愛宕山に登ろう 2022年雪山編 その2

1月22日(土)  こっからが本番

さて、「その1」ではJR亀岡駅から明智越を歩いて「神明峠」まで来ました。

このあと、ここから保津峡駅までアスファルトの府道を歩いていけば「ああ、雪の中歩いてきたよ!」と、「楽しい」雪山ハイクだったのでしょうけど、アタマが悪いのでなかなか学習が進んでません。

去年も「樒原」からペラッペラのスパッツ+トレッキングシューズだけで登ってとんでもない目に会いましたが、今の自分には「快晴の雪景色」しか記憶に残ってないので、このまま突き進むことになります。

ほんでもって、去年と違うのは今年は秘密兵器があるんですよ。へへへ。

これ。

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mont-bellさんの「コンパクトスノースパイク 価格¥2,310(税込)」

生まれてはじめてアイゼンつけました。ゴムバンドがねじれているのはご愛嬌。

これさえあれば雪山なんてなんのその、前回のように滑って滑ってニッチもサッチもいかないような状況は起こるわけがありません。

それとAmazonで買った中華製のペラッペラのスパッツ(当時\1,000-)もIsukaさんの「ゴアテックス ライトスパッツ フロントジッパ-」にグレードアップ。

これで、いとも簡単に愛宕山の頂上に到達できることは間違いありません。

いざ出発!

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最初は先程の明智越とさほど変わらない雪の深さです。アイゼンつけてるときに私より若い男の人が先に入山していきました。あとから気づいたのですが、雪の深いところは2番目以降が正解です。新雪を踏みしめるのは気持ちのいいものですが、ある程度雪が深くなると払下げですよ。体力がないと前に進みません。

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んで、徐々に雪は深くなります。

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今から向かう愛宕山の頂上は流れる雲の中。 「ま、とりあえずは気にせんと行こか。雲は流れていくやろし、わしが行く頃には晴れてるで。」とわしの心の中の声。

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ずんずんと進みます。雪が深くなるにつれて、ホイホイとは簡単には進めなくなります。

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だいぶん深くなってきたよ。 でも全然大丈夫。 わしの新兵器(アイゼン)はしっかり仕事をしてくれています。 足が滑る気配もありません。

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うお~寒そう。一晩中、雪が吹き付けていたんやろなぁ。木ぃもたいへんやなぁ。

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なんか痛々しいよ。

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あの鉄塔まで行ったら休憩しよ。

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なかなか近づかんよ。 もうすでにヘトヘトです。 はっきり言って意識しないと前に進まないです。

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ちょっと天気回復。

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もうね、ズボズボ。 歩きづらいったらありゃしない。前の人、こんな中ようサクサクと歩けるなぁ。

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ここ、景色がいいので道の横の土手に登ろっと。 しかしズボズボですがな。

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おお、視界がひらけた。曇ってんのがちょっとあれですけど、まぁええか。絶景かな。

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つうことで、さっき見ていた鉄塔まで来ました。この足跡はわしの歩いたあと。

ちょっと休憩ですよ。もうここでアキレス腱からふくらはぎにかけてパンパンです。足がつりそうなぐらい。

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鉄塔の下は積雪も20~30cmぐらいで、まだ余裕といえば余裕。

ほんじゃまた、出発。

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横は雪の壁。 ってのんきに歩いていたら...

緊急事態発生! えらいこっちゃ

右のアイゼンがすでにあらへん...

がび~ん。 まだ30分ぐらいしか歩いてへんで。

けっこう強めに止めておいたのに...

もう戻ったところで見つけられへんやろなぁ。

ま、左が残っているし、こっちで頑張るか。(なんのこっちゃ)

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ひひ~ん。 せっかくのアイゼンが...ちくしょう。 気分真っ暗。

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写真撮りながらトボトボ歩きます。   アイゼンがぁ~~。 ぐすん。

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風も相当強かったんやろ。根本は回り込む風で雪が積もってませんよ。

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しかしすごいですね。 ほんとにここは京都? と疑いそうな積雪。

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でも、これを求めてやってきたんやろなぁ。 去年の雪山体験が失敗なんやろなぁ。アホなことおぼえてしもた。

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左のアイゼンを頼りに一歩一歩登っていきます。 前の人の足跡をトレースしないと登っていけないくらいです。 ふくらはぎだけでなく、太ももやお尻周りの筋肉も疲労困憊です。明後日(明日やないで)には筋肉痛になること間違い無し。

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圧倒される雪の量...

