小川月神社(亀岡市馬路町)

つきよみさん

前回、京都府亀岡市にある「月読神社」を紹介しましたが、今回も京都府亀岡市にある「月読神社」です。こちらの神社は現在「月読神社」と呼ばずに「小川月神社」と呼ばれています。結果から言いますと、前回の千代川町小川にある「月読神社」は今回の「小川月神社」から勧請された神社のようです。

「小川月神社」は京都府亀岡市のJR嵯峨野線「千代川駅」から東方向の馬路町にあります。

小川月神社 No17

GoogleMapから拝借してきました。この地図で「桂川」と表記されている「大堰川」は、太古の昔から流路が変わることが多かった川であり、「小川月神社」が創建されたころには、神社よりももっと東側を流れていたようです。そして地図であらわされてる一帯は「小川郷」と呼ばれる地域でした。ところが「大堰川」の氾濫で現在の流路となってしまい、「小川郷」は「大堰川」によって分断されてしまいます。川の西側の集落では「小川月神社」から離れてしまって困ることになりましたので、「小川月神社」から勧請して「月読神社」を新たに創建したようです。ただし正式な記録などはないようですので、伝承などから考えられる話です。

では馬路町の「小川月神社」へ行きます。上の地図とは少し違い、府道73号線にある南丹高校の前から南下していきます。

小川月神社 No2

道路の先に、木立が もこもこッとしているのがわかるでしょうか。どうも、あそこのようですよ。

小川月神社 No3

ちょっと近づきました。間違いないようです。あれが「小川月神社」です。「小川月神社」を中心とした1.3haの田地の地名が「月読」であることから、この田地が昔からの神域だったと考えられています。

小川月神社 No4

「小川月神社」に到着しました。

小川月神社 No5

田んぼのど真ん中にポツンとたたずんでます。ほんとにポツンと…

小川月神社 No6

本殿の全景です。

小川月神社 No7

「小川月神社」のご由緒書きです。

小川月神社 No8

立派な石碑が立てられています。

小川月神社 No9

手水鉢ですが、お水はないようですね。

小川月神社 No10

正面から。

小川月神社 No11

本殿です。一段高いところに祀られています。川の氾濫が度々あったのでしょう。

小川月神社 No12

ご祭神は当然ながら「月読命」です。

小川月神社 No13

本殿の中に祠があるのですが、ちょっと画像では見にくいですね。ご由緒書きによれば、「北条時頼」が廻国の途中に参拝し、家臣の「人見次郎貞村」に神社の守護を命じたそうです。長らく人見家が30代にわたって奉仕してきたのですが、現在では氏子総代が維持経営にあたっているそうです。

小川月神社 No14

川の氾濫による流出を防ぐように、一段高く祀られています。

年不明の文書ながら、氏子総代保管の「丹波国桑田郡小川月神社之事」にうは、亀岡市千歳町の「出雲大神宮」の鎮座よりも古く、同神社と同等の神社で桑田郡の「第二之大社也」と記されているそうです。当時はとても大きな神社であったと考えられます。

もともとは下流の嵯峨で栄えた秦氏の開発が、上流のこの地に及んで創祀されたと考えられています。なので松尾にある「月読神社」とも関係があるのでしょう。

おまけ  なんですか?これは?

「小川月神社」の隣というか、ほとんど境内と思われるところに檻のようなものが…

小川月神社 No15

何なのでしょうか? これは?

小川月神社 No16

中にはカラスが数羽いるんですけど。

カラスの捕獲機にしては、出入り口のようなところは閉じられているし、勝手には出られないようなので、飼っているのでしょうか。中には水飲み用の桶のようなものまでありますよ。

よくわかりません。

アクセス

  • JR嵯峨野線「千代川」下車、徒歩20分

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