井両替店旧址 No5

明治9年(1876年)わが国最初の私立銀行である「三井銀行」が設立されると、ここは「西京分店」となり後に「京都支店」と改称されました。その後の明治37年(1904年)に四条通烏丸の北東角へ移転しています。

アクセス

  • 京都市バス「四条西洞院」下車、徒歩7分

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