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でも、年に一回撮れるか撮れないかの雪景色。

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頑張る道標。 確かこの道標は明治何年とか書いてあったような...100回以上こんな目にあってるんやろなぁ。

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前を歩いてた人一回道間違えてますよ。この土手の上が正解。

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うはー、カチカチ。

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これも寒そう。

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雪は粘りがあるんですね。

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こういう風景好きなんですけど、なかなか撮りに来れないですね。ありがたやありがたや。もっと広角のレンズ持ってきたら良かった。 しかし、もう足がいう事聞かん。

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45度近い斜面。日頃は鹿も上り下りしている斜面ですけど、さすがに雪のときには無理でしょう。

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木って、強いんですね。まっしろけ。

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ここは南側の斜面で森の中なので積雪量は少し少なめです。ちょっと止まって、はぁはぁと息をします。足がしんどいよー。

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こんもり。

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もすこし登ると「樒原」と愛宕山山頂を結ぶジープ道に出ます。もうクタクタ。

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落ちたくはない急斜面。60度近くあります。

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わしの歩いてきた道。足跡がはっきり。

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杉には見えませんね。

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ジープ道に出ました。

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2,3日前に車両が通ったようですね。 ここで一休み。もう足が棒のよう。

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ひえ~。

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この道に出てからの積雪のほうが遥かに深いです。

いままでは「ズボ、ズボ」やったんですけど、「ズッボ、  ズッボ、」て一歩一歩に時間がかかります。

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もう車の轍なんてありません。 ひえ~な状態が続きます。

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樹氷とかじゃなくて「積雪」ですね。

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少し視界がひらけました。相変わらず曇天です。

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今から歩くところが見えてますね。

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しかし、あそこまで到達できるのかしらん。前の人が歩いたところを歩くんですけど、雪、膝上まで来ますよ。新雪のところを歩くなんて体力が持ちません。足跡をトレースします。

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動物が道を横切ったあと。奴らは体重が軽いので沈み込まないんでしょう。うらやまし。

こんなに雪深いんだったら荷物減らしてくればよかった...

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さ、さっき見てたところまで来ましたよ。

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滑って落ちると二度と登ってこれないでしょうけど、怖いもの見たさで崖のふちまで進みます。

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ひょぉ~~~。これは怖い。 真っ逆さまに落ちていきそう。

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おお、雲が近づいてますよ。

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実はここから山側に登って反対側に降りると地蔵山まで続く道です。頑張って雪の中を登ってみましたが、右足のアイゼンがないので滑って滑って、半分ぐらいのところで断念です。上の画像は一番高く登ったところから撮った写真です。

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仕方ないのでさっきのジープ道まで降りてきましたよ。雲は直撃を免れそうです。上の画像の右手の方に流れていきます。ラッキー。

ここで、前から数人の隊列がやってきます。これまた何という幸運。

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なぜかというと、ほれ、この通り。道ができてるので歩きやすいです。やったー。実は、もう足が限界寸前で、ひっくり返りそうでした。

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もうここからは林の中に入るので良い景色とはおさらばです。最後に振り返って見てみたのですが...雲。

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京都市内の方も見えません。ま、いっか。

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さて、林の中突入。今度は「旧愛宕スキー場跡」を目指しましょう。そこで昼ごはんです。

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南側の斜面といえ、相変わらずの積雪です。

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おお、標識が見えてきました。

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なんか、車停まってますけど。 やっぱり雪で動かんくなったのかな。

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わしは「旧愛宕スキー場跡」を目指します。

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あの尾根の向こう側です。

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ま、道ができてるので楽ですけど...

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木にすごく積もってますね。

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「旧愛宕スキー場跡」です。

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さて、どこで昼飯にするべえかな。

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つっても、新雪の方には雪を踏みしめて道を作っていかないと進めません。15分ほど新雪の方に道を作って、この景色を見ながら昼ごはんいただきます。

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むっちゃ大好き焼きそばパン。

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それとチキンメンチカツ。キャベツが入っているのでシャキシャキです。

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こんなふうに雪を踏み固めて道を作ってました。この道の最先端のところでマットを敷いて飯食いましたよ。

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昭和の初め頃はここもリゾート地として人が訪れたんですよ。今は見る影もないですけど。

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さて、ジープ道に戻ります。愛宕神社の方に進みます。

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両サイドは雪の壁。

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竜ヶ岳への分かれ道。歩いていってる人がいるようですね。龍ヶ岳から向こう側の急斜面はどうするんでしょうか。絶対事故が起こりそう。

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わしは杉の木を見ながらゆっくりと愛宕神社の方に進みます。

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おんなじような写真ばっかりですんまへん。

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でも、きれいでしょ。

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最近は温暖化であまり雪は降らなくなっていますよね。今年は雪が多いって言いますけど、4,50年前ってこれぐらい雪降りましたよね。普通に。

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今の人は比叡山や百井でスキーができたっていうとびっくりするけど、できたんは事実やし。(比叡山は人工スキー場でもあったけど...)

