あまり人が来ない穴場
哲学の道からすぐなのですが、なぜか人があまり来ません。いろいろな花が植えられていてとても情緒あふれる神社です。
特に、桜の時期には要チェック。本殿前の鳥居の左右に、桜と梅が同時に咲く風景が見られる年が多いです。これは一見の価値がありますよ。
有名なのは狛犬ならぬ、狛鼠、狛鳶と狛猿です。普段はあまり人が来ませんが、子年の正月だけは初もうでの人でにぎわいます。
神社のすぐ裏手の山並みに猿が見えることがあります。昼間は神社まで下りては来ませんが、念のため注意してください。
哲学の道から行きます
鹿ケ谷通りからまっすぐ山手に歩いていく道が昔ながらの参拝路なのですが、少しわかりにくいので哲学の道から行くことにします。
哲学の道の南端から北上していきます。朝早くは人がいなくてけっこう静かなんですよ。
少し歩くとすぐに大豊橋があります。
ここから山手のほうに上がっていきます。
燈篭のところに、狛ネズミのかわいい絵が掲げてありました。
この大豊橋のたもとにある桜の木はとても立派で、ここで写真を撮っている方がたくさんいらっしゃいます。
大豊神社に行けば、それはきれいな桜があるのですが、多くの人はこのまま哲学の道に沿って歩いて行ってしまいます。もったいないですね。
石畳のところには狛犬があります。
石畳の最後に鳥居があるのですが、その手前左側に手水舎があります。
「椿ヶ峰の御神水」です。もともとこの神社は椿ヶ峰にあって「椿峰山天神（ちんぽうざんてんじん）」と呼ばれていました。現在も椿ヶ峰を御神体としています。春になると境内にはたくさんの椿が咲きます。
鳥居をくぐると拝殿です。
近年、桜や梅の枝がよく伸びて鳥居が隠れてしまいそうです。それだけ、春にはきれいな情景となるので写真撮影にはもってこいです。
大豊神社の本殿です。少彦名命（すくなひこなのみこと）、菅原道真公（すがはらのみちざね）、応神天皇（おうじんてんのう）が祀られています。病気平癒、福徳長寿のご利益があります。
大国社（だいこくしゃ）には大国主命（おおくにぬしのみこと） が祀られています。縁結びの神様です。篤くお詣りしてください。良縁に恵まれますよ。
狛ネズミは、ネズミが大国主命を助けたという古事記にある故事が起源です。全国の神社で狛ネズミがあるのはここだけだそうです。
この狛ネズミは雌で、水玉を持っています。無病息災で長寿、子授け安産のご利益があります。
この狛ネズミは雄で、巻物を持っています。学業成就のご利益があります。
狛ネズミの絵馬です。
狛巳です。なんとも。
愛宕社と日吉社が一緒に鎮座しています。
愛宕社には、狛鳶があります。火事などの火難除けのご利益があります。
こちらの日吉社には、狛猿があります。災難除けのご利益があります。
良縁招福の石です。良縁を祈願して手を合わせてください。
哲学の道沿いに、御旅所があります。
哲学の道は、京都でも有名なゲンジボタルの生息地です。5月下旬から6月上旬にかけて見られます。乱舞というほどの数ではありませんが、交通の便の良いところでホタルがみられるところは少ないので、機会があれば一度ご覧ください。夜の8時ごろが見頃です。
大豊神社は年中いろいろな花が咲き、椿が有名です。春には桜、梅のきれいな神社です。秋には紅葉もきれいです。珍しい狛ネズミがあり、良縁のお願いもできますし、静かな境内が楽しめます。なかなか穴場な神社ですので、どうぞお詣りください。
アクセス
- 京都市バス「宮ノ前町」下車、徒歩5分
- 京都市バス「南禅寺永観堂前」下車、徒歩10分
- 京都市バス「東天王町」下車、徒歩10分