藤木神社 樹齢500年のクスノキ

 藤木神社

正式な名称は、「藤木社(ふじのきのやしろ)」といいます。上賀茂神社の境外末社で、瀬織津姫神(せおりつひめかみ)をご祭神としています。

横を流れる明神川の守護神として、昔から地域の人々に信仰されてきました。明神川は上賀茂神社から流れ出ている小川で、上賀茂神社の境内では「ならの小川」と呼ばれています。

ご祭神の瀬織津姫神は、人の穢れを早川の瀬で浄めると言われる、祓い浄めの女神です。水神や祓神、瀧神、川神として祀られます。明神川の治水神ですね。

見どころは、隣に鎮座している樹齢500年といわれる楠(クスノキ)の古木。社家の町並みにマッチして、とてもいい感じの風景をかもし出しています。

藤木神社 No2

上賀茂神社の前の通りは、「上賀茂本通り」というのですが、昔から地元民は「藤の木通り」と読んでいます。ご察しの通り「藤木社」がご鎮座されているので、「藤の木通り」です。

「社家の町並み」と言われるこの通りは「上賀茂伝統的建造物群保存地区」という名前で、景観の保全がなされています。室町時代から続く、厳かな雰囲気の社家の町並みですが、社家と呼ばれる邸宅も、現在では20数軒しか残っていません。

https://www.kyoto-inf.com/guide-kyoto/2017/10/09/posted-shake/

藤木神社 No3

上賀茂神社のロータリーから、明神川沿いに、東に向かって5分も歩くと明神川が道から離れる、道の終点に「藤木神社」があります。

藤木神社 No4

駒札があるのですが、だいぶんと古くなっていてちょっと読みにくいです。

藤木神社 No5

社家の町並みを流れてきた明神川は、ここで少し南の方向(上の画像では左手)に流れを移し、住宅街の方に流れていきます。

藤木神社 No6

正面からの画像です。お社は小さめですが、楠が覆いかぶさるように守っているので、存在感があります。

藤木神社 No7

苔むして歴史を感じさせる社です。

藤木神社 No8

楠も大木になってくると手入れが大変なようで、枝が何本か伐採されていますね。藤木神社のように景観に溶け込んだ神社は、やはり京都らしいと感じられます。有名でなくとも、京都のあちこちには景観にマッチしたお社がありますので、観光の際には風景をよく見てくださいね。

上賀茂神社にお詣りの際には、社家の町並みで上賀茂の風情を楽しんで、藤木神社にもお詣りしてみてください。

アクセス

  • 京都市バス「上賀茂神社前」下車、徒歩4分

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