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そうこう言ってるうちに「首無し地蔵」の方に行く分かれ道。こっちも誰か歩いてますね。ま、こっちは裏参道やから道もしっかりしてるし大丈夫なんでしょうけど。

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ここのお地蔵さんも寒そう。

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おお、京都市内がよく見えます。当然眼下には積雪なんてありません。

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ここから愛宕神社の方までは平坦な道です。積雪も大したことありません。

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ここもよく見えますね。

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望遠すると...真ん中少し右の白い三角は大文字です。

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桂川がよく見えるスポット。

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愛宕神社の石段への近道は積雪で通れませんね。

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神社の石段下まで来ました。今回は神社へのお詣りは遠慮して下山することにします。ここで手を合わせて失礼。

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灯籠もこんもり。

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社務所も真っ白。

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お昼時なので登山に来てる人もそこそこいます。さすがにみんなアイゼンつけてますね。

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で、わしは休憩もせず雪の壁の間を下山していきます。

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黒門まで来ました。登ってくる人は殆どいません。

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わしの後ろから降りてくる人は数人います。

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倒木に積もる雪。

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ちょっと道を外れて亀岡が見えるスポットへ。

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で、「水尾別れ」まで降りてきましたよ。ここは「清滝方面」に降りていきます。

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そこそこの積雪。滑らないよう左のアイゼンで踏みしめるように降りていきます。

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で、ここが「つつじ尾根」への分かれ道。右の方に別れます。「JR保津峡駅」を目指します。

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怒涛の急斜面を下ります。ま、左のアイゼンがあるのでなんとか降りれますよ。それでもときどき、うっひょ~って滑って、心臓バクバクです。

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で、標高が下がるにつれ、雪が溶けていて地肌が出てきています。

んでもって...

またまた、緊急事態発生!

左のアイゼンもありません!!

何してんの俺。完全に両足ともアイゼンが吹っ飛んでいきました。

完全に使い捨てになってます。もったいな。

でも、もう戻っても見つからんやろし。 自己嫌悪。

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うじうじ考えていても仕方がないので、降りましょう。

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日当たりの良いところは完全に雪がありません。

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どんどんと地肌が出てきています。

「荒神峠」のベンチで休憩しようかと思ったんですけど、先客(カップル)がいたのでパス。

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「つつじ尾根」に突入です。 当然この時期はつつじなんて咲いてません。

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んんんんん。 これ見てわしが何を嫌だと思っているのかわかりますか。

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ニュルニュル、びちゃびちゃの黒土で泥跳ねがすごいんですよ。

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もうすでにスパッツは田植えの後のようになってます。

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時々雪だるまがあります。

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相変わらずびちゃびちゃ。3,40分こんな中を歩きます。

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雪も溶けかかって水をたっぷり含んだ重い雪です。時々頭上から落ちてきます。

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地面の雪もほぼなくなってきましたよ。

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もう、いつも普通に見ている山の景色になってます。

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尾根筋の最後の頂上に来ました。ここを超えると後は一気に下って保津峡に出ます。

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いつも水が湧いてるところ。さすがにたっぷり。

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怒涛の下りの途中。保津峡駅が見えました。

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下の府道が見えました。

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降りてきたぞ。さっさとスパッツ外そ。

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で、駅到着。

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お、なんか来たぞ。この時間はのぼりやな。 上りホームへ!

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京都駅行の普通です。

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当然ガラッガラ。

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さいなら~。わしは下りホームで次の電車を待ちましょう。

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トロッコ列車の軌道敷と保津川。今日はそんなに寒くないですね。

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下りホームにて。 電車が来るまで10分ほど時間があります。 左の山は今降りてきた「つつじ尾根」。

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今さっきまで歩いていた愛宕山。

いやぁ、しかしよく歩いたもんだ。何キロあるんか知らんけど、亀岡駅から歩いたから結構な距離違うかな。もう疲労困憊です。

さて、愛宕山の雪景色はいかがでしたか。雪国の人からするとフンと鼻で笑われそうですが、滅多に雪の積もらない京都ではなかなか巡り会えない景色です。

今回、昨年の苦い経験を生かして秘密兵器を投入しましたが、秘密兵器には嫌がられてしまったようなので新しい手を考えないといけないですね。しかしもったいないことをしてしまったなぁ...

貧乏人のわしにすると、\2,310-もの大金を投入したのに、初回でどっかに行ってしまうなんて腑に落ちませんわ。

こうなったら、リベンジや!

雪が溶けたら探しに行ってやる!!!

「その3」に続く。 乞うご期待。

アクセス

  • 簾戸口・・・JR亀岡駅より徒歩約30分

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