なんで「光秀」と「牛松山」？
はっきり言って、ＮＨＫの大河ドラマ『麒麟がくる』には「牛松山」は出てきません。多分、史実として「明智光秀」と「牛松山」には何の関係もないでしょう。（ま、亀岡にいると、否が応でも目に入るので光秀も牛松山は見ていたでしょうけど．．．）
しかし、この2021年、令和3年には「麒麟がくる」と「牛松山」が見事にコラボするんです！
まぁ、何と言うめぐりあわせでしょう！
何のことかというと、
京都亀岡大河ドラマ館で発行してもらえます！
なな、なんと 光秀（京都亀岡大河ドラマ館）＋ 牛松山 ＋ 丑年 = 登山証明書 !!
という構図です。
これは亀人（かめじん：かめおかのひと）としては、なんとしても行かなくては!!
で、当日．．．
天気もいいとのことなので、朝早めに出発。
「牛松山」は以前にも紹介しています。その時は「和らぎの道」の駐車場に車を停めて、「愛宕神社（亀岡市の愛宕神社：元愛宕と呼ばれます）」の横から最短距離で登頂しました。
でも、それでは面白くないので、今回は保津町にある登山口（金刀比羅神社参詣道）から登ってみましょう。保津の登り口の獣除けの中に車数台を停めるスペースがあるようですが、あまり広くないので、今回も「和らぎの道」の駐車場に停めていきます。
「和らぎの道」駐車場から南に歩くこと20分程度で、京阪京都交通「北保津」のバス停に来ます。ここから東に向かって山の方に進みます。
で、そこの交差点の北東角には「金刀比羅神社⇒」という新し目の看板があるんですけど．．．
なんとまぁ、写真が白飛びで、背景の空に溶け込んでしまいました．．．ありゃまぁ．．．
なんでこんなことになったかというと、マウントアダプターを手に入れて、うれしがって古いミノルタのレンズをミラーレスに着けたんですけど、ご覧のありさまです。ミノルタのレンズは28㎜F2.8の撒き餌レンズ（30年以上前のやつ）。たしか2万円台。前回同じ時代の50㎜でなかなか感触良かったんで、おんなじように撮れると思ったんですけど甘かった。試し撮りもせんといきなり本番で使うヤツも使うヤツですね。
なので、すんません、今回の写真は白飛びがめっちゃ多いし、全体的にハイキーです。
ちなみに下の方には「牛松山⇒」の標識もついてます。
この交差点には「愛宕灯籠と保津愛宕法師（ほっし）」と題された京都愛宕研究会の看板があります。
この「愛宕山」の灯籠は亀岡市内のいたるところに立ってます。
看板には「文政」と書かれていましたが、もう一つ前の「文化十四年」と彫られています。さて、東に向かって歩いて行きましょう。
あの山が「牛松山」ですよ。（やっぱ真っ白の写真、はずかしいなぁ。）
間違いそうな分かれ道には標識があります。
一番どん突きにある獣柵。開けたらしっかりと閉めてくださいね。ここから「金刀比羅神社」まで1時間3,40分でしょうか。ゆっくり休憩しながら登ると2時間程度、健脚の人なら1時間15分程度で登れます。
その横には「金毘羅道」の石碑。
「牛松山」の頂上には「金刀比羅神社」があるので当然鳥居が待ち構えています。参道ですからねぇ。で、その横には．．．
じゃじゃ～～～～ん！！！ これですよ、これ。
なんとしてでも写真を撮って来ましょう。
保津町の「保津百景道しるべ」です。昔は「牛祭が嶽」と呼んだそうですね。
それでは、靴のひもを締めなおしてレッツゴー！
と、意気込むほどではありません。きれいに整備されています。地道に段々まで作られています。
もうね、至れり尽くせりですよ。
道中、この丁塚、つ～か丁石が順番に続いています。昔から疑問なんですけど、平地では1丁が約109mですけど、山道でもおんなじなんですかね?
ま、そんなことはさておき、ズイズイと進みましょう。 おお、まぶしいぞ。
時々「御神燈」が立っています。
おお、もう到着か？ まだ3丁やけど．．．
やっぱりねぇ、鳥居だけでしたよ。（実はちょっと期待していた．．．）
壊れた蜂の巣。少しでも展望が開けていそうなところがあったら、道からそれてバキバキ、バリバリと雑木林の中に突撃して行ってます。
結局見えなかったので、道に戻ります。こんなことばっかりしているのでルートガイドにある平均時間よりは、はるかに時間がかかってしまいます。
気持ちいい雑木林の中を歩いて行きます。本道は整備されていて、まぁ迷うことはないでしょう。
お空も今日はいい天気。
ニッコニコですよ。日が差しているおかげでそんなに寒くもないし快適です。
地元の方々がしっかりと整備してくれています。
緑がきれいな登山道。
時々、登山道から展望が開けます。
また「御神灯」の灯籠がありました。
誰にも出会わず静かなもんです。
「八丁」まで来ました。だいたい半分ぐらいです。
松の木が多いです。「牛松山」ですから。
展望が開けました。少し整備して展望台のようにしてるところです。亀岡市の中止部です。
亀岡盆地の西の方が見えています。
さて、どんどん進みますよ。はっきりとした道。
「御神灯」ですが、今見直してみると何かぺっちゃんこですね。よく見てくればよかった。
お、残雪があります。
だいぶんと傾斜が緩やかになってきました。
京都市内がほんのちょっとだけ見えました。写真ではわかりにくいですね。
今度は亀岡市内が見えます。
なんやかんやと、こちらの登り道は展望がありますね。
道が少し登りになってきたので石が敷かれるようになってきました。
日陰の残雪も少しずつ増えています。
「十六丁」です。もう少しですね。
こういう山道が続くので、あまり大げさな装備はいらないと思います。しっかりした運動靴と長ズボンで十分登れますよ。
あと、保津の登り口付近にはトイレがないので「和らぎの道」付近で済ませておいた方がいいでしょう。
「十七丁」通過。大詰めです。
お、鳥居です。とうとう来たか．．．
あの石段を昇ったら到着ですね。
鳥居の脇には「十八丁」の石碑。
いざ行くぞ、ラスト1発！！
もう一つありました．．．石段．．．
ちょっと振り返って、自分の登ってきた道をかみしめ、気分を取り直して、もう一度盛り上がりましょう。
そ～れ！ 最後の石段！
本能寺は目の前ぞ！！
来たー！ 「金刀比羅神社」に到着です。
扇型の手水鉢。
それと本殿。
雪が凍ってます。
立派な本殿です。しっかりとした太い柱。
どっしりとした益荒男ぶりを思わせる造りです。
久しぶりにやって来ました。 お？なんか置いてある。
「金毘羅」さんの「金」ですね。どこかのがとれたのでしょうか?
