ちょろぎ イモ虫?

ゲテモノ ではないんですけど…

今回はあまり京都には関係ないかもしれませんが、番外編ということで。

「ちょろぎ」って知ってますか?

私も名前ぐらいは聞いたことがあったのですが、どんな食べ物かは知りませんでした。

で、今回初めて食べたので、ちょっと報告。

京都の名産品ってわけではありません。

主に東北地方で栽培されていますが、関東以西では京都で栽培されているそうです。「ちょろぎ」はシソ科の植物で、その根っこの部分(塊茎)を食べます。

まず、見てください。

ちょろぎ No2

「ちょろぎの甘酢漬け」です。う~ん、これが「ちょろぎ」か。ちょっと衝撃的な食べ物ですね。

ほんとは真っ白なのですが、甘酢漬けにしたものの、いつ頃食べていいのか頃合がわからず、ちょっとつけ過ぎで茶色くなりかけています。

ちょろぎ No3

どうみても、「イモ虫」にしか見えません。(生産者の方ごめんなさい)

ちょろぎ No4

右から見ても…

ちょろぎ No5

左から見ても…

ちょろぎ No6

イモ虫。

ちょろぎ No7

食べてみると、食感はシャキシャキしたレンコンのような食感です。甘酢漬けなので、当然甘酸っぱいのですが、これは病みつきになる食べ物ですね。カリカリ、コリコリ、どんどん食べてしまいます。おいしいです。今まで知らなかったのですが、これは食べてみて正解。もっと早く知っていれば、お節料理にも使ったのに…

お節料理では、単品で食べることもあるのですが、黒豆を炊くときにも添えたりするそうです。元々は中国原産で江戸時代に日本に伝わってます。京都では祇園漬け(ウリの酒漬け)にもするそうです。

「草石蚕」と漢字で書くそうですが、「丁呂木」「丁梠木」という漢字をあてたり、縁起を担いで「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」などと書かれることもあります。長寿の縁起物としてお節料理に登場します。お節料理の時には、梅酢やシソ酢でつけるので、薄い紅色に染まっています。

珍しいのは、フランス料理に使われるということで、クリーム煮やサラダにするのですが、japonaise(日本風)とつく料理の食材としてよく使われているそうです。日本人もあまり知らない「ちょろぎ」なんですけど、日本の代表みたいになってるんですね。

さて、この「ちょろぎ」の紅葉ですが、人間の脳細胞の働きを活性化する成分が含まれていることがわかっており、認知症や脳梗塞の予防に効果があるそうです。これはもっとみんなに知れ渡って、一般的な食材になってほしいですね。

おいしくて、頭に良い「ちょろぎ」、見てくれはあまりよくありませんが、一度食べてみてください。ちょっと病みつきになる食材です。

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