北野天満宮 もみじ苑 2017ライトアップ

 2017年11月20日(月)

京都市上京区にある「北野天満宮」の「もみじ苑」で紅葉ライトアップが始まっています。

「このたびは幣(ぬき)もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」

は、北野天満宮に祀られている、菅原道真公が詠まれた歌です。

宇多上皇が大和の国に巡幸された際、お供された道真公が山々の紅葉の美しさに感銘を受けられて、若草山のほとりの手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)に紅葉の枝を奉じて祈願されたことから、紅葉もまた道真公と深いご縁のある木です。

また、天正19年(1591年)豊臣秀吉公は洛中洛外の境界、水防のための土塁である「御土居(おどい)」を築きました。その遺構の一部が残る北野天満宮境内の西の一帯は長らく自然林でした。現在そこは、自生のものと後で植林されたものを含め、約300本の紅葉を有する名所である「もみじ苑」となっています。樹齢350年から400年のものが数本あり、紙屋川(かみやがわ)にかかる朱塗りの太鼓橋「鶯橋(うぐいすばし)」や、茶室の梅交軒に設けた舞台からの眺めは絶景だそうです。

これは、見に行かねばなりません。

平成29年(2017年)の「もみじ苑」の公開は

【期間】平成29年10月28日(土)~ 12月3日(日)
ライトアップは11月11日(土)~12月3日(日)

【入苑時間】午前9時~午後4時、ライトアップは日没~午後8時

【入苑料】大人700円・こども350円
茶菓子付き(利休居士が考案したと伝わる麩の焼を再現したお菓子)

となっています。(変更があるかもしれませんので、ホームページで確認してくださいね。)

まずは本殿にお詣りする

京都市バス「北野天満宮前」で下車して、参詣道を歩きます。

北野天満宮_2017ライトアップ No2

まずは、一の鳥居です。ちょっと風があるので、幟がよじれてます。

北野天満宮_2017ライトアップ No3

「楼門」です。「未知との遭遇」見たいでかっこいいです。いつ見てもほれぼれとします。

北野天満宮_2017ライトアップ No4

「星欠けの三光門」です。

北野天満宮_2017ライトアップ No5

本殿にきました。昼間とは全然違った雰囲気を醸し出しています。

北野天満宮_2017ライトアップ No6

本殿の西側です。ここは、「御土居」の上から美しく見えるところです。

北野天満宮_2017ライトアップ No7

美しい。きれいな金色が闇の中に映えます。

 もみじ苑 ライトアップ

もみじ苑の入り口前には、「見頃」と看板がありましたが、私にはまだちょっと早いように思われます。確かに、赤くなってきているもみじもありますが、まだまだ青いもみじが多く、だれもが大満足の紅葉になるのは、もう一週間先ぐらいではないでしょうか。

某、京〇新聞のWebニュースでも、北野天満宮と、大覚寺はライトアップをしていて見頃だと書かれていました。「見頃」は人の感覚なので、規定はないのでしょうが、多くの人が「真っ赤っか」を連想すると思います。主催側も営業的には多くの人に入園してほしいでしょうし、早めに「見頃」を出すと思います。入園料を払うのですから、みなさん、ネットで最新の情報を調べてくださいね。とくにSNSなどで、市井の情報をよく確認してからの、入園をお勧めします。

ただし、この先の気温によっては「真っ赤っか」が、もっと早まるかもしれません。京都は19日(日)から、だいぶんと気温が下がりました。一雨ごとに最高気温が下がってます。特に、日が暮れると市内でも寒くなります。薄い手袋(操作のため)はしていますが、カメラを持つ手がかじかみます。ライトアップを見に来られる方、防寒の装備をお忘れなく。特に手先は冷たくなるので、暖かい手袋を。

あと、一部ですが、「御土居」の上は、踏み固められた「土」の部分があるので、雨上がりには滑らないように気を付けてください。けっこう、ぬるぬるしているところがありました。

では、「もみじ苑」を散策します。「もみじ苑」の入り口は2か所あります。私は、いつも、本殿の西側にある、奥の入り口から入ってます。

北野天満宮_2017ライトアップ No8

奥の入口からすぐの、「御土居」の上の通路です。まだ、青もみじですね。

北野天満宮_2017ライトアップ No9

横に目をやると、黄色から、少し赤く紅葉しているもみじが目に入ります。

北野天満宮_2017ライトアップ No10

「御土居」の上から、「紙屋川」の方に降りていきます。

北野天満宮_2017ライトアップ No11

「紙屋川」沿いのもみじです。紅葉しだしている木もありますが、紙屋川の方から見上げる感じになるので、あまり赤さを感じません。

北野天満宮_2017ライトアップ No12

青もみじも、生き生きとしているので好きなんですよ。

北野天満宮_2017ライトアップ No13

目で見た感じは、こんなふうに見えます。

北野天満宮_2017ライトアップ No14

写真でとると、目で見るより少し赤く写りますね。

北野天満宮_2017ライトアップ No15

これなんかも、写真様様です。

北野天満宮_2017ライトアップ No16

でも、いろいろな色が見られて、一色に染まるよりはきれいです。

北野天満宮_2017ライトアップ No17

ここは、「御土居」の上の舞台から見るときれいに見えます。後で上がってみます。

北野天満宮_2017ライトアップ No18

オレンジ色から朱色になってます。

北野天満宮_2017ライトアップ No19

もみじらしくていいですね。

北野天満宮_2017ライトアップ No20

「紙屋川」の太鼓橋「鶯橋(うぐいすばし)」です。写真スポットで、次々とくる方々が歓声を上げて写真を撮ってます。ここも、もう少し紅葉した方が絵になりますね。

北野天満宮_2017ライトアップ No21

「紙屋川」の一番上流の庭園です。ここだけ、何か別世界にいるような空間です。

北野天満宮_2017ライトアップ No22

階段横のもみじは紅葉し始めていました。

北野天満宮_2017ライトアップ No23

階段を上がって「御土居」の上です。赤くなったもみじがあります。

北野天満宮_2017ライトアップ No24

これなら、文句なしの紅葉ですね。

北野天満宮_2017ライトアップ No25

御土居の上は雰囲気が良いです。もみじだけでなくいろいろな木があるので、写真の取りがいがありますよ。

北野天満宮_2017ライトアップ No26

「御土居」の上にある舞台から見た本殿です。今日のベストスポットです。私はこれで満足です。実は人通りが多くて、落ち着いて写真が撮れませんでした。ちょっと斜めですけど、素人写真としては愛嬌と思ってください。

北野天満宮_2017ライトアップ No27

「御土居」の舞台から見たもみじ。

北野天満宮_2017ライトアップ No28

ここは良い色に紅葉してきてますね。

北野天満宮_2017ライトアップ No29

キラキラ光るものに対しては、すぐにシャッターを切ってしまいます。

北野天満宮_2017ライトアップ No30

これもなかなか良かった一枚です。こういうライトアップなら、真っ赤っかよりも今頃の方がいい色合いですね。

お茶菓子

さて、ちょっと茶店で休憩です。入場券に半券がついていて、お茶菓子と交換していただけます。

北野天満宮_2017ライトアップ No31

これがそのお菓子の、「北野大茶湯(きたのだいさのえ)」です。「北野大茶湯」は、天正15年10月1日(1587年11月1日)に北野天満宮境内において関白太政大臣・豊臣秀吉が催した大規模なお茶会です。御土居のもみじに合わせた名前のお茶菓子になってるんですね。せっかくですが、時間があまりないので、お茶菓子は帰宅してからゆっくりいただくことにします。温かいお茶も無料ですので、茶店でゆっくりとするのもいいですね。

「北野大茶湯」については、下記記事をご覧ください。

https://www.kyoto-inf.com/guide-kyoto/2017/08/04/posted-taikoido/

さて、時間もあまりありませんので、引き続きもみじ苑の中を散策します。

北野天満宮_2017ライトアップ No32

御土居の上にある茶室の梅交軒に設けた舞台から見えるもみじは、だいぶんと赤く紅葉してます。完全な「見頃」はもう少し先ですかね。

北野天満宮_2017ライトアップ No33

写真写りが良いです。画像には何も処理をしてません。撮ったままの画像です。ライトアップのライトのおかげで、見た目よりも発色が良いです。

北野天満宮_2017ライトアップ No34

こちらも、けっこうきれいになってます。このようにもみじにライトが向けられています。

北野天満宮_2017ライトアップ No35

幽玄な感じのもみじです。

北野天満宮_2017ライトアップ No36

御土居の舞台横です。まだ青い木が多いでしょ。

北野天満宮_2017ライトアップ No37

ここのライトの光は、ちょうどいいぐらいの明るさでした。

北野天満宮_2017ライトアップ No38

まだ、完全な深紅ではありませんが、けっこうきれいです。

もみじは堪能しましたし、閉苑の時間が来ましたので、そろそろもみじ苑を出ることにしましょう。

北野天満宮_2017ライトアップ No39

もう一度本殿の周りを一周してから帰路に着きます。私はこの灯りがとっても大好きです。家に欲しいですよ。

北野天満宮_2017ライトアップ No40

本殿の裏側です。この時間になると、だれもいませんので、とても静かです。時間だけが過ぎていくような世界です。

北野天満宮_2017ライトアップ No41

本殿の東側です。

完全な、太鼓判の「見頃」にはまだ少し早かったのですが、いい写真が撮れて満足しました。京都市内の交通の便が良いところで、このようなライトアップがされているところは少ないです。せっかくの機会ですので、ぜひご覧になってください。

アクセス

  • 京都市バス「北野天満宮前」下車、すぐ

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