中に鎮座する本殿。虫食いの跡が古さを感じさせます。
さて、ちょっと境内を見回します。
「マテバシイ」の駒札。新しく作り直したようですね。
でっかい木です。アクが少ないので、実はそのまま炒って食べられるそうですよ。
休憩所の中には「保津川遊船企業組合」の奉納された舟形があります。
保津川下りの船のミニチュア版ですね。
さて、今回の本題である写真を撮ってくる目標物は、ここから50mほど離れた山頂にあるそうです。いざ山頂へ！
標識の向いている方です。
道はしっかりついています。焦らずによく見ていきましょう。
それ、それ、それ！
行け、行け、行け！
ついたぞ～！
パラボラアンテナは以前と変わっていませんね。
雪だるま発見。 やほ～っ！
あった、あれだ。
何かいっぱいあるけど、これでしょう。
発見！ 登山証明書の目標物ゲットだぜ。（実は後で写真見てみたら、白飛びだった、振出しに戻る．．．とかいう落ちだったらどうしようと真剣に心配してましたよ。）しっかり写っていて良かった、良かった。
さて、ここのひろばでちょっと休憩。まだ早い時間ですが、栄養と糖分の補給です。いつも通り、お気に入りのパンなどを持ってきましたので、ゆっくりと頂きます。ただし「牛松山」の山頂付近はどこも展望が開けていませんのであしからず。
さて、一服したので下山します。今度は以前登ってきた「国分」方面に降りる道で帰ります。方角でいうと西の方に進むことになります。このパラボラアンテナがある広場から西に向かいます。
暫くは山の上の平坦な所が続きます。
で、すぐに木製のベンチが現れて．．．
牛松山の三角点？が確認できます。
分かりにくいところなので看板立ててくれています。ここにも雪だるま。
さてここからは下り道です。
テレビの中継搭に来ました。
以前来た時にはこの看板しか見なかったので民放だけかと思ったら．．．
NHKもありましたよ。
ささ、降りていきましょうぞ。
こちらの道は木々が生い茂っていて、ほとんど展望がありません。これがベストショットぐらいになります。
で、時々石が見えるのですが、城があったという記録はありませんのであまり興奮しないように。自然石です。
実は、下に行くほどだんだんと急坂になってきます。
ね、回り込んで、ちょっと引くぐらいの傾斜でしょ。
降りながら言うのもなんですが、ちょっとここを昇ってくるのは遠慮したいですね。（以前はアホみたいに勢いだけで登ってきましたが．．．）
九十九折りで降りてます。
タイガーロープもあります。細かい石があるので滑らないよう気を付けてください。
で、だいぶん下の方に降りてきたときに一ヵ所だけ分岐があります。「牛松山」の方から降りてきたので「国分」の方に右折します。まっすぐ行くと関電の鉄塔に出ます。
ここからはもう少しですよ。
杉林になりました。
太くてしっかりした杉が多いです。
で、牛松山ハイキングコースの起点に出ました。
今降りてきた山道です。
後は道まっすぐ下って行くと「和らぎの道（遊歩道）」に出ます。ここは林道ですので傾斜が急ですから、滑らないよう気を付けてください。
「和らぎの道」に出ました。ここにも駒札があります。
なんか達成感。ん、面白かったぞ。
少し雲が流れますがいい天気のままです。
「和らぎの道」から見える亀岡市内。のどかに田んぼが広がっています。
さて「和らぎの道」を通って車を停めた駐車場に行きましょう。
駐車場が見えてきました。やぁ、無事ケガもなく下山できてほっとしています。
んで、いきなり、どど～～ん！！
「京都亀岡大河ドラマ館」にやって来ました。せっかくですから登山証明書をいただかなくては。
で、ついでに「大河ドラマ館」も見てきましたよ。前回と展示が変わっていて良かったです。写真を撮れないところもあるので、紹介できないですが、なかなか良かったですよ。
で、一部紹介しましょう。
光秀の甲冑！ これ、むっちゃカッコイイ。きれいな青のグラデーション最高です。間近で見るとこんなクールな甲冑は初めてです。これは一見の価値ありですよ。
ほんでもって、「牛松山登山証明書」ですが、ここで写真を載せてしまうと、今から行こうと思っている人の興味を半減してしまったらいけないので、秘密にしておきます。「京都亀岡大河ドラマ館」に入ったところの入場受付で撮ってきた写真を見せると発行してもらえます。5分ほどかかりますが無料です。証明書を受けた人は20%オフで大河ドラマ館に入場できるのでぜひご覧になってください。
アクセス
- 牛松山登り口・・・京阪京都交通「北保津」バス停下車、徒歩5分
- 和らぎの道駐車場