のんびりとしたゴールデンウィーク
今回は久々に神社の紹介です。
もともと『ガイドブックに載らない京都は』、ほんとにガイドブックに載らないようなマイナーな神社とかちょっと変わった観光地とかを紹介していたのですが、最近は桜やもみじに狂ったり、だ~れも行かないような山の中をほっつき歩いたりと徐々に話題が変わってきてます。
で、この辺りでもともとの趣旨に帰って、ゴールデンウィークに歩いたなかで見学させていただいた神社の紹介をしましょう。
お邪魔したのが「神足神社」。延喜式にも記載のある由緒正しい神社です。
んで「神足」って読めませんよね。「こうたり」って読みます。昔はJR長岡京駅ではなくて、国鉄神足駅でした。だから古い京都人はけっこう読める人が多いと思います。「神足」は長岡京市の地名です。この長岡京市、昔は道が狭くて煩雑で、どこに行っても混んでる印象でした。車に乗ってもノロノロ、路線バスも時間通りに絶対来ない、歩いていても歩道が無いのでとっても怖いと、はっきり言ってあまり行きたくないところであったのです。最近は幹線道路が広くなり、歩道も割合と増えてきたので以前ほどの移動のしにくさは低減しましたが、それでもやはり幹線道路を外れると細い道ばかりのところです。
ま、前置きはこんなぐらいにして、「長岡天神」でキリシマツツジを見た後、某所に用事がありGoogleセンセに案内されて歩いていたのですが、すぐそばに「神足神社」とあったので寄り道してみました。
前の道からみた「神足神社」の入り口。
立派な石柱です。最近はこういう字体が流行りなのでしょうか。端正で読みやすいのですが、あまり面白みがないですね。
一の鳥居です。
一の鳥居の神額は石造りですよ。
弐の鳥居。これは味がある鳥居ですね。
ささ、本殿の方に行きましょう。鎮守の森の中は涼しいです。
手水舎です。最近はコロナ対策で柄杓を置いていないところが多くなりましたね。
拝殿です。けっこう立派な造りになってますよ。
朝早めの時間なので境内は静か。
「神足神社」の駒札です。
神足神社
旧神足村の産土神。式内社で「延喜式」にのる乙訓十九座の一つで「神足神社(こうだにのじんじゃ)」とみえる。また、文徳天皇の斉衡元年(八五四)に国の官社にあげられている。
祭神は、「舎人親王(天武天皇の子)」であると言われている。
当社には「桓武天皇の夢」として次のような伝説が残っている。<田村(神足村の旧名)の池に転から紙が降り立ち、宮中を南から襲おうとした悪霊を防いでおられた夢を見られたと言う。天皇は目覚められ、田村にこの神を祭る社を建てさせ、太刀と絹を秘蔵させた。>以後、この社は「神足神社」と、田村は、「神足村」と呼ばれるようになったと言われる。長岡京市観光協会
御神灯。近年、足の神様としてサッカー選手らの崇敬を集めるようです。産土神から足の神様と御利益も変化していくんですね。
拝殿です。
拝殿の神額は由緒ある雰囲気ですね。
ちらっと本殿。
朝早くなので誰もいませんでしたが、お詣りされる方は結構いらっしゃるようです。
少し離れた所に摂社が鎮座してます。
ちょっとお詣りを。
「野神天神」です。ご祭神は「鹿屋野比売命」だそうです。
田んぼや畑の残る住宅地に鎮座する「神足神社」。小幡川の近くで比較的のどかな所です。近くの来られた時には一度お参りされてはいかがでしょうか。
アクセス
- JR東海道線「長岡京駅」下車、徒